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鹿島が9年ぶりVに王手!! 松村優太が決勝弾、首位で運命の最終節“名門対決”へ

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MF松村優太が決勝ゴール

[11.30 J1第37節 東京V 0-1 鹿島 味スタ]

 J1リーグは30日、第37節を行い、首位の鹿島アントラーズ東京ヴェルディを1-0で破って9年ぶりのJリーグ制覇に王手をかけた。後半29分、途中出場MF松村優太が昨年後半戦に期限付き移籍していた古巣相手に決勝ゴール。他会場では2位の柏も勝利したため、鹿島の今節での優勝決定はお預けとなったが、首位のまま自力優勝の権利を持って最終節のホームゲームを迎える形となった。

 首位を走る鹿島は優勝決定の可能性があるなかで迎えるJ1ラスト2試合。今節は勝利した上で他会場で柏が新潟に敗れれば優勝決定という条件の下、東京Vとのアウェーゲームに挑み、DF濃野公人とFWエウベルが2試合ぶりに先発復帰した。対する東京Vは累積警告による出場停止明けのMF齋藤功佑が2試合ぶりに帰ってきた。[スタメン&布陣]

 試合序盤は両者ともに中盤でボールを奪う意識が強く、拮抗した展開となったが、パワーで上回る鹿島が積極的にシュートを打っていく。一方の東京Vは技術のある中盤で鹿島のプレスをいなしつつ、サイドを広く使った展開で攻撃を模索。前半23分には古巣対戦のFW染野唯月、同25分にはボランチのMF平川怜が立て続けにゴールに迫った。

 なおも攻める東京Vは前半32分、齋藤の斜めのパスをMF松橋優安がワンタッチでつなぐと、MF森田晃樹が相手の激しいプレッシャーを受けながらもワンタッチのラストパス。これに松橋が抜け出し、シュートフェイントから右足で狙った。だが、重心の逆を突いたかと思われたシュートはGK早川友基がスーパーセーブ。鹿島の守護神がピンチを救った。

 そのまま0-0で後半に入るが、試合展開は変わらない。すると後半9分、鹿島はエウベルに代わって松村を投入。そこからは徐々に左サイドから前進できるようになると、同15分にはDF小川諒也の左CKからFWレオ・セアラが惜しいダイビングヘッドを放った。一方の東京Vも同18分、森田がゴール正面でMF三竿健斗のファウルを誘ってFKを獲得。だが、染野のシュートは壁に阻まれた。

 そうして迎えた後半29分、鹿島が勝ち越しに成功した。東京Vの内田が右サイドでボールを持つと、バックパスが綺麗に途中出場MF荒木遼太郎のもとへ。荒木のスルーパスに抜け出したレオ・セアラのシュートはGKマテウスに阻まれたが、跳ね返りを松村が身体を投げ出しながら押し込んだ。松村はこれが今季3ゴール目。途中出場から見事な先制弾となった。

 さらに攻め続ける鹿島は後半36分、荒木のパスからレオ・セアラが決定的な左足ボレーシュートを放つが、これは枠を捉えられない。一方の東京Vも同42分、深く押し込んだ攻撃からDF谷口栄斗がミドルシュートを狙うも、左ポストを叩き、絶好のチャンスを逃した。そのまま試合はタイムアップ。接戦を制した鹿島が首位をキープし、最終節の“名門対決”横浜FM戦(12月6日)での優勝決定に王手をかけた。

(取材・文 竹内達也)

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります
竹内達也
Text by 竹内達也

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