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鹿島が9年ぶりJリーグ制覇!! 得点王レオ・セアラ2発、鬼木体制1年目で常勝軍団復権!!

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鹿島が9年ぶりJリーグ制覇

[12.6 J1第38節 鹿島 2-1 横浜FM メルスタ]

 J1リーグは6日、最終第38節を行い、鹿島アントラーズが9年ぶり9回目のJリーグ制覇を決めた。エースFWレオ・セアラが得点王を手中に収める2ゴールを挙げ、横浜F・マリノスを2-1で撃破。川崎Fで4度のJリーグ制覇を成し遂げた鬼木達監督の就任1年目、大観衆の本拠地メルカリスタジアムで常勝軍団復権を告げた。

 2位の柏と勝ち点1差の鹿島は勝てば優勝が決まるという条件のもと、37,079人の大観衆が詰めかけた最終節。前節・東京V戦(◯1-0)で終盤の決勝点を導いたMF松村優太、MF荒木遼太郎が揃って先発し、現在4連勝中の横浜FMを迎え撃った。一方の横浜FMは現役大学生のDF関富貫太(桐蔭横浜大)、MF松村晃助(法政大)が揃って先発した。[スタメン&布陣]

 試合は立ち上がりから鹿島が一方的に主導権を握り、横浜FMは防戦一方。すると前半20分、鹿島が先手を取った。MF知念慶が中盤のデュエルを制して縦につなぎ、これを荒木が右サイドに送ると、松村がドリブル突破で関富を抜き去って折り返しのパス。荒木の右足シュートは高く浮いたが、荒木自ら身体を入れてボールを収め、オーバーヘッドキックでゴール前に送ると、これに反応したFWレオ・セアラが右足ボレーで突き刺した。

 レオ・セアラは2試合ぶりのゴールで今季20ゴール目。2位のFWラファエル・ハットン(C大阪)を2点差に引き離し、得点王もほぼ手中に収めるエースの一撃が優勝を大きく手繰り寄せる先制点となった。

 さらに鹿島は前半38分、ゴール右斜め前からのFKを荒木がゴール前に入れると、これに知念がフリーで反応。落ち着いたヘディングシュートでゴール右隅に流し込んだ。だが、副審がフラッグアップ。横浜FMのラインコントロールがわずかに上回り、オフサイドでゴールは認められなかった。そのまま前半は終了。鹿島はボール保持率67%対33%、シュート数5対0と圧倒したままハーフタイムを迎えた。

 前半に何もできなかった横浜FMは後半開始時、DF加藤蓮に代わってMF山根陸をボランチに投入。ボランチのMF喜田拓也が右SBに回った。それでも鹿島の勢いを止めることはできず、後半5分には荒木の左CKからDFキム・テヒョンが惜しいヘディングシュート。そこからは鹿島が再び勢いを強めていった。

 すると後半13分、鹿島は松村が関富に激しいプレッシャーをかけ、パスミスを誘うと、右サイドから速攻を開始。最後はDF濃野公人のスルーパスに松村が抜け出し、ふわりとしたクロスに飛び込んだレオ・セアラがヘディングで押し込んだ。レオ・セアラはこれでC大阪時代の昨季に並ぶ21点目。チームの優勝と個人の得点王を決定づけた。

 厳しくなった横浜FMは後半18分、関富の危険な足裏チャージにVARが介入。判定はイエローカードにとどまったが、同21分、大島秀夫監督は関富を下げてDFトーマス・デンをCBに投入し、DF角田涼太朗を左SBに回した。同29分、横浜FMはようやくFW谷村海那がファーストシュートを放ったが、これも枠を外れた。

 なんとか意地を見せたい横浜FMは後半アディショナルタイム1分、左サイドを角田が強引に持ち運ぶと、サイドチェンジにMF天野純が反応。GK早川友基をループシュートでかわし、ようやく1点を返した。だが、反撃はここまで。鹿島が共にJリーグ元年からトップカテゴリに居続けてきた名門同士の対決を制し、2016年以来9年ぶり、史上最多9回目のJリーグ制覇を決めた。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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