奈良在籍年数最長のMF森田凜が直訴の10番と大黒監督指名のキャプテンに。覚悟をもって臨むシーズンの初戦の相手は古巣、「絶対に勝ちたい」
Jリーグ参入から4シーズン目を迎えるJ3・奈良クラブ。昨季からチームの顔ぶれが大きく変化した中、チーム内で在籍年数が最長の森田凜が10番を背負うことになった。
2月で24歳になる森田は、徳島ヴォルティスのアカデミー育ち。2019年に二種登録され、2020年にトップチームへ昇格。奈良には、高校卒業から2年目になるシーズンに育成型期限付き移籍で加入した。2023年はシーズン初めからFC琉球にレンタル先を変えていたが、9月に奈良へ戻り、2025年に完全移籍。今年で在籍6シーズン目になる。
昨季の初めは負傷が続いたが、夏以降はゲームチェンジャーとしての活躍が目を引いた。他クラブからオファーもあったようだが、奈良に残ることを選んだ。「奈良クラブへの思いがあることはもちろんですけど、選手としてのキャリアを考えると、チームを背負っていく覚悟で残ることが、奈良クラブのためにも自分のためにもなる」と考えたからだ。
その「覚悟」を示すために、また、昨季で退団した都並優太から託された思いも受けて、「奈良クラブにとってのレジェンドがつけてきた重みのある背番号10を背負いたい」と、自ら申し出た。森田が10番をつけるのは、徳島ユースだった高校3年生のとき以来だ。
さらに1月24日には、今季のキャプテンを森田が務めることもリリースされた。大黒将志監督が「監督就任から間もないので、彼の選手としての部分はまだわからないところもありますけど、まだまだ伸びてほしい。一見おとなしそうな選手は、キャプテンをやることによってさらに伸びる可能性があるなと思って」、森田をキャプテンに指名した。大黒監督は「(昨季キャプテンを務めていた)鈴木大誠は、キャプテンでなくてもキャプテンのような仕事をしてくれるだろうと思ったので、それは大誠にも話した」上で、森田に「勝敗の責任は監督である僕にあるので、重荷に感じず、まずは今季の半年間キャプテンを務めてみてほしい」と話したという。
大黒監督からの指名を受けた森田は、「10番にしてもキャプテンにしても、奈良クラブに関わる方々の思いが乗っているもの。自分自身の殻を破って成長していきたいという思いと、クラブに対しての思いで」、キャプテンという役割にも挑戦することを決めた。森田がキャプテンを務めるのは、「人生で初めて。けれど、これまで奈良で見させてもらった向慎一キャプテン、小谷祐喜キャプテン、鈴木大誠キャプテンの背中から学ばせてもらいながら、責任を感じすぎて気負うのではなく、ピッチでもピッチ外でも、僕は誰よりもサッカーを楽しむという姿勢で引っ張って行けたら」と語った。
今週末、明治安田J2・J3百年構想リーグの地域リーグラウンドの幕が開く。森田が10番として、また、キャプテンとして初めて臨む公式戦の相手は、奇しくも森田を育てた徳島だ。
ジュニアユースとユースの6年間で成長を重ねたあと、トップチームにいたのは2020年のみで、2021年からは育成型期限付き移籍で徳島を離れている。「徳島では一度も試合に出る姿をお見せすることができなかった」ことは、ずっと心の片隅に残っていた。
徳島はJ2、奈良はJ3。今季が特別シーズンだからこその巡り合わせだ。対戦相手としてでも「徳島の方たちに試合に出ている姿をお見せできるかもしれないことは、本当にうれしい」と森田は話す。ただ、覚悟をもって臨むシーズンの初戦でもある。「どの相手にもそうですが、自分たちが勝つという意志はブラさない。徳島への恩返しとしても、絶対に勝ちたいと思っています」。
2月7日、ロートフィールド奈良で、森田はさらなる飛躍への一歩目を踏み出す。
(取材・文 前田カオリ)
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2月で24歳になる森田は、徳島ヴォルティスのアカデミー育ち。2019年に二種登録され、2020年にトップチームへ昇格。奈良には、高校卒業から2年目になるシーズンに育成型期限付き移籍で加入した。2023年はシーズン初めからFC琉球にレンタル先を変えていたが、9月に奈良へ戻り、2025年に完全移籍。今年で在籍6シーズン目になる。
昨季の初めは負傷が続いたが、夏以降はゲームチェンジャーとしての活躍が目を引いた。他クラブからオファーもあったようだが、奈良に残ることを選んだ。「奈良クラブへの思いがあることはもちろんですけど、選手としてのキャリアを考えると、チームを背負っていく覚悟で残ることが、奈良クラブのためにも自分のためにもなる」と考えたからだ。
その「覚悟」を示すために、また、昨季で退団した都並優太から託された思いも受けて、「奈良クラブにとってのレジェンドがつけてきた重みのある背番号10を背負いたい」と、自ら申し出た。森田が10番をつけるのは、徳島ユースだった高校3年生のとき以来だ。
さらに1月24日には、今季のキャプテンを森田が務めることもリリースされた。大黒将志監督が「監督就任から間もないので、彼の選手としての部分はまだわからないところもありますけど、まだまだ伸びてほしい。一見おとなしそうな選手は、キャプテンをやることによってさらに伸びる可能性があるなと思って」、森田をキャプテンに指名した。大黒監督は「(昨季キャプテンを務めていた)鈴木大誠は、キャプテンでなくてもキャプテンのような仕事をしてくれるだろうと思ったので、それは大誠にも話した」上で、森田に「勝敗の責任は監督である僕にあるので、重荷に感じず、まずは今季の半年間キャプテンを務めてみてほしい」と話したという。
大黒監督からの指名を受けた森田は、「10番にしてもキャプテンにしても、奈良クラブに関わる方々の思いが乗っているもの。自分自身の殻を破って成長していきたいという思いと、クラブに対しての思いで」、キャプテンという役割にも挑戦することを決めた。森田がキャプテンを務めるのは、「人生で初めて。けれど、これまで奈良で見させてもらった向慎一キャプテン、小谷祐喜キャプテン、鈴木大誠キャプテンの背中から学ばせてもらいながら、責任を感じすぎて気負うのではなく、ピッチでもピッチ外でも、僕は誰よりもサッカーを楽しむという姿勢で引っ張って行けたら」と語った。
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ジュニアユースとユースの6年間で成長を重ねたあと、トップチームにいたのは2020年のみで、2021年からは育成型期限付き移籍で徳島を離れている。「徳島では一度も試合に出る姿をお見せすることができなかった」ことは、ずっと心の片隅に残っていた。
徳島はJ2、奈良はJ3。今季が特別シーズンだからこその巡り合わせだ。対戦相手としてでも「徳島の方たちに試合に出ている姿をお見せできるかもしれないことは、本当にうれしい」と森田は話す。ただ、覚悟をもって臨むシーズンの初戦でもある。「どの相手にもそうですが、自分たちが勝つという意志はブラさない。徳島への恩返しとしても、絶対に勝ちたいと思っています」。
2月7日、ロートフィールド奈良で、森田はさらなる飛躍への一歩目を踏み出す。
(取材・文 前田カオリ)
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