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ディフレクション当たっても「ハンドの反則とはしない」J開幕控えるJFA審判委、FIFA審判委員長の明言受けて説明

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ハンドの基準が示された

 日本サッカー協会(JFA)審判委員会は21日にレフェリーブリーフィングを開催し、2026-27シーズンのレフェリングにおける重点項目を説明した。FIFA審判委員長が明言したことを受けて、ボールの軌道が明確に変化した際のノーハンド基準が示された。

 重点項目の一つとしたハンドの反則について、佐藤隆治JFA審判マネジャーは「手に当たったらどうしてもハンドの反則だという印象がある」と世間の印象に触れながら反則とはならない場合を例示。「腕/手が体の近くにある」「腕/手の位置や動きが自然である」「ボールの軌道が明確に変化している(ディフレクション)」「味方競技者がけったボール」「自らがけったボール」を挙げた。

 佐藤氏は「ボールの軌道が明確に変化している(ディフレクション)」に関して「競技規則にこういった記載があるわけではないが、特に海外ではAFCもFIFAもそうで、ハンドの反則にこういったものはならないよねという中で『ボールの軌道が…』ということを言っている」と切り出すと、「ワールドカップが始まる前に、コリーナ審判委員長が参加国に対して明確に、こういったものは反則とはならないと伝えた」と明かした。JFA審判委はFIFA審判委員長が明言したため「チーム、選手、メディア、そしてレフェリーがちゃんと認識した上でシーズンを始めたい」。新シーズン直前のレフェリーブリーフィングでノーハンドとする詳しい説明が行われた。

「ボールの軌道が明確に変化している(ディフレクション)」とは、他の選手に当たっていたボールと自身の体から跳ね返ったボールの両方を意味。静止画では不自然に広げた手に当たったように見えたとしても、「そこに至るプロセスで体や足などに当たってからきていた、もしくは近くにいる味方や相手選手から跳ね上がってきて手に当たったというものに関してはハンドの反則とはしない」という。

 レフェリーブリーフィングでは「ボールの軌道が明確に変化している(ディフレクション)」ためノーハンドとする複数のシーンが紹介され、過去にPKと判定されていた場面も含まれた。百年構想リーグ・藤枝MYFC福島ユナイテッドFCの前半45分、福島FW永長鷹虎のシュートが藤枝DF永野修都の左腕に当たってPKと判定された場面は手前で藤枝MF三木仁太の足に当たったボールが地面からバウンドして永野の腕に当たっていた。新シーズンはこれがノーハンドとなる。

 また、2025年の浦和レッズヴィッセル神戸で前半38分、DF酒井高徳のクロスがDF荻原拓也の右太ももに当たってから同選手の広がった腕に当たってPKになったシーンについても「去年は手の位置とかを考えたらハンドにする理由もある」としつつ、「これからは(太ももに当たって)軌道が明らかに変わっている」ためノーハンドになるとした。

 一方のハンドの反則になるものでは「ボールに向かっての追加的な動き」や「リスクをとった行為-体を不自然に大きくしている」が挙げられた。昨季ノーハンドと判定されたFC町田ゼルビア対浦和のDF中山雄太の腕にボールが当たったシーンは「体を不自然に大きくしていると判断せざるをえない」として、ハンドにすべきだったことが示された。

 コンタクトプレーも重点項目に含まれている。フルシーズンの25年はJ1で危険なタックルなどを意味する「著しく不正なプレー」による退場が7回あったが、J1百年構想リーグはハーフシーズンながら8回発生。一発退場とまではいかない程度の危険なプレーも増加しているようだ。

退場の内訳

 JFA審判委は「イエローカードかレッドカードかの判断は事が起きた後にすることであり、たとえイエローカードでもそのタックル一つで選手生命が終わってしまうようなタックルがある。僕らだけでは減らせません」として、プレシーズンキャンプの講習会で各クラブに「こういうチャレンジをピッチ上で減らしていきませんか」と伝えたという。

 もっともクラブからは主審がファウルを見逃すことで選手がヒートアップし、危険なプレーに繋がっているという指摘も出ており、佐藤氏は「レフェリーのコントロールという意味で改善点」と受け止めて判定精度を高めることに意欲を見せていた。

(取材・文 加藤直岐)

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加藤直岐
Text by 加藤直岐

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