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[東京都CY U-13選手権] 三菱養和SC巣鴨Jrユースが東京制覇!! ポジション取り研究中のFW北嶋太一がフリーで先制弾

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FW北嶋太一(1年)

[2.11 東京都CY U-13選手権 FC東京U-15深川 1-1(PK3-5) 三菱養和SC巣鴨Jrユース 西が丘]

 2024年度東京都クラブユースサッカーU-13選手権大会の決勝が11日に行われた。三菱養和SC巣鴨ジュニアユースは前年度王者のFC東京U-15深川と対戦し、1-1で突入したPK戦を5-3で制して王者に輝いた。

 序盤からゴールに迫る三菱養和SC巣鴨Jrユースは前半6分、MF堀田陸央(1年)が快足を飛ばして相手にカットされるかと思われた浮き球を収め、ペナルティエリア内に侵入。ゴール前に折り返したボールをFW北嶋太一(1年)が流し込んで先制に成功した。

 北嶋はもともとの浮き球に反応しようとしていたが、「(堀田が)足が速いのでそこは任せて自分は中に行こうと」ポジションを取り直した。ポジション取りはFWロベルト・レバンドフスキ(バルセロナ)など海外のアタッカーを参考に研究しているようで、結果的にフリーでクロスを合わせることに成功。また今大会はここまでゴールがなかったといい、決勝で待望の一発が生まれたことに「めっちゃ嬉しいです」と笑顔を見せた。

 三菱養和SC巣鴨Jrユースは続く前半8分、MF池田旺太(1年)が敵陣でボールを奪った流れからMF井上斗蘭(1年)が豪快に右足を振る。しかしGK瀬田竜輝(1年)の懸命に伸ばした指先に触れたボールはバーを直撃した。同11分には堀田のクロスを再び北嶋が合わせるも、今回は枠を捉えられず。一方のFC東京U-15深川はFW安達一平(1年)が前線で起点になってブレ球気味のシュートを放つなどするも、同点にはできず三菱養和SC巣鴨Jrユースの1点リードで前半を終えた。

 それでもFC東京U-15深川は後半17分、DF中村駿仁(1年)のクロスをファーサイドでMF佐渡陸(1年)が収めてペナルティエリア内で縦に突破。ゴールライン際から折り返したボールは相手DF澤木真幸(1年)に当たってゴールに吸い込まれ、オウンゴールで同点とした。


 さらに後半ラストプレー、佐渡が右サイドからカットインして左足を振ると、ボールは安達に当たってMF内田桜助(1年)のもとへ。これを内田が左足でゴールに突き刺して劇的な逆転ゴールかと思われたが、最初のシュートに当たった安達のオフサイドでノーゴール。1-1で延長戦に突入した。

 FC東京U-15深川は延長後半1分、右サイドからDF中村駿仁(1年)を経由して左サイドでフリーのFW小野京太朗がシュートしたが、枠の上に飛んだ。同6分には安達が最終ラインの背後に抜け出すも、飛び出したGK上野煌太(1年)が右手でボールに触れてシュートを打たせない。延長戦でスコアは動かず、PK戦で王者を決めることとなった。

 PK戦では両チームとも3人目まで成功する中、三菱養和SC巣鴨JrユースGK上野が4人目のキックをセーブ。三菱養和SC巣鴨Jrユースは5人全員が成功し、PK5-3で激闘を制してU-13世代の東京王者にたどり着いた。


 先制点を決めた北嶋は「ボランチが(パスを)出しやすい位置とか、サイドバックが持ったときに裏を狙ったりとかを意識」し、試合を通して前線の様々な場所に顔を出した。小学5年生まではボランチを務めていたといい、ボールを持った際にはエースの雰囲気漂うボールタッチも。攻撃を牽引し続け、優勝に貢献した。

 決勝ではクロスをワンタッチで合わせるゴールとなったが、得意とする得点パターンは最終ラインの背後を突いてゴールに流し込むもの。三菱養和SC巣鴨Jrユースに加入したこの1年でゴールへの貪欲さが増したといい、今後もゴールを重ねていく構えだ。

 2年生になる来シーズンの目標は「上の代に呼ばれてレギュラーで活躍したい」。ボールキープ力を高める意欲も示しながら、「将来的には海外で通用するFW」を目指して研鑽を積んでいく。


(取材・文 加藤直岐)
加藤直岐
Text by 加藤直岐

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