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[全中]正念場を迎える青森山田「遅れを取らないように」全国の中高一貫校の躍進に危機感

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青森山田は2回戦で敗退となった

[8.19 全中2回戦 青森山田0-2神村学園 ひなた宮崎県総合運動公園サッカー場]

 自慢の攻撃陣が封じられた。立ち上がりこそ互角に渡り合う場面もみられた青森山田中(東北/青森)だったが、徐々に神村学園中(九州/鹿児島)の圧力を受けてしまう。そして前後半1点ずつを奪われると、1回戦で6得点を奪っていたFW伊藤勇磨(3年)やハットトリックの主将MF古川瑛大(3年)も不発に終わった。

 昨年度決勝のリベンジもならなかった。今年のチームに昨年度大会の決勝でベンチ入りした選手はいなかったが、成田鷹晃監督は「負けた経験から勝ちたいという気持ちでした」と少なからず意識があったことを明かす。「(今年は)リーダーになるような選手は少ない印象でしたが、夏にかけてたくましく成長してきたチームだった。頑張った中で結果に繋げられなかったという印象です」。成田監督も悔しさを噛み締めた。

 アマチュアサッカー界を席巻する中高一貫強化の流れを作ったのは間違いなく青森山田だった。しかし近年は全国でチームが台頭。全中サッカー大会では2017年度大会を最後に優勝から遠ざかるなど、結果を残せておらず、かつては三國ケネディエブス(名古屋)や松木玖生(サウサンプトン)らを中高一貫で鍛え上げて実績を作ったが、その勢いもやや陰りをみせている。

 ただ成田監督は現実を受け止めたうえで、「勝てない時期が続くというのは何か原因がある。一つひとつクリアにしながら、高校も含めて成長していかないといけない」と強調する。

 また青森山田のサッカーを全国区にした黒田剛氏(現FC町田ゼルビア監督)や、中学を指導した上田大貴氏(現町田コーチ)がチームを離れたことの影響を感じさせる結果になってしまっているが、これについても「中学も高校も前任の力が大きくて、プレッシャーを感じているわけではないけど、そういう見られ方をするのは承知の上。頑張るしかないなと思います」と口もとを引き締めた。

 よりハイレベルな環境作りへの意欲も示す。主戦場とする東北みちのくリーグでは今季、10勝1分で首位に立つ青森山田だが、神村学園中が戦うU-15リーグ九州に比べるとリーグレベルが劣ると感じていることから、東北全体でのレベルアップも必要だと感じている。今大会の経験を「リーグ戦なり高円宮杯U-15に繋げられるように頑張りたい」とした指揮官は、「僕自身、常にチャレンジャーの気持ちで臨んでいる。遅れを取らないようにやっていきたい」と危機感とともにリベンジの思いを強くしていた。

(取材・文 児玉幸洋)

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児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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