阪南大10番FW金本毅騎「これまでと違う特別な日本一」大会4得点で“得点王”
[9.15 総理大臣杯決勝 阪南大2-1新潟医療福祉大 いわぎんスタジアムA]
小学生や高校生の時にもみてきた日本一からの景色だが、今回の阪南大(関西6)で獲った総理大臣杯は、「これまでとは違う特別な思い」になったという。
「今回が初めて主力で出させてもらって優勝できた大会だった。なのでこれまでとは違う特別な思いがあって、すごくやりきったというか、チームに貢献できたなという思いでいっぱいです」。FW金本毅騎(2年=C大阪U-18)は充実感たっぷりに優勝の味を噛み締めた。
成長著しい2年生10番が、全国の舞台でも輝きを放った。金本は1回戦の日本経済大戦でハットトリックを決めるなど、大会通算4得点を記録。東京国際大のFW古澤ナベル慈宇(4年=青森山田高/柏内定)も4得点を決めたために単独受賞は逃したが、サッカー人生で初めてだという得点王の称号も得た(大会非公式)。
昨年の悔しさもぶつけることができた。阪南大は昨年度大会は初戦となった2回戦で法政大に0-1で敗戦。金本は昨年も10番を背負って出場したが、同試合でPKを失敗していた。「去年外した時に絶対にやり返しにくる思いで1年間、自分を見つめ直してやってきた。1年越しで叶って本当に嬉しいです」。だから達成感はひとしおだ。
高卒でのプロ入りを模索し、一時は両親の母国である韓国Kリーグ入りも検討した金本だが、話が思うように進まなかったことで阪南大に進学してきた経緯を持つ。ただルーキーイヤーからリーグ5位の14得点を決めると、今季は前期を終えて8得点を決めて堂々得点ランキングトップに立つなど、大学サッカー界で違いを見せ続けている。
意識するのは当然プロの世界だ。「(ユースの同級生の)北野颯太も凄かったし、木下慎之輔(鳥取)が目の前で得点王をなる姿も見てた。当時は何一つあいつらに勝るものはないなと感じていたけど、自分が大学を卒業する時にはあいつらを差し置いて出られるようになろうと思ってやっています」。少しずつだが、「段階を踏んで上がっている」という実感もあるという。
「ファンの方もすごく暖かいし、ユースで3年間育ててもらったという思いがあるので、(セレッソ大阪に)帰りたい気持ちはすごくある。自分が帰って認めさせることでいい意味で見返したいし、自分はここまでやってきたぞということを示したいなと思います」
その前にまずは大学サッカー界で更なる存在感を見せつけるつもりだ。「ユースの時と比べて信頼というか、仲間から託されてる思いを感じる。自分もやらないとなっていう気持ちになるし、思いを背負ってやらないとプロに行ってもやれない。こういう大舞台で活躍することが自分のやるべきことなのかなと思います」。自覚を強める阪南大のエースが、リーグ、そして大学選手権(インカレ)との3冠への意欲を高めるチームをけん引する。
(取材・文 児玉幸洋)
●第48回総理大臣杯全日本大学トーナメント特集
小学生や高校生の時にもみてきた日本一からの景色だが、今回の阪南大(関西6)で獲った総理大臣杯は、「これまでとは違う特別な思い」になったという。
「今回が初めて主力で出させてもらって優勝できた大会だった。なのでこれまでとは違う特別な思いがあって、すごくやりきったというか、チームに貢献できたなという思いでいっぱいです」。FW金本毅騎(2年=C大阪U-18)は充実感たっぷりに優勝の味を噛み締めた。
成長著しい2年生10番が、全国の舞台でも輝きを放った。金本は1回戦の日本経済大戦でハットトリックを決めるなど、大会通算4得点を記録。東京国際大のFW古澤ナベル慈宇(4年=青森山田高/柏内定)も4得点を決めたために単独受賞は逃したが、サッカー人生で初めてだという得点王の称号も得た(大会非公式)。
昨年の悔しさもぶつけることができた。阪南大は昨年度大会は初戦となった2回戦で法政大に0-1で敗戦。金本は昨年も10番を背負って出場したが、同試合でPKを失敗していた。「去年外した時に絶対にやり返しにくる思いで1年間、自分を見つめ直してやってきた。1年越しで叶って本当に嬉しいです」。だから達成感はひとしおだ。
高卒でのプロ入りを模索し、一時は両親の母国である韓国Kリーグ入りも検討した金本だが、話が思うように進まなかったことで阪南大に進学してきた経緯を持つ。ただルーキーイヤーからリーグ5位の14得点を決めると、今季は前期を終えて8得点を決めて堂々得点ランキングトップに立つなど、大学サッカー界で違いを見せ続けている。
意識するのは当然プロの世界だ。「(ユースの同級生の)北野颯太も凄かったし、木下慎之輔(鳥取)が目の前で得点王をなる姿も見てた。当時は何一つあいつらに勝るものはないなと感じていたけど、自分が大学を卒業する時にはあいつらを差し置いて出られるようになろうと思ってやっています」。少しずつだが、「段階を踏んで上がっている」という実感もあるという。
「ファンの方もすごく暖かいし、ユースで3年間育ててもらったという思いがあるので、(セレッソ大阪に)帰りたい気持ちはすごくある。自分が帰って認めさせることでいい意味で見返したいし、自分はここまでやってきたぞということを示したいなと思います」
その前にまずは大学サッカー界で更なる存在感を見せつけるつもりだ。「ユースの時と比べて信頼というか、仲間から託されてる思いを感じる。自分もやらないとなっていう気持ちになるし、思いを背負ってやらないとプロに行ってもやれない。こういう大舞台で活躍することが自分のやるべきことなのかなと思います」。自覚を強める阪南大のエースが、リーグ、そして大学選手権(インカレ)との3冠への意欲を高めるチームをけん引する。
(取材・文 児玉幸洋)
●第48回総理大臣杯全日本大学トーナメント特集