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J内定者負傷の中で関西大は藤枝内定MF三木仁太が奮闘、4強敗退も「終わってからみんなでリーグを獲ろうと」

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後半41分に同点弾を決めて雄たけびをあげるMF三木仁太

[9.10 総理大臣杯準決勝 関西大1-2関学大 セイホクパーク石巻フットボール場]

 Jリーグに内定する4選手がいる今季の関西大(関西4)だが、DF吉村瑠晟(4年=神戸弘陵高/磐田内定)とGK山田和季(4年=近江高/群馬内定)が負傷欠場。MF三木仁太(4年=G大阪ユース/藤枝内定)は内定選手の自覚、そして4年生としての自覚を強めて大会に臨んでいたという。

 そんな三木は今一番成長を感じるという“ゴールを決められるボランチになったこと”を今大会でも示した。準決勝の関西学院大戦では、後半41分にゴール前の混戦に詰めて起死回生に同点弾を記録。チームは終了間際の失点で敗戦したが、中心選手としてゴールという結果を残すことで意地をみせた。

 1年生のころから出場している舞台だった。4年連続の総理大臣杯出場となる関大で、三木も4年連続でピッチに立った。しかし過去3年はいずれも初戦で敗退。「先輩に次は勝ってくれと言われ続けてきた」。“4年間の思い”を背負って戦っていた。

 G大阪ユース出身で、大学経由でガンバ大阪に入ることを当然の目標にしていた。実際にG大阪の練習には何度か参加。それでも獲得の声はかからなかった。

「戻ることを目指していたので、悔しい思いはあります。でも逆に原動力になったというか、やってやろうという風に思える要因になって、今年のいいパフォーマンスに繋がっていると思っています」

 来春からは藤枝MYFCでプロとしてのキャリアをスタートさせる。「プレースタイルが合うなと感じて、そういう意味では自分もチームも上を目指せると大きく感じた」。これからもどん欲さを忘れずに成長していくつもりだ。

「どのカテゴリに行こうが自分のやるべきことは全く変わらないと思っている。自分次第で上に行ける世界だと思っているので、実力をつけてすぐに上に行けるように頑張っていきたい」

 大学生活は後期リーグと大学選手権(インカレ)を残すのみになった。今季のリーグは前期を首位で折り返しており、2008年の通年制になって以降優勝のない関大に今年こそはの期待感が高まっている。三木も「終わってからキャプテンはじめ、みんなでリーグを獲ろうという話をした」と話すと、「今日みたいな試合で追いつけたことは成長。でも詰めが甘いところはあるので、全員でもう一回練習から小さいことを突き詰めてやっていきたい」と気持ちを引き締めた。

(取材・文 児玉幸洋)

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児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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