“プロになれなければ就活浪人”覚悟を強くする関西学院大守護神・宮本流維はユースの後輩ピサノにも刺激「彼に負けていると思ったことはない」
GK
[9.13 総理大臣杯決勝 東洋大1-0関西学院大 キューアンドエースタジアムみやぎ]
後半38分の失点によって敗れた関西学院大(関西6)だったが、前半から我慢強く守っていた印象を持った。東洋大(関東2)のMF湯之前匡央(4年=柏U-18)も「守備を重視してくることは想定はしていなかった。どう打開しようかと考えていたけど、なかなか難しかった」。同大の井上卓也監督も「どちらかと言うと、関学さんのやろうとしていることがよく出ている試合内容だった」と振り返ったほどだった。
中でもGK宮本流維(4年=名古屋U-18)の堅守が光った。前半36分にはDF福原陽向(4年=鹿島ユース)に許したヘッドを弾き出すと、後半14分にはFW高橋輝(3年=大宮U18)との1対1を防ぐ。しかし同38分のMF鍋島暖歩(4年=長崎U-18)のアーリークロスへの対応で、斜めに走り込んだ湯之前につられてそのまま抜けたボールに触れることができなかった。「触らないという判断をもう少し早くできれば、止められたかもしれない」。守護神は悔しさを噛み締めた。
2年ぶりの決勝進出に貢献した一人だが、本人は反省が多い大会になったと振り返る。初戦から5試合をすべて1点差ゲームで戦い、そのすべてで失点を記録していた。結果も2年前と同様の準優勝。「それなりにピンチを防げたかなと思いますけど、自分の弱さ、甘さが出た。そこは練習から突き詰めないといけない」。反省の言葉ばかりが口をついた。
「決勝はある程度試合前から東洋大学さんがボールを持って、自分たちが守るという形になると思っていた。その中で守備陣の役割は点を取られないことだった。でも結局スコアに1という文字が入っているということは、自分としての弱さ、甘さが出たかなと思います」
サッカー人生の分岐点となる勝負の年を迎えている。将来に向けたいろいろな選択肢を広げるべく、関西の名門である関学大にやってきた宮本だが、「今年1年はサッカーに集中する」と決めて臨んでいる。大学2年時の後期リーグや、昨年度の大学選手権(インカレ)などでも守護神を務めた宮本は、大学最終学年となった今季は完全にレギュラーに定着。卒業後のプロ入りを目指してアピールを続けている。
「高校を卒業するときに当時の監督といろいろと話をする中で、プロになれなくてもいいところに就職できればいいよねということで関学に来た。そっちの道も考えているけど、今年1年はサッカーに集中する、終わって就活浪人という形で親とも話をしている。どっちが恩返しになるか分からないけど、自分自身はプロになって活躍している姿をみせることが最大の恩返しになると思っているので、まずはそこを見据えて全力で1年間を走り抜けたいと思います」
後輩の飛躍にも刺激を受けている。名古屋グランパスの下部組織出身で、ユースの2学年後輩だったGKピサノアレックス幸冬堀尾は、プロ2年目の今シーズンからチームで出場機会を掴むと、今夏のEAFF E-1選手権を戦った日本代表でA代表デビュー。今月末に行われるU-20ワールドカップの出場も控えている。
少し前に食事に行くなど、今でも交流があるという後輩だが、「リスペクトはありますけど、自分自身彼に負けていると思ったことはない」と先輩としての意地を持っている。そしてそれを証明するためにも同じ舞台に立つ義務を自らに課す。「下級生のころはなかなか試合に出られずに苦しい時間が多かったけど、その期間が自分を成長させてくれたと思っている。試合は練習の答え合わせ。残り少ないですけど、まだまだ成長していければと思います」。とにかくまずは残り3か月強を全力で駆け抜けることに集中する。
(取材・文 児玉幸洋)
●第49回総理大臣杯全日本大学トーナメント特集
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後半38分の失点によって敗れた関西学院大(関西6)だったが、前半から我慢強く守っていた印象を持った。東洋大(関東2)のMF湯之前匡央(4年=柏U-18)も「守備を重視してくることは想定はしていなかった。どう打開しようかと考えていたけど、なかなか難しかった」。同大の井上卓也監督も「どちらかと言うと、関学さんのやろうとしていることがよく出ている試合内容だった」と振り返ったほどだった。
中でもGK宮本流維(4年=名古屋U-18)の堅守が光った。前半36分にはDF福原陽向(4年=鹿島ユース)に許したヘッドを弾き出すと、後半14分にはFW高橋輝(3年=大宮U18)との1対1を防ぐ。しかし同38分のMF鍋島暖歩(4年=長崎U-18)のアーリークロスへの対応で、斜めに走り込んだ湯之前につられてそのまま抜けたボールに触れることができなかった。「触らないという判断をもう少し早くできれば、止められたかもしれない」。守護神は悔しさを噛み締めた。
2年ぶりの決勝進出に貢献した一人だが、本人は反省が多い大会になったと振り返る。初戦から5試合をすべて1点差ゲームで戦い、そのすべてで失点を記録していた。結果も2年前と同様の準優勝。「それなりにピンチを防げたかなと思いますけど、自分の弱さ、甘さが出た。そこは練習から突き詰めないといけない」。反省の言葉ばかりが口をついた。
「決勝はある程度試合前から東洋大学さんがボールを持って、自分たちが守るという形になると思っていた。その中で守備陣の役割は点を取られないことだった。でも結局スコアに1という文字が入っているということは、自分としての弱さ、甘さが出たかなと思います」
サッカー人生の分岐点となる勝負の年を迎えている。将来に向けたいろいろな選択肢を広げるべく、関西の名門である関学大にやってきた宮本だが、「今年1年はサッカーに集中する」と決めて臨んでいる。大学2年時の後期リーグや、昨年度の大学選手権(インカレ)などでも守護神を務めた宮本は、大学最終学年となった今季は完全にレギュラーに定着。卒業後のプロ入りを目指してアピールを続けている。
「高校を卒業するときに当時の監督といろいろと話をする中で、プロになれなくてもいいところに就職できればいいよねということで関学に来た。そっちの道も考えているけど、今年1年はサッカーに集中する、終わって就活浪人という形で親とも話をしている。どっちが恩返しになるか分からないけど、自分自身はプロになって活躍している姿をみせることが最大の恩返しになると思っているので、まずはそこを見据えて全力で1年間を走り抜けたいと思います」
後輩の飛躍にも刺激を受けている。名古屋グランパスの下部組織出身で、ユースの2学年後輩だったGKピサノアレックス幸冬堀尾は、プロ2年目の今シーズンからチームで出場機会を掴むと、今夏のEAFF E-1選手権を戦った日本代表でA代表デビュー。今月末に行われるU-20ワールドカップの出場も控えている。
少し前に食事に行くなど、今でも交流があるという後輩だが、「リスペクトはありますけど、自分自身彼に負けていると思ったことはない」と先輩としての意地を持っている。そしてそれを証明するためにも同じ舞台に立つ義務を自らに課す。「下級生のころはなかなか試合に出られずに苦しい時間が多かったけど、その期間が自分を成長させてくれたと思っている。試合は練習の答え合わせ。残り少ないですけど、まだまだ成長していければと思います」。とにかくまずは残り3か月強を全力で駆け抜けることに集中する。
(取材・文 児玉幸洋)
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