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先制ゴールで地元観衆を沸かせたFW根木翔大。選手権は得点王と決勝で「多くの人に見てもらえるような大会に」

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前半25分、尚志高のU-17日本高校選抜候補FW根木翔大(3年=FCフレスカ神戸出身)が先制ゴール。(写真協力=『高校サッカー年鑑』)

[8.1 インターハイ準決勝 尚志高 1-2 神村学園高 Jヴィレッジスタジアム]
 
 鮮烈なゴールでJヴィレッジスタジアムの観衆を沸かせた。地元・福島県第1代表の尚志高は前半25分、相手の縦パスを跳ね返すと、右SHのMF村田柊真(3年)が前方のスペースへグラウンダーのパスを流し込む。そして、U-17日本高校選抜候補FW根木翔大(3年=FCフレスカ神戸出身)が緩急をつけた仕掛けから右足を一閃。ファーサイドのネットを揺らし、チームに先制点をもたらした。

 このシーン、神村学園高(鹿児島)はU-18日本代表DF中野陽斗(3年)が対応していた。だが、根木は武器のスピードを活かして前に出てゴール。「4試合やってきた中で、スピードだったら負けないなっていうのはミーティングの動画とか見た時も思いましたし、試合入った中で1本目裏走った時に『これ、行ける気がするな』っていうのはあって。最後はそのまま行かずに緩急つけて、ちょっとタイミングズラして打ったら上手く入りました」。個々の技術力、強度も高い相手にボールを保持される展開。その中で1トップのストライカーがチームに勇気を与えるようなゴールを決めた。

 仲村浩二監督から求められたことは、「福島に勇気と希望を与える」ということ。苦闘の中で決めた一撃は地元観衆を大いに盛り上げた。根木は回数こそ少なかったものの、前線で競り勝つ形でチャンスに絡み、強烈なシュートや右サイドからの縦突破も。チームは激闘の末、後半終了間際の失点によって逆転負けを喫したが、地元観衆に勇気を与えるような70分間だった。

「福島県民のためにも自分たちが勝たないといけないっていう思いがあったんで、少しでも力になれたらいいかなって思います」(根木)

 根木は寒川高(香川)との初戦での2得点を含め、計3得点。抜群のスピードでも対戦相手を苦しめた。だが、「自分がもっとFWでボール引き出して、足元や背後にもっと係れたら今日の試合も自分たちがボール握れるゲームだったのかなっていう風に思いますし、FWとして得点の部分。1点で終わっちゃってまだ勝ち切れなかったっていうのが今回の課題だと思うんで、1点じゃなくて2点、3点って取って、チーム勝たせられる選手にならないといけないなって思います」。根木、FW臼井蒼悟(3年)、MF田上真大(3年)を軸とした前線は強力な陣容。だが、この試合では個人個人の攻撃になってしまっていただけに、より連動して、それぞれの力を引き出せるようにする。

 全国大会で見つけた課題を改善。選手権で目標の得点王、決勝進出に再挑戦する。「まだ冬もありますけど、大津に9点とか取ってる選手(FW山下虎太郎)もいるんで、そういう選手も見習いながら、自分の特長を伸ばして、冬、自分がチームを勝たせて、得点王にもなって、良い形で終わりたいなっていう風に思います。選手権はベスト4を超えて、決勝で自分たちのサッカーをもっと多くの人に見てもらえるような大会にしたいです」。この日の敗戦を糧に成長し、冬に目標を達成する。

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(取材・文 吉田太郎)


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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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