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10代積極起用のリバプールは逆転負けでCL8戦全勝ならず…遠藤航は得失点に関与もCL初のキャプテンマーク託される

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MF遠藤航が欧州CLでキャプテンマークを託された

[1.29 欧州CLリーグフェーズ第8節 PSV 3-2 リバプール]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は29日、リーグフェーズ第8節を各地で行い、MF遠藤航所属のリバプール(イングランド)はPSV(オランダ)に2-3で敗れた。首位通過を果たしたものの、新方式リーグフェーズで8戦全勝とはならず。ボランチで欧州CL初先発を飾った遠藤は得点と失点のいずれにも絡み、大きなインパクトを残すことはできなかったが、CBに回った後半19分からは欧州最高峰の舞台でキャプテンマークを巻いてプレーした。

 リバプールはここまで唯一の開幕7連勝で、すでにベスト16入りを確定させて迎えた最終節。FWモハメド・サラー、DFフィルヒル・ファン・ダイクMFライアン・フラーフェンベルフら主力8人が帯同しておらず、20歳のMFジェームズ・マコーネルと19歳のFWジェイデン・ダンズが先発で欧州CLデビューを飾った他、遠藤もボランチで初先発を果たした。

 リバプールは大胆なターンオーバーの影響もあり、PSVにボールを握られるという立ち上がり。ゲームキャプテンで本職SBのDFアンドリュー・ロバートソンをCBで起用したこともあってビルドアップがなかなかスムーズにはいかず、遠藤が中盤で顔を出したりジェスチャーで周囲を動かしたりし、攻撃の形を整える姿が目立った。

 そうして迎えた前半26分、リバプールが意外な形で試合を動かした。右サイドを駆け上がったFWフェデリコ・キエーザの突破は一度不発に終わったが、高い位置でMFヨエイ・フェールマンに鋭いプレッシングを仕掛けると、ボールを奪ったところで足を蹴られてPKを獲得。同28分、これを古巣対戦のFWコーディ・ガクポが決めた。

 ところが前半36分、PSVはフェールマンの浮き球パスをFWリカルド・ペピが巧みに落とすと、これを受けたMFヨハン・バカヨコが鋭い切り返しでロバートソンをかわし、右足シュートをゴール左隅に突き刺す。最初のビッグチャンスで試合を振り出しに戻した。

 それでもリバプールは前半40分、遠藤の絶妙なプレー判断から均衡を破った。ダンズからの落としのパスを受けた遠藤がダイレクトで前線に浮き球を送り込むと、これをガクポがうまく収め、ラストパスからキエーザが強烈なシュート。これはGKに弾かれたが、こぼれ球をMFハービー・エリオットが冷静に突き刺し、2-1とした。

 しかし前半45分、今度は遠藤のボールロストから痛い失点を喫した。中盤でこぼれ球を拾った遠藤が主審に進路を阻まれ、パスの出しどころを失うと、フェールマンにボールを奪われる。ここからカウンター攻撃を許すと、ラストパスからMFイスマイル・サイバリに決められ、同点に追いつかれた。

 さらに前半アディショナルタイム6分、リバプールはDFジャレル・クアンサーのクリアミスがFWリカルド・ペピに回収され、またもカウンターを許すと、サイバリのターンからDFマウロ・ジュニオールに抜け出され、最後はクロスをペピに押し込まれて2-3でハーフタイムを迎えた。

 後半は一転、拮抗した展開となり、リバプールは7分、ガクポに代わって22歳のMFタイラー・モートン、同19分にロバートソンを下げて17歳のMFトレイ・ニョニを投入。いずれもこれが欧州CLデビューとなった。また遠藤がロバートソンからキャプテンマークを引き継いでCBに回り、国内杯2試合に続いて欧州CLでも初めて腕章を巻いた。

 その後もスコアが動かない時間が続く中、後半39分にはダンズに代わって18歳のDFアマラ・ナロも欧州CLでトップチームデビューを果たし、遠藤が再びボランチに回る。すると同42分、バカヨコに背後に抜け出されたナロが後方から倒してしまい、決定的な得点機会の阻止で一発レッドカード。厳しいデビュー戦となった。

 その後は遠藤が再び最終ラインに入って追加失点を防いだが、同点に追いつくには至らず、そのまま試合はタイムアップ。10代を含めた若手選手を積極的に起用したリバプールだったが、逆転負けでリーグフェーズを締め括った。なお、最終順位は首位のままとなっており、ラウンド16ではプレーオフを勝ち抜いたリーグフェーズ15〜18位のチームのいずれかと対戦する。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります
ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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