[MOM991]中央大GK岩瀬陽(3年)_ブレずにNo.1守護神へ「どんどんステップアップしていきたい」
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.12 関東大学L1部第17節 中央大 1-0 駒澤大 AGFフィールド]
GK岩瀬陽(3年=興國高)が中央大に2試合連続の完封勝利をもたらした。「自分が関東の一番になってやるんだ」という高い熱量とたしかな自信を持ってゴールを守っている。
岩瀬は昨年のリーグ戦全試合でメンバー入りしたが、現在清水エスパルスに所属するGK猪越優惟が君臨したため出番はなかった。さらに猪越が卒業した今季は開幕直前に足首を捻挫。開幕スタメンを飾ることはできなかった。それでも「去年とあまり変えることなく、自分にベクトルを向けながら取り組んだ」と着実に復帰に向けたステップを踏み、6月から守護神の座に定着している。
12日の駒澤大戦では開始早々の前半6分、最大のピンチが訪れた。左サイドから攻撃を許してペナルティエリア内からシュートを放たれると、ゴール左隅に向かうボールに岩瀬がダイブ。その手前で味方がブロックしたボールは相手の前にこぼれ、押し込まれるかに思われた。それでも「セカンドへの反応だけは早くしようと思った」と岩瀬。1本目とは反対のゴール右を狙ったボールに喰らいつき、ビッグセーブで失点を回避した。
1点リードで迎えた終盤にはクロスやセットプレーで押し込まれる時間帯もあったが、「出られるボールにはチャレンジしようというところで練習をやってきた」と準備通りのプレーで対応。宮沢正史監督が「4年生の3人を中心にしっかり隙をつくらず集中した守備ができた」と振り返れば、岩瀬も「後ろに4年生が多くなってコミュニケーションが取れていると思う」と先輩の貢献ぶりを示す。最後までチーム一丸となって戦い抜き、1-0で2試合連続のクリーンシートと3連勝を果たした。
3年からレギュラーとなった岩瀬は「興國はキーパーも足元に特化したチームなので、高校でやっていたのがここでもすごく繋がっていると思っている。相手を見て配球するところだったり、長いボールと短いボールの両方選択できるようなボールの持ち方、準備だったりはすごく意識している。ビルドアップの助けとして役割を果たしている場面もあるのかなと思う」と、これまでの経験も活きているようだ。
また、今季はJ1クラブに練習参加して「外国人GKとの差を間近で見せつけられた」と刺激を受けた様子。「外国人のような能力がない中でどうやってカバーするかというのを考えてやるようになった」と新たな経験を踏まえてスキルアップにも勤しんでいる。
岩瀬は「後期出続けてデンチャレに入ったり、そこで結果を残して全日本大学選抜に選ばれたりと、個人としてもどんどんステップアップしていきたい」と意欲を見せる。すでに経験した関東大学選抜活動で“No.1”になるという意思も固めた。これまで培ってきた財産も武器に「日頃の取り組みは変えずにやっていこうと思う」と真っ直ぐ歩み続けていく。
(取材・文 加藤直岐)
●第98回関東大学リーグ特集
[10.12 関東大学L1部第17節 中央大 1-0 駒澤大 AGFフィールド]
GK岩瀬陽(3年=興國高)が中央大に2試合連続の完封勝利をもたらした。「自分が関東の一番になってやるんだ」という高い熱量とたしかな自信を持ってゴールを守っている。
岩瀬は昨年のリーグ戦全試合でメンバー入りしたが、現在清水エスパルスに所属するGK猪越優惟が君臨したため出番はなかった。さらに猪越が卒業した今季は開幕直前に足首を捻挫。開幕スタメンを飾ることはできなかった。それでも「去年とあまり変えることなく、自分にベクトルを向けながら取り組んだ」と着実に復帰に向けたステップを踏み、6月から守護神の座に定着している。
12日の駒澤大戦では開始早々の前半6分、最大のピンチが訪れた。左サイドから攻撃を許してペナルティエリア内からシュートを放たれると、ゴール左隅に向かうボールに岩瀬がダイブ。その手前で味方がブロックしたボールは相手の前にこぼれ、押し込まれるかに思われた。それでも「セカンドへの反応だけは早くしようと思った」と岩瀬。1本目とは反対のゴール右を狙ったボールに喰らいつき、ビッグセーブで失点を回避した。
1点リードで迎えた終盤にはクロスやセットプレーで押し込まれる時間帯もあったが、「出られるボールにはチャレンジしようというところで練習をやってきた」と準備通りのプレーで対応。宮沢正史監督が「4年生の3人を中心にしっかり隙をつくらず集中した守備ができた」と振り返れば、岩瀬も「後ろに4年生が多くなってコミュニケーションが取れていると思う」と先輩の貢献ぶりを示す。最後までチーム一丸となって戦い抜き、1-0で2試合連続のクリーンシートと3連勝を果たした。
準備してきたハイボールへの対応
3年からレギュラーとなった岩瀬は「興國はキーパーも足元に特化したチームなので、高校でやっていたのがここでもすごく繋がっていると思っている。相手を見て配球するところだったり、長いボールと短いボールの両方選択できるようなボールの持ち方、準備だったりはすごく意識している。ビルドアップの助けとして役割を果たしている場面もあるのかなと思う」と、これまでの経験も活きているようだ。
また、今季はJ1クラブに練習参加して「外国人GKとの差を間近で見せつけられた」と刺激を受けた様子。「外国人のような能力がない中でどうやってカバーするかというのを考えてやるようになった」と新たな経験を踏まえてスキルアップにも勤しんでいる。
岩瀬は「後期出続けてデンチャレに入ったり、そこで結果を残して全日本大学選抜に選ばれたりと、個人としてもどんどんステップアップしていきたい」と意欲を見せる。すでに経験した関東大学選抜活動で“No.1”になるという意思も固めた。これまで培ってきた財産も武器に「日頃の取り組みは変えずにやっていこうと思う」と真っ直ぐ歩み続けていく。
(取材・文 加藤直岐)
●第98回関東大学リーグ特集