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[MOM1088]駒澤大FW石川大也(1年)_昨季青森山田エースが総理大臣杯出場に導くヘディング弾

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総理大臣杯出場を決めるゴールを奪ったFW石川大也

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.27 アミノ関東9位~10位決定戦 駒大1-0東国大 AGF]

 前半22分に決まった1年生のゴールが、全国大会出場を決める決勝弾になった。駒澤大は左サイドで獲得したFKをDF後藤康介(4年=相洋高)が蹴ると、ニアに入ったFW石川大也(1年=青森山田高)が頭で合わせて、ゴールネットを揺らした。

「この大事な全国が決まるという試合で監督が使ってくれて、(今大会は)まだ点を取ってチームに貢献出来ていなかったので、そこは自分の中で意識していた。(ゴールシーンは)最初はファーに行こうかなというのがあったけど、自分の前にスペースがあった。どうにかして相手の前で触ることを意識したのと、後藤君のボールが良かったので、頭でいい形で決められてよかったです」

 チームとしては“背番号6の想い”とともに戦っていたという。主将MF小林栞太(4年=鹿島ユース)が4回戦の東洋大戦で負傷。離脱を余儀なくされたことで、この日もベンチには小林の背番号6のユニフォームが飾られていた。「東洋の試合のときも涙を流しながら自分たちに託してくれる思いがあった。1年生で出ている分、意識して点を取れてよかった」。これ以上ない達成感が滲む。

 青森山田高で背番号9をつけた石川は、プレミアリーグでもチーム最多となる6得点を記録。大学でもルーキーイヤーの前期からトップチームで出場期間を掴み、5月18日の関東2部・早稲田大戦では大学リーグ初ゴールも記録した。そしてアミノバイタルカップ関東では先発2試合を含む3試合に出場して、総理大臣杯の出場権獲得に貢献した。

 同じ1年生で出場するMF柴野惺(1年=米子北高)とも、お互いに声を掛け合いながら試合に臨むことができているという。「柴野とはピッチ上でも結構励ましあっている。東洋戦も(2人とも)13キロ走って、1年が一番走っていた。俺らが何のために出てるんだと柴野とずっと言っている。お互いにいい刺激を与えながらやれていると思います」。

 昨年も石川はインターハイと高校選手権に出場。ただ特に高校選手権は高川学園高に敗れて初戦敗退となるなど、苦い思い出を残している。「だからこそ、ここにかける思いがあった。でももう切り替えて、次の全国で固くなりすぎず、気負うことなく、自分の良さをしっかりと出していきたい」。大学3年目、4年目にはプロを決めて大学生の中でも注目選手にいち早くなりたいと意気込む強豪校育ちのストライカーが、再び日本一を目指す戦いに挑む。

今大会の活躍が目立ったMF柴野惺(左)とMF石川大也の1年生コンビ

(取材・文 児玉幸洋)

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児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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