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[関東]浦和内定MF植木颯、日本大主将としての責任「その時にいるメンバーでどう戦うか」

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ドリブル突破を試みる植木颯

[10.7 関東大学L1部第15節 流経大0-1日大 流通経済大学龍ケ崎フィールド]

 1点ビハインドの流通経済大は最後、GKデューフエマニエル凛太朗(3年=流通経済大柏高)も前線に上げて勝負に出ていたことで、ゴールががら空きだった。そこに日本大がカウンターを発動。ハーフウェーライン手前まで運んだ主将MF植木颯(4年=日大藤沢高/浦和内定)は超ロングシュートを蹴り込んだ。

 無人のゴールに向かったボール。しかし手前でワンバウンドしてさらにゴール方向に向かったが、ボールは無情にも枠上に外れた。「自分でも決まったかなと思ったけど、運がなかったですね」と頭をかいた植木だが、「素直にホッとした気持ちが大きい」とリーグ再開後の初勝利に胸をなでおろした。

「(内定を発表したことによる)直接的な影響はないけど、プロ内定者としてみられると思うので、誰よりもピッチで戦わないといけないと思いますし、チームを引っ張る存在じゃないといけないので、もっとやっていくべきだなと思います」

 植木の浦和への入団内定は7月に発表になった。昨年から練習参加を繰り返した植木は、他クラブには参加せずに「レッズ一本」に絞って内定を決めた。「夏に3週間、初めて長い時間行かせてもらった。通用した部分もあったけど、足りない部分の方が多く感じました」。ビッグクラブならではのハイレベルな競争を肌で感じることができたと笑みを浮かべる。

 また8月には全日本大学選抜が行ったイタリア遠征に参加。フィオレンティーナを破って大きな話題を集めた遠征だったが、植木もフィオレンティーナ戦を含む2試合に先発、全5試合に出場した。「やって感じたのは圧、スピード感が違うなと感じた。こっちがボールを持っているときに取りに来るスピードだったり、カウンターのスピード、戻るスピードは経験できないものがあって、びっくりしました」。新たな刺激を貰って帰ってきた。

 今季の日大はシーズン前に守護神だったGK{木村凌也}}(横浜FM)が大学3年生で途中退部、さらに夏場以降はエースFW平尾勇人が東京ヴェルディとの掛け持ち出場を続けている。植木にかかる負担はより大きくなっているが、「平尾がJ1の舞台で活躍していることはみんなの刺激になっている。いないことが多いけど、その時にいるメンバーでどう戦うかということはみんなが考えていること」と強調する。

 必要になってくるのはチーム全体の底上げだ。昨年の総理大臣杯から大学選手権(インカレ)、今年の総理大臣杯と3大会連続して阻まれているベスト8の壁の突破を目標にする主将は、「日常の甘さを消して戦えば、おのずと上もみえてくると思う。先を見すぎずに一日一日を大切に、急にやろうとしてもできないと思うので、準備から大切にしていきたい」と気を引き締めた。

(取材・文 児玉幸洋)

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児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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