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[関西]卒業後は消防士に…初優勝目指す甲南大エースFW大西悠斗は後期6戦4発に「ここからが勝負」

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[10.15 関西学生L後期第6節 甲南大2-1京都橘大 たけびしスタジアム京都]

 決勝点は終了間際に生まれた。後半44分、甲南大は左サイド深くに侵入したMF伊藤小次郎(2年=長崎U-18)の折り返しがGKに当たって弱まるが、ゴール前に入っていたFW大西悠斗(4年=有馬高)が押し込んで逆転となるゴールを奪った。

 後期リーグはこれで6戦4発。昨年度を上回るキャリアハイの5点目を決めたエースストライカーは、「ゴールは決めれているかなという印象ですが、夏のほうが動けていた。まだいけるかなという感じです」とどん欲に話していた。

 サッカーキャリアはラストシーズンになると決めている。卒業後は兵庫県内で消防士になる。「幼稚園からやってきたサッカーもこれでもうラストになる。リーグはあと5節。インカレもまずは出ることなんですけど、どこまでできるかチャレンジしたい」。一戦一戦を心に刻みながら過ごしていく。

 そんな大学最終シーズンだが、前期は怪我の影響で大きく出遅れた。昨季終盤にも痛めていた左腕関節の靭帯を今年2月の練習中に負傷。手術を必要とする大怪我で、5か月ほどのリハビリを余儀なくされた。ただ復帰戦となった前期リーグ最終節の大阪体育大戦で得点を決めると、総理大臣杯の予選で敗退したチームで競った“裏大臣杯”のUntitled Cupでも結果を残すことができていたという。

 出身の有馬高は高3時の高校選手権の県予選は1回戦で敗退したチームだった。「甲南に僕が入ったきっかけになった2個上の先輩(越野雄太)がスタメンで出ている選手だったけど、ほんまにずっと歴史がある中でその人くらいなので、有馬高校から大学でサッカーを続けている人はほとんどいないです」。

 しかし人一倍の努力を重ねると、今では首位と勝ち点2差のチームでエースとして役割を任されている。そして優勝するために必要なことも分かっている。「ここからが勝負ですね」と言葉を噛み締めるようにして話した背番号9は、「自分自身の目標は2桁ゴール。ここからどれだけ点を取れるかが勝負になってくる」と自覚を強めていた。

(取材・文 児玉幸洋)

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児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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