チームか個人か…東洋大は山之内不在のリーグで苦戦、最終節で何とか残留「最終的には本人がどっちを選ぶか」
昨年度の大学選手権(インカレ)を初優勝した東洋大は、今季も初出場した天皇杯で柏レイソル、アルビレックス新潟を破る快進撃。さらに夏の大学日本一を決める総理大臣杯でも初優勝を飾り、大学サッカー界に新たな風を吹かせている。
ただ一方で関東大学リーグの戦いは苦戦。後期に入ると主将DF山之内佑成(4年=JFAアカデミー/柏内定)が柏レイソルの活動に帯同することが多くなり、リーグ戦の不在が続く中で、1部残留を決めたのは最終節だった。
昨年も東洋大は主将だったDF稲村隼翔(セルティック)が、アルビレックス新潟の活動に帯同。ルヴァンカップの決勝のピッチに立つ経験をしたが、東洋大は終盤で優勝争いから脱落した。
今年の山之内も奇しくも稲村と同じルヴァン杯の決勝を経験することになり、東洋大サッカー部の名前を広めることに一役買ったが、“主力の引き抜き”による影響がチーム成績に出たのあれば元も子もない。
来年度からはJリーグのシーズン移行が入ることから、大学サッカー界に与える影響はより大きくなることが予想される。基本的に大学側に法的な拘束力はなく、個人の意思を尊重するしかない状況だが、チームにより温度差が出ることも考えられる。
井上卓也監督も悩ましい現状を語る。10月以降は山之内が柏に帯同することを優先して認めていた井上監督だが、降格危機にあった残り2節は、大学でのプレーを優先させていたという。
ただ「個々を考えると、大学の強度は高いしレベルは高いけど、J1とは違う。そこでやった方が伸びるとは思う」とすると、「最終的には本人がどっちを選ぶかだと思います」と、FW高橋輝(3年=大宮U18)ら注目選手がいる来年以降も選手の意思を尊重する考えを強調した。
(取材・文 児玉幸洋)
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ただ一方で関東大学リーグの戦いは苦戦。後期に入ると主将DF山之内佑成(4年=JFAアカデミー/柏内定)が柏レイソルの活動に帯同することが多くなり、リーグ戦の不在が続く中で、1部残留を決めたのは最終節だった。
昨年も東洋大は主将だったDF稲村隼翔(セルティック)が、アルビレックス新潟の活動に帯同。ルヴァンカップの決勝のピッチに立つ経験をしたが、東洋大は終盤で優勝争いから脱落した。
今年の山之内も奇しくも稲村と同じルヴァン杯の決勝を経験することになり、東洋大サッカー部の名前を広めることに一役買ったが、“主力の引き抜き”による影響がチーム成績に出たのあれば元も子もない。
来年度からはJリーグのシーズン移行が入ることから、大学サッカー界に与える影響はより大きくなることが予想される。基本的に大学側に法的な拘束力はなく、個人の意思を尊重するしかない状況だが、チームにより温度差が出ることも考えられる。
井上卓也監督も悩ましい現状を語る。10月以降は山之内が柏に帯同することを優先して認めていた井上監督だが、降格危機にあった残り2節は、大学でのプレーを優先させていたという。
ただ「個々を考えると、大学の強度は高いしレベルは高いけど、J1とは違う。そこでやった方が伸びるとは思う」とすると、「最終的には本人がどっちを選ぶかだと思います」と、FW高橋輝(3年=大宮U18)ら注目選手がいる来年以降も選手の意思を尊重する考えを強調した。
(取材・文 児玉幸洋)
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