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[関西]FC東京の慰留を断り覚悟の監督就任、18年ぶり2部降格など紆余曲折も…立命館大・池上礼一監督「全国大会を勝ち上がれるチームに」

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立命館大を率いる池上礼一監督

[5.23 関西学生L1部第8節 大体大2-3立命大 大阪体育大学(人工芝サッカー場)]

 18年ぶりの2部降格から1年で1部復帰を果たした立命館大が善戦している。開幕から4戦は勝つことができなかったが、ここ5戦は3勝2分。23日の大阪体育大戦では、2点ビハインドを跳ね返す逆転勝ちで、今季初の連勝を飾った。

 率いているのは、元Jリーガーの池上礼一監督だ。千葉県出身の1983年生まれで、習志野高、仙台大とアマチュアのキャリアを歩むと、2005年のユニバーシアード大会では世界一も経験した。卒業後はFC東京に入団。その後も草津(現群馬)や岐阜などに所属して11年限りで現役を引退した。

FC東京時代の池上礼一監督

 引退後は12年は岐阜のアカデミーでコーチを務めたが、翌13年よりFC東京に移籍。14年からはFC東京から出向する形で明治大のコーチを務めると、20年からは立教大に出向先を変えて4シーズンで監督を務めた。

 そんな池上監督が立命館大にやってきたのが、24年1月だった。「まったく縁もゆかりもなかった」という挑戦。同大の理事長が大学サッカーの強化の相談を元日本代表監督の岡田武史氏にしたことをきっかけに、池上氏と繋がった。「岡田さんから直接連絡をいただきました」。FC東京からは慰留があったが、挑戦する覚悟を決めたという。

「岡田さんが理事長にサッカー界には日本独特の文化がありますよという話をしてくれて、そこでサッカー部を強化しようということで声をかけていただいた。自分も大学生のときにいろいろ経験させてもらって、大学サッカーに恩返ししたいという思いが強かった。FC東京には残ってほしいと言われたけど、立命館で挑戦したいということで納得してもらって送り出してもらいました」

 就任1年目はまさかの2部降格を味わうシーズンとなったが、2年目の昨季は夏に総理大臣杯に出場。2部リーグでは最終節で逆転で優勝を果たし、1年での1部復帰を決めた。そして1部リーグで互角の戦いをみせる今年のチームも、来月行う関西選手権で上位の成績を残して、全国で好成績を目指す。「去年の総理大臣杯では優勝した東洋さんと真剣勝負ができた。今年も当然全国大会は目指したい。そこを勝ち上がれるチームに成長してほしい」。調子を上げてきたチームにあって、期待も膨らんでいる。

 早稲田大を率いる元Jリーガーの兵藤慎剛監督や、京都産業大でGKコーチを務める時久省吾氏といった同学年の指導者との切磋琢磨も感じている。またアマチュアサッカー界には習志野高出身の指導者も多くいることから、「関東のほうからもぜひ呼びたいですね」とスカウトにも意欲をみせる。「大学にもすごくサポートしてもらっているので、これから強くしていかないといけないと思っています」。責任感を強くする元Jリーガー指揮官の挑戦を、今後も見守っていきたい。

(取材・文 児玉幸洋)

●第104回関西学生リーグ特集
児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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