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セレッソ大阪ヤンマーレディースはスーパーゴールで先制も…ラストプレー被弾で新潟に逆転負け

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再開初戦は逆転負け

[3.2 WEリーグ第12節 C大阪 1-2 新潟 ヨドコウ]

 WEリーグは2日、ウィンターブレイク明けの第12節を各地で開催した。セレッソ大阪ヤンマーレディースはホームでアルビレックス新潟レディースと対戦して先制するも、ラストプレーの失点で1-2の逆転負けを喫した。

 C大阪は0-1で敗れた昨年12月15日の皇后杯5回戦以来となる公式戦。この試合は審判交流プログラムでイングランドから来日しているメリッサ・バーギン主審のWEリーグ初担当試合になった。C大阪はGK山下莉奈がゴールを守ってDF米田博美、DF中西ふう、DF浅山茉緩、DF丸井優奈の4バック。左サイドハーフにMF百濃実結香、右サイドハーフにMF高和芹夏が入ってMF脇阪麗奈とMF荻久保優里の2ボランチを形成した。2トップはFW田中智子とFW矢形海優が務めた。

 C大阪は前半2分、矢形が相手GKへのバックパスをカットしてチャンスを迎えるも、インターセプトしたボールは外に流れたため直接ゴールに蹴り込むことはできず。田中が拾って折り返したボールを百濃が頭で合わせたが、ボールは枠の上に外れた。その後は新潟が主導権を握り、クロスからFW川澄奈穂美のシュートに繋げるなどゴールに迫った。

 一方のC大阪は前半18分、矢形が敵陣左サイドでパスカットすると中央に切り込んでペナルティエリアの手前から右足を振る。これは日本女子代表(なでしこジャパン)メンバーのGK平尾知佳にキャッチされた。同34分には百濃が自陣からで圧巻のドリブル突破を見せ、一気にPA付近まで前進。ただ相手の対応に遭ってシュートは打ちきれなかった。

 前半終了間際にはアクシデントが発生。田中がロングボールを追いかけた際に左足を痛めてしまい、負傷交代を余儀なくされた。代わって入ったFW田子夏海は1月に愛媛FCレディースMIKANから加入した新戦力で、これがWEリーグデビューになった。

 すると前半アディショナルタイム、新潟に連続でチャンスを作られた。前半45+1分、MF川村優理のシュートをゴール前でFW石田千尋に収められてシュートを放たれたが、浅山の懸命なスライディングブロックでゴールを死守。同45+4分には右サイドからのクロスで石田にシュートを打たれるも、GK山下の好セーブでスコアレスのまま前半を終了した。

 0-0で折り返した後半開始36秒、C大阪がスーパーゴールで均衡を破った。荻久保が前線の田子へ送ったロングボールは飛び出してきたGKにクリアされるも、そのボールを矢形がゴールまで40m以上ある位置からダイレクトシュート。これがGKの頭上を越えてゴールに吸い込まれ、先制点となった。矢形は今季11点目で得点ランキングのトップを走っている。

 矢形はこのゴールについて「狙い通りです」と明かし、「ボールが来たときにコントロールしようか迷いましたが、コントロールしたらたぶん届かなくなるので、思い切りゴールに向かって蹴ったら、吸い込まれるように入ってくれました」と喜びを示した。その上で「田子選手がハイプレスをかけてくれたおかげで、相手がミスをしてくれました。今回のゴールは田子選手のアシストだと思います」と感謝も伝えている。

 ところが新潟は後半10分、左サイドからDF園田瑞貴の上げたクロスをファーサイドで川澄が収めてMF上尾野辺めぐみに落とす。上尾野が狙い澄まして放ったシュートはゴール左に決まり、1-1の同点となった。追いつかれたC大阪は同13分、田子のドリブルから脇阪が左足でミドルシュートを放つも枠の上に外れた。続く同16分には脇阪のスルーパスを受けた百濃がPA内から右足を振るも、右ポストに弾かれた。なおもC大阪は同18分、田子がロングフィードに反応すると快足を活かしてGKと1対1に。ただシュートはGKに阻まれた。

 後半19分には前十字靭帯損傷などの大怪我から戻ってきたFW栗本悠加がMF宮本光梨とともに交代出場。直後には宮本が際どいコースへミドルシュートを放つも、GKの好守に阻まれた。その後は新潟が逆転を狙ってくる中でC大阪守備陣が集中した対応で戦い続けた。

 C大阪は後半42分にFW和田麻希を投入して2点目を目指した。しかし後半45+4分、新潟のMF下吉優衣が右サイドからのボールをPA内で収め、角度のないところから右足一閃。強烈なシュートはゴールネットに突き刺さって劇的な逆転ゴールとなった。試合はキックオフを待たずに終了。C大阪は痛恨の逆転負けで再開初戦を落とした。

 鳥居塚伸人監督は試合後、「基本的に勝ちにいく姿勢は変わりませんが、その中でも最低限の勝ち点1を確保しなければならないことを意識しながらゲームを進める必要がありました」と振り返り、「やってはいけないプレー、やるべきプレーを明確にし、それを実行できなければ勝ち点を積み重ねることはできません」と唇を噛んだ。

 栗本も「自分のスピードを生かしたプレーとか、ゴールに絡むプレーができなくて、本当に悔しいです」と悔しさを示しつつ、大怪我からの復帰について「1年以上ぶりに公式戦のピッチに戻ってくることができ、元気な姿でピッチを駆け回る姿をファン・サポーターの皆さんの前で披露できたことはうれしかったです」とコメント。「久しぶりのピッチだったので、芝生の感じだったり、懐かしい感じがして嬉しかったですし、言葉では表現できない感情がありました」と感慨深げに語り、「少しでも多くチームが勝利するための得点に絡んで貢献したいです。自分のできることでチームを勝たせたいと思います」と今後の試合に向けて意気込んだ。

スーパーゴールを決めたFW矢形海優

チームメイトと得点を喜ぶ

MF百濃実結香のシュートはポストを直撃

FW栗本悠加がピッチに戻ってきた

DF浅山茉緩が最終ラインで奮闘


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 2010年の創設時より共に歩んできたセレッソ大阪レディースのプロリーグ挑戦を通じて、選手の成長や女子プロサッカーの発展にも貢献し、女子プロスポーツの可能性の花を咲かせたいという想いを込めて、2023-24シーズンより、セレッソ大阪レディース オフィシャルプレミアムパートナーとしてチームをサポートしています!

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ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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