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11位転落の久保ソシエダ、欧州カップ出場権は依然現実味? EL&国内杯での「自力獲得」or「CL追加枠」「繰り下がり」の恩恵も

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セビージャ戦後のMF久保建英

 MF久保建英所属のソシエダは9日のラ・リーガ第27節セビージャ戦に敗れたことにより、11位に転落した。欧州カップ戦出場権争いでもUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の4位と勝ち点15差、UEFAヨーロッパリーグ(EL)出場圏内の5位と10ポイント差(暫定)、UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)出場圏内の6位と7ポイント差を放されており、来季の出場は厳しい状況という声も上がっている。

 もっともこれはリーグ戦順位によって自動的に付与される欧州カップ戦出場枠のみを踏まえた見方。欧州カップ戦やコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)の結果を考えると、来季のスペイン勢は1〜5位がCL、6〜7位がEL、8位がECLにそれぞれ出場できる可能性が大きく広がっており、ソシエダをはじめとした中位勢も諦められない状況にあると言える。

▼「CL追加枠」の行方
 なかでもいま最も大きな注目が集まっているのは、CL、EL、ECLの3大会の成績を踏まえた「UEFA国別ランキング」の行方だ。昨季から同ランキングで単年上位2か国のリーグに対し、翌シーズンのCL出場枠が一つ追加して付与されることになっており、今季はドイツとイタリアが恩恵を受けた。

 今季はイングランド、スペインが上位2つを占めている。スペイン勢はCLでバルセロナ、アトレティコ・マドリー、レアル・マドリー、ELでアスレティック・ビルバオとソシエダ、ECLでベティスがそれぞれ勝ち残っており、これらの自国勢がさらなる躍進を続ければ、来季のCL出場枠は「5」となり、EL、ECLの出場枠も下位に繰り下がる形で与えられる点に留意が必要だ。

 なお、CLとELの優勝チームには来季のCL出場権が与えられるレギュレーションもあり、もしソシエダがEL優勝を果たせば、リーグ戦の順位とは無関係に来季のCL出場権を「自力獲得」もできる。もっともこの場合、同国内での繰り下がりは行われないため、他のスペイン勢の優勝によって恩恵を受けることはない。

 ちなみにスペインを上回って今季のUEFA国別ランキングで首位を走るイングランドでは現在、MF三笘薫所属のブライトンが6位につけており、史上初のCL出場に大きな期待を感じさせている。通常のCL出場枠の4位チェルシーとも3ポイント差と十分に射程圏内だが、この「CL5枠」が実現した場合は5位マンチェスター・Cとわずか1ポイント差の僅差となっており、このレギュレーションが大きく運命を左右する可能性もありそうだ。

▼国内杯のEL出場枠の「繰り下がり」
 スペインではもう一つ、コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)によるEL出場枠が存在する。今季はすでに準決勝第1戦まで消化しているが、現在勝ち残っているのはバルセロナ、アトレティコ・マドリー、レアル・マドリー、ソシエダの4チーム。ソシエダがこれで優勝できれば、こちらもリーグ戦の結果とは無関係に来季のEL出場権を「自力獲得」できる。

 またバルセロナ、アトレティコ・マドリー、レアル・マドリーの3チームが優勝した場合も、これら3クラブは“三つ巴”状態での優勝争いを繰り広げていることから、来季のCL出場権がほぼ決定的。その場合、EL出場権は下位に繰り下がるため、「CL追加枠」を含めると1〜5位がCL、6〜7位がEL、8位がECLにそれぞれ出場できる可能性が大いにある。

 この場合、ソシエダの欧州カップ戦出場争いは、CLこそ5位ビジャレアルとの10ポイント差(暫定)がのしかかるものの、ELはFW浅野拓磨所属の7位マジョルカとの3ポイント差、ECLが8位ラージョとの2ポイント差といまだ僅差。十分に可能性を残している状況と言える。

 昨季は「欧州5枠」と「繰り下がり」の恩恵により、ブンデスリーガ8位のハイデンハイムが初昇格1年目でECL出場権を獲得するという出来事もあったが、今季の欧州カップ戦出場権の行方も最後まで目が離せない展開になりそうだ。

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ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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