Bチームスタートもめげずに課題を一つ一つ改善。開幕から2戦連続先発の市立船橋MF秋陽凪が川崎Fの守りを切り裂くドリブル弾
[4.13 プレミアリーグEAST第2節 市立船橋高 2-2 川崎F U-18 グラスポ]
強豪相手にイメージ通りの一撃を決めた。前半16分、市立船橋高(千葉)MF秋陽凪(3年=北海道コンサドーレ札幌U-15出身)が敵陣中央でセカンドボールを回収。「セカンド拾った瞬間から、もうなんかゴール決めれる気がしていて。(ゴールまでの道筋が)見えました」という背番号11は雨中のピッチで一気に加速すると、相手ダブルボランチの前に入り込む。さらに2CBも突破し、最後は冷静に右足シュートをゴール左へ流し込んだ。
対応しようとした相手DFが足を滑らせて転倒。幸運があったことも確かだが、前節にシュートを打っていなかったことから「自分で行こう」と強気の姿勢だったこともゴールを呼び寄せた。
会心のプレミア初ゴール。前半は市立船橋がポゼッションの時間を増やす中、秋もボールに触れて攻撃に係る回数を増やしていた。だが、後半は相手にボールを保持し続けられてしまい、自身も守備に追われてしまう。追いつかれて引き分けに終わっただけに、「もっと自分が受けてドリブルで運んでっていうのは自分が求められてるところでもあると思うから、そこは今日できなかったところかなっていうのがあります」と悔しがっていた。
秋は昨年5月のプレミアリーグEASTで先発も経験している。だが、「(当時FWで)自分一人で収めたり、フィジカル的な面もそうですし、強度の部分も、守備での貢献度とかも全然足りなかった」ことで定着することができず、新チームではBチームでのスタートになった。
ただし、2週間でAチームに昇格。プレミアリーグEASTでは開幕から2試合連続先発出場し、ゴールも決めた。「(Bチームでスタートした時に)そこでメゲずにというか、自分の中でやっぱプレミアに出るっていうのが目標だったので、そこでちゃんと足りていないものを自分の頭の中で整理して、一つ一つ練習でその課題を潰していくようにやっていけたから今、結果が出てきているのかなというのがあります」。現在はドリブルで行き切る力を課題に自主練習。もっともっと表現することを目指している。
兄のDF秋一星(現立正大2年)は札幌U-15から東福岡高へ進学し、俊足左SBとして活躍。「攻撃の部分とかドリブルの部分だったら自分の方が良いモノは持ってるかなと思うんですけど、あっちも左利きでキックとかはもうホントに学ぶ部分があるかなって感じです」。兄は現在、関東大学2部の立正大に在籍し、13日の早稲田大戦で今季初先発。一緒に食事することもあるという兄の存在も刺激に目標達成に挑戦する。
「個人的には今シーズン、プレミアで5得点という目標を掲げたんですけど、今日の得点をもっと自信にして、もっとチームを救える得点も増やしていきたいなって思っているし、去年、苦しい思いをしたんで、去年よりは全然いい結果を残して、自分的には優勝争いまで食い込めるチームにしていきたい」。結果を残すためにも、また課題を一つ一つ改善していく。




(取材・文 吉田太郎)
●高円宮杯プレミアリーグ2025特集
強豪相手にイメージ通りの一撃を決めた。前半16分、市立船橋高(千葉)MF秋陽凪(3年=北海道コンサドーレ札幌U-15出身)が敵陣中央でセカンドボールを回収。「セカンド拾った瞬間から、もうなんかゴール決めれる気がしていて。(ゴールまでの道筋が)見えました」という背番号11は雨中のピッチで一気に加速すると、相手ダブルボランチの前に入り込む。さらに2CBも突破し、最後は冷静に右足シュートをゴール左へ流し込んだ。
対応しようとした相手DFが足を滑らせて転倒。幸運があったことも確かだが、前節にシュートを打っていなかったことから「自分で行こう」と強気の姿勢だったこともゴールを呼び寄せた。
会心のプレミア初ゴール。前半は市立船橋がポゼッションの時間を増やす中、秋もボールに触れて攻撃に係る回数を増やしていた。だが、後半は相手にボールを保持し続けられてしまい、自身も守備に追われてしまう。追いつかれて引き分けに終わっただけに、「もっと自分が受けてドリブルで運んでっていうのは自分が求められてるところでもあると思うから、そこは今日できなかったところかなっていうのがあります」と悔しがっていた。
秋は昨年5月のプレミアリーグEASTで先発も経験している。だが、「(当時FWで)自分一人で収めたり、フィジカル的な面もそうですし、強度の部分も、守備での貢献度とかも全然足りなかった」ことで定着することができず、新チームではBチームでのスタートになった。
ただし、2週間でAチームに昇格。プレミアリーグEASTでは開幕から2試合連続先発出場し、ゴールも決めた。「(Bチームでスタートした時に)そこでメゲずにというか、自分の中でやっぱプレミアに出るっていうのが目標だったので、そこでちゃんと足りていないものを自分の頭の中で整理して、一つ一つ練習でその課題を潰していくようにやっていけたから今、結果が出てきているのかなというのがあります」。現在はドリブルで行き切る力を課題に自主練習。もっともっと表現することを目指している。
兄のDF秋一星(現立正大2年)は札幌U-15から東福岡高へ進学し、俊足左SBとして活躍。「攻撃の部分とかドリブルの部分だったら自分の方が良いモノは持ってるかなと思うんですけど、あっちも左利きでキックとかはもうホントに学ぶ部分があるかなって感じです」。兄は現在、関東大学2部の立正大に在籍し、13日の早稲田大戦で今季初先発。一緒に食事することもあるという兄の存在も刺激に目標達成に挑戦する。
「個人的には今シーズン、プレミアで5得点という目標を掲げたんですけど、今日の得点をもっと自信にして、もっとチームを救える得点も増やしていきたいなって思っているし、去年、苦しい思いをしたんで、去年よりは全然いい結果を残して、自分的には優勝争いまで食い込めるチームにしていきたい」。結果を残すためにも、また課題を一つ一つ改善していく。


前半16分、市立船橋MF秋陽凪が右足で先制ゴール


(取材・文 吉田太郎)
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