beacon

[MOM4263]市立船橋DF秋陽凪(1年)_千葉ダービーで初のSH。自身に怒りも感じた前半から切り替え、後半に2発!

このエントリーをはてなブックマークに追加

{c|市立船橋高}}DF秋陽凪(1年=北海道コンサドーレ札幌U-15出身)は右SHとして先発し、2得点の活躍

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.23 関東ROOKIE LEAGUE Aリーグ第2節 市立船橋高 3-1 流通経済大柏高 時之栖うさぎ島G]

「自分にちょっとムカついていて、それで気合を入れ直した」後半に2発。千葉ダービーの主役になった。

 23日、「2023関東ROOKIE LEAGUE」Aリーグ第2節でともに高校年代トップクラスの名門校で、千葉県内のライバル同士でもある市立船橋高と流通経済大柏高が激突。前半に流経大柏がMF金子琉久のゴールで先制したが、市立船橋は式田高義コーチから檄を受けて臨んだ後半にMF森露羽安の同点ゴールとDF秋陽凪(1年=北海道コンサドーレ札幌U-15出身)の2発で逆転勝ちした。

 秋は前日の開幕戦で右SBとしてプレー。運動量と球際の強さを発揮していた。だが、この日は全く経験のない右SHで先発。「今日、(右SHと)初めて言われて、それもあって、前半何もできなかった。(チームも、個人も)正直前半何もできていなくて。体の動きも悪いし、自分自体も全然ダメで」と首を振る。

 前半は自分に“ムカつく”ほどの45分間だった。だが、気持ちを入れ直して臨んだ後半の5分に森が同点ゴール。これで「気持ちが楽になった」という秋は19分、こぼれ球を拾い、切り返してPKを獲得する。

 緊張のPKを決めて1点目。さらに23分、味方のシュートがポストに当たったところに反応する。「ポストに当たるかなと思ったので、狙いに行って、一応走っておこうと思って、全速力で走ったらボールがこぼれた」。押し込んでチームに大きな1点をもたらした。

 Jクラブアカデミーから名門校へ進学。中学時代とはまた異なる競争、トレーニングが刺激になっているという。マンチェスター・シティSBカイル・ウォーカーが憧れだが、これからは万能性も意識して身に着けていく考え。「きょうみたいに急に言われても前半からバンバン点を取れるようなユーティリティー性を持ったプレーヤーになりたいと思います」。強みの運動量ももっと磨いて、市船の勝利にまた貢献する。

(取材・文 吉田太郎)


TOP