甘さ・隙を見せずに守ることを意識し、FW中積爲が3発。G大阪ユースが広島ユースとの攻め合いを3-0で制す
[4.26 プレミアリーグWEST第4節 G大阪ユース 3-0 広島ユース OFA万博フットボールセンター グラウンドB]
甘さ・隙を見せずに守ることを意識し、攻撃的ならしさも表現。G大阪ユースが強豪クラブ同士の攻め合いを制した。高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2025 WESTは26日に第4節1日目を行い、大阪府吹田市のOFA万博フットボールセンター グラウンドBでガンバ大阪ユースとサンフレッチェ広島ユースが対戦。G大阪がFW中積爲(3年)の3得点によって3-0で快勝した。
ホームのG大阪はここまで1勝1敗。U-17世代がオランダ遠征を行っていたため、2週間ぶりのリーグ戦だった。先発はGK荒木琉偉(3年/U-20日本代表)、右から村田康輔(2年)、藤本祥輝(1年)、横井佑弥(2年/U-17日本代表)、嶋岡陽大(2年)の4バック。中盤は山本天翔主将(3年)、深江龍明(1年)、右MF岡本新大(1年/U-16日本代表)、左MF當野泰生(3年)で構成し、前線で中積と久永虎次郎(3年/U-18日本代表)がコンビを組んだ。
一方、広島はここまで2勝1分。先発はGK小川煌(3年/U-18日本代表)で梅田大翔(3年)、林詢大主将(3年)、長沼聖明(3年)の3バック。中盤の底に野口蓮斗(2年/U-17日本代表)と太田大翔(2年)、右WB原湊士(2年)、左WB児玉司(3年)、2列目に山里謙心(3年)と小林志紋(3年/U-17日本代表)、最前線に宗田椛生(3年)が入った。
シュート数は16対14と五分。互いにゴール前のシーンを作りあった一戦は、G大阪が上回った。立ち上がり、広島がサイドから押し込むが、G大阪が1チャンスをモノにする。10分、久永の1タッチパスから左SB嶋岡が一気に左中間を前進し、PAへパス。最後は中積が左への動きから対角の左足シュートを決めて先制した。




対する広島は直後に左オープンスペースを突いた宗田が左足シュート。また、前から制限をかけて相手ビルドアップのミスを誘い、速攻やサイド攻撃でゴールに迫る。だが、G大阪は守備センス光る1年生CB藤本が相手のショートカウンターを止め切るなどゴール前で粘り強い。広島は29分、山里、原と繋いでクロスを宗田が頭で合わせるが、G大阪GK荒木の正面を突いた。


山本は「しっかりブロック作りながら、出所にはしっかりプレッシャー行って、とりあえず粘り強く。甘さ見せずに。『甘さ・隙を見せんな』って(町中大輔)監督も言うんですけれど、そういうのを意識しながら、全員で声掛け合ってやっていました」と振り返る。


そのG大阪は後方から攻撃を組み立てる一方、GK荒木が1本のフィードを前線に通して局面を一変させていた。25分には横井の縦パスを久永が繋ぎ、中積が左足シュート。40分には山本のパスから右の久永がクロスを上げ、ファーの中積が左ポスト直撃のヘッドを放つ。G大阪は當野や山本、深江の配球から久永、中積がシュートへ持ち込み、右の岡本もアグレッシブな仕掛け。広島は前から奪いに行きたい前線と相手FW陣を警戒する後方とが間延びして空いたスペースをG大阪に活用されてしまう。
また、広島はビルドアップでのミスも出ていたが、シーズン開幕直前から3バックを組む梅田、林、長沼がゴール前で身体を張ってシュートブロック。GK小川の好セーブもあった。また、特に質が高く攻守で存在感を放つ野口や太田、林の好パスからサイド攻撃。だが、CKから小林の放った右足ボレーや、児玉の左クロスから宗田が迎えた決定機、宗田がゴール前に潜り込んで放った右足シュートをG大阪GK荒木が阻まれるなど、注目守護神の大きな壁を破ることができない。




また、広島は小林が自ら獲得したFKから右足シュートを狙うも、G大阪DF陣がブロック。G大阪は今季初出場で最終ラインを支える横井、村田、藤本、嶋岡のDF陣も奮闘し、「荒木含めて我慢できてきたかなっていう感じかなと思います」と町中大輔監督も評価していた。
G大阪は29分に久永と岡本をFW加藤倖太(3年)とFW川野聖(1年)へスイッチ。広島も直後に山里をFW信重亮二朗(2年)へ入れ替えて同点を目指すが、31分にG大阪が2点目を奪う。中積とともに果敢にシュートを放っていた山本の左足ループパスから、右の加藤が巧みな切り返しでDFを攻略。ゴールライン際からのラストパスを中積が右足ダイレクトで決め、2-0とした。




町中監督は、「我々のフィロソフィーとしてどんな相手でもどんな点差でも攻撃的に行きたいっていうところがあるんで、今日はいいところが出たと思います」と説明する。G大阪は33分に當野とFW武井遼太朗(3年)を入れ替え、広島も原と右WB正法地有(1年)を交代した。G大阪はその武井や山本のシュートで追加点を狙うと45+1分、深江が左サイドから高精度のループパス。これを中積が目の前のGKを外しての技ありヘッドで決め、ハットトリックを達成した。




広島の野田知監督は「攻撃に行く回数は多かったと思うんですけど、ゴール前のクオリティとか、そこが今日は大きなポイントだったかなと思います。(前節は内容が良かったが)今日改めて課題が出たような感じでした」。この後、G大阪は横井と嶋岡をCB岡本龍大(1年)と左SB岡元侑大(1年)へスイッチ。そのまま3-0で勝利した。
G大阪の町中監督は「シュート打ってますけど、打たれてますし、攻め合いな展開で試合中はひやひやしてました」と心境を明かすが、守護神・荒木や山本を中心とした粘り強い守り、中積の活躍もあって3-0で勝利。また、山本は「守備の時間が長い試合でしたけど、全員でしっかり粘って、耐えて、前の選手がしっかりと少ないチャンスを生かしてくれたんで、結果的に3対0っていう完封勝利で終えたのは良かったかなと思います」と頷いた。
復帰1年目のプレミアリーグでの目標は優勝だ。山本は「ファイナルに進んで優勝するっていうのが、目標にあるんで、そのためには1試合1試合、勝ちを積み重ねていかないといけないなっていう風に思っています」。今年の3年生は1年時から公式戦を経験している選手の多い世代だが、緩みはないと主将は分析。すでにプロ契約を結んでいる荒木に対しても各選手が互いに要求し合っているという。3連覇のかかるクラブユース選手権との2冠へ、G大阪らしく攻撃的に、また甘さ・隙を見せずに戦い続ける。


(取材・文 吉田太郎)
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甘さ・隙を見せずに守ることを意識し、攻撃的ならしさも表現。G大阪ユースが強豪クラブ同士の攻め合いを制した。高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2025 WESTは26日に第4節1日目を行い、大阪府吹田市のOFA万博フットボールセンター グラウンドBでガンバ大阪ユースとサンフレッチェ広島ユースが対戦。G大阪がFW中積爲(3年)の3得点によって3-0で快勝した。
ホームのG大阪はここまで1勝1敗。U-17世代がオランダ遠征を行っていたため、2週間ぶりのリーグ戦だった。先発はGK荒木琉偉(3年/U-20日本代表)、右から村田康輔(2年)、藤本祥輝(1年)、横井佑弥(2年/U-17日本代表)、嶋岡陽大(2年)の4バック。中盤は山本天翔主将(3年)、深江龍明(1年)、右MF岡本新大(1年/U-16日本代表)、左MF當野泰生(3年)で構成し、前線で中積と久永虎次郎(3年/U-18日本代表)がコンビを組んだ。
一方、広島はここまで2勝1分。先発はGK小川煌(3年/U-18日本代表)で梅田大翔(3年)、林詢大主将(3年)、長沼聖明(3年)の3バック。中盤の底に野口蓮斗(2年/U-17日本代表)と太田大翔(2年)、右WB原湊士(2年)、左WB児玉司(3年)、2列目に山里謙心(3年)と小林志紋(3年/U-17日本代表)、最前線に宗田椛生(3年)が入った。
シュート数は16対14と五分。互いにゴール前のシーンを作りあった一戦は、G大阪が上回った。立ち上がり、広島がサイドから押し込むが、G大阪が1チャンスをモノにする。10分、久永の1タッチパスから左SB嶋岡が一気に左中間を前進し、PAへパス。最後は中積が左への動きから対角の左足シュートを決めて先制した。


前半10分、G大阪ユースFW中積爲が左足で先制ゴール


今季初ゴールを喜ぶ
対する広島は直後に左オープンスペースを突いた宗田が左足シュート。また、前から制限をかけて相手ビルドアップのミスを誘い、速攻やサイド攻撃でゴールに迫る。だが、G大阪は守備センス光る1年生CB藤本が相手のショートカウンターを止め切るなどゴール前で粘り強い。広島は29分、山里、原と繋いでクロスを宗田が頭で合わせるが、G大阪GK荒木の正面を突いた。


広島ユースのU-17日本代表MF小林志紋が右足を振り抜く
山本は「しっかりブロック作りながら、出所にはしっかりプレッシャー行って、とりあえず粘り強く。甘さ見せずに。『甘さ・隙を見せんな』って(町中大輔)監督も言うんですけれど、そういうのを意識しながら、全員で声掛け合ってやっていました」と振り返る。


そのG大阪は後方から攻撃を組み立てる一方、GK荒木が1本のフィードを前線に通して局面を一変させていた。25分には横井の縦パスを久永が繋ぎ、中積が左足シュート。40分には山本のパスから右の久永がクロスを上げ、ファーの中積が左ポスト直撃のヘッドを放つ。G大阪は當野や山本、深江の配球から久永、中積がシュートへ持ち込み、右の岡本もアグレッシブな仕掛け。広島は前から奪いに行きたい前線と相手FW陣を警戒する後方とが間延びして空いたスペースをG大阪に活用されてしまう。
また、広島はビルドアップでのミスも出ていたが、シーズン開幕直前から3バックを組む梅田、林、長沼がゴール前で身体を張ってシュートブロック。GK小川の好セーブもあった。また、特に質が高く攻守で存在感を放つ野口や太田、林の好パスからサイド攻撃。だが、CKから小林の放った右足ボレーや、児玉の左クロスから宗田が迎えた決定機、宗田がゴール前に潜り込んで放った右足シュートをG大阪GK荒木が阻まれるなど、注目守護神の大きな壁を破ることができない。


広島ユースのU-17日本代表MF野口蓮斗は巧さとボール奪取力も披露


攻守で違いを示したG大阪ユースのU-20日本代表GK荒木琉偉
また、広島は小林が自ら獲得したFKから右足シュートを狙うも、G大阪DF陣がブロック。G大阪は今季初出場で最終ラインを支える横井、村田、藤本、嶋岡のDF陣も奮闘し、「荒木含めて我慢できてきたかなっていう感じかなと思います」と町中大輔監督も評価していた。
G大阪は29分に久永と岡本をFW加藤倖太(3年)とFW川野聖(1年)へスイッチ。広島も直後に山里をFW信重亮二朗(2年)へ入れ替えて同点を目指すが、31分にG大阪が2点目を奪う。中積とともに果敢にシュートを放っていた山本の左足ループパスから、右の加藤が巧みな切り返しでDFを攻略。ゴールライン際からのラストパスを中積が右足ダイレクトで決め、2-0とした。


後半31分、G大阪ユースはMF山本天翔の左足パスから2点目


最後はFW中積爲が右足で2点目
町中監督は、「我々のフィロソフィーとしてどんな相手でもどんな点差でも攻撃的に行きたいっていうところがあるんで、今日はいいところが出たと思います」と説明する。G大阪は33分に當野とFW武井遼太朗(3年)を入れ替え、広島も原と右WB正法地有(1年)を交代した。G大阪はその武井や山本のシュートで追加点を狙うと45+1分、深江が左サイドから高精度のループパス。これを中積が目の前のGKを外しての技ありヘッドで決め、ハットトリックを達成した。


後半45+1分、G大阪ユースはFW中積爲が技ありヘッドでゴール


ハットトリックを達成した
広島の野田知監督は「攻撃に行く回数は多かったと思うんですけど、ゴール前のクオリティとか、そこが今日は大きなポイントだったかなと思います。(前節は内容が良かったが)今日改めて課題が出たような感じでした」。この後、G大阪は横井と嶋岡をCB岡本龍大(1年)と左SB岡元侑大(1年)へスイッチ。そのまま3-0で勝利した。
G大阪の町中監督は「シュート打ってますけど、打たれてますし、攻め合いな展開で試合中はひやひやしてました」と心境を明かすが、守護神・荒木や山本を中心とした粘り強い守り、中積の活躍もあって3-0で勝利。また、山本は「守備の時間が長い試合でしたけど、全員でしっかり粘って、耐えて、前の選手がしっかりと少ないチャンスを生かしてくれたんで、結果的に3対0っていう完封勝利で終えたのは良かったかなと思います」と頷いた。
復帰1年目のプレミアリーグでの目標は優勝だ。山本は「ファイナルに進んで優勝するっていうのが、目標にあるんで、そのためには1試合1試合、勝ちを積み重ねていかないといけないなっていう風に思っています」。今年の3年生は1年時から公式戦を経験している選手の多い世代だが、緩みはないと主将は分析。すでにプロ契約を結んでいる荒木に対しても各選手が互いに要求し合っているという。3連覇のかかるクラブユース選手権との2冠へ、G大阪らしく攻撃的に、また甘さ・隙を見せずに戦い続ける。


G大阪ユースが3-0で勝利した
(取材・文 吉田太郎)
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