[MOM5070]横浜FCユースMF津崎蒔愛(3年)_憧れはオーウェン。裏抜け連発で“ほぼハット”の大爆発!!「絶対に得点王になるという気持ちで」
MF
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.27 プレミアリーグEAST第4節 市立船橋高 3-3 横浜FCユース グラスポ]
市立船橋高と激しい撃ち合いを演じた横浜FCユースの3得点は、すべてこの男の裏抜けから生まれた。「ここ2試合ずっとベンチで見ているだけだったので、絶対にやってやろうと思っていた」。3試合ぶりの先発復帰を果たしたMF津崎蒔愛(3年=横浜FCジュニアユース戸塚)は2ゴールに加え、3点目のオウンゴールも誘う大車輪の働き。“ほぼハットトリック”の大活躍で新エースに名乗りを挙げた。
昨季プレミアリーグEAST王者の横浜FCユースは昨季終盤戦からエースのFW前田勘太朗(3年)が負傷離脱しており、今季は本命ストライカー不在でのシーズンイン。これまでボランチや2列目を担っていたMF登録の津崎が前線にコンバートされ、開幕節の鹿島ユース戦(●1-2)で先発出場を果たしたものの、初戦は59分間の出場時間で途中交代となり、続く2試合はベンチに回っていた。
この日はようやく巡ってきた3試合ぶりのチャンス。「初戦は監督の思っているようなプレーができず、結果を残せなかったので外されるのは当然だと思っていたけど、2試合も全く出られずに悔しい気持ちがあった」。津崎はその思いをピッチ上でいかんなく表現してみせた。
まずは0-0の前半16分、MF福岡湧大(2年)の浮き球スルーパスに反応し、相手DFの背後に抜け出すと、左に流れながら思い切って左足を振り抜いた。「自分の動き出しも良かったけど、パスがちょうどいい感じに前に流れてくれたので、あとは落ち着いて決めるだけだった」。左足で決めるのは難しい角度かとも思われたが、実は「自主練であの角度は練習していて、練習どおりやろうということで力まずに打てた」と得意の形。これが貴重な先制点となった。
チームは前半25分、セットプレーから同点弾を喫したが、同38分に津崎はまたしても結果を出した。今度はDF松尾蒼大(3年)からの右足スルーパスに反応すると、市立船橋DF森本陽太(3年)を背中で跳ね飛ばしながら入れ替わり、1点目と同じく左に流れながら左足一閃。「1点目よりもサイドに流れたけど、ドリブルで落ち着いて角度を作った。ちょっと力んでしまって上に行ったけど入ってホッとした」。“力んだ”ことによってゴール右上隅に豪快に突き刺さり、「めっちゃ気持ち良かったっす」という爽快な一発となった。


さらに後半開始直後2分には自身のポストプレーを起点に前を向き、2トップの相方を組んだMF高原由翔(2年)とのワンツーで裏に抜け出すと、三たび左ポケットから果敢にシュート。「仲間を信じて自分がやりたい動き出しができたので、あとは流すだけだった」。今度は枠を外れそうになったが、相手DFの足に当たったボールがゴールマウスに吸い込まれ、オウンゴールを誘った。
期待の先発起用で“ほぼハットトリック”の大活躍に和田拓三監督も「彼はずっと地道に頑張ってきた選手なので、今節は彼で行ってみようと思った。普段はシュートまで行けるけど、なかなかシュートが入らないというのがあった中、今日はよく決めてくれた」と称賛。津崎自身も「今日はFWとして目に見える結果を残せて良かった。次からもどんどん狙って、がむしゃらに挑戦していきたい」と手応えの残る一戦となった。
本格的なFW挑戦は新チームになってからで、最初は「えっ?FW?みたいな感じでびっくりした」と率直に語る津崎だが、今では「他のところをやってもうまくいかないのでここでしっかりやっていきたい」と思えるほどの本職になった。もともと「2列目からの飛び出しはよくやっていた」といい、MF時代から鍛えてきたスペースへの動き出しは新たな持ち場でも活かされている。
またこの日、市立船橋の守備陣を相手に猛威をふるった裏抜けは「同じタイプなので勘太朗君のプレーを思い出しながらやっているし、負けないくらいにやろうという気持ちでいる」というエースの前田に加え、意外なレジェンドのプレーも参考にしているという。
津崎が憧れを抱くのは元イングランド代表のFWマイケル・オーウェン。2007年生まれの津崎が物心ついた頃にはキャリア晩年に差し掛かっていたレジェンド的ストライカーだが、「イーフト(『eFootball』)で知って動画を見た」といい、「自分は裏抜けを一番フォーカスしないといけない部分で、そこさえできれば点が取れる位置に行けると思っているので尊敬しながらやっている」と学びを得ているようだ。
この日は2点差を追い付かれて3-3のドローに終わっており、「自分が出ている時間に同点になったので悔しかった」と反省も口にした津崎。「去年の(プレミアリーグ)ファイナルはベンチ外で見ているだけでめっちゃ悔しかったので、今年はピッチに立てるようにという思いでやっている」という目標のためには、プレミア連覇に向けて多くの勝利を重ねていくことが求められる。
そのためにもストライカーの仕事であるゴールを量産していく構えだ。数値目標は決めず、目指すはリーグ最多の成績。「絶対に得点王になるという気持ちでやっているので、まだまだここから。ここからもっと取って、得点王になれるくらいのゴールを取っていきたいと思います」と高らかに宣言した。
(取材・文 竹内達也)
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[4.27 プレミアリーグEAST第4節 市立船橋高 3-3 横浜FCユース グラスポ]
市立船橋高と激しい撃ち合いを演じた横浜FCユースの3得点は、すべてこの男の裏抜けから生まれた。「ここ2試合ずっとベンチで見ているだけだったので、絶対にやってやろうと思っていた」。3試合ぶりの先発復帰を果たしたMF津崎蒔愛(3年=横浜FCジュニアユース戸塚)は2ゴールに加え、3点目のオウンゴールも誘う大車輪の働き。“ほぼハットトリック”の大活躍で新エースに名乗りを挙げた。
昨季プレミアリーグEAST王者の横浜FCユースは昨季終盤戦からエースのFW前田勘太朗(3年)が負傷離脱しており、今季は本命ストライカー不在でのシーズンイン。これまでボランチや2列目を担っていたMF登録の津崎が前線にコンバートされ、開幕節の鹿島ユース戦(●1-2)で先発出場を果たしたものの、初戦は59分間の出場時間で途中交代となり、続く2試合はベンチに回っていた。
この日はようやく巡ってきた3試合ぶりのチャンス。「初戦は監督の思っているようなプレーができず、結果を残せなかったので外されるのは当然だと思っていたけど、2試合も全く出られずに悔しい気持ちがあった」。津崎はその思いをピッチ上でいかんなく表現してみせた。
まずは0-0の前半16分、MF福岡湧大(2年)の浮き球スルーパスに反応し、相手DFの背後に抜け出すと、左に流れながら思い切って左足を振り抜いた。「自分の動き出しも良かったけど、パスがちょうどいい感じに前に流れてくれたので、あとは落ち着いて決めるだけだった」。左足で決めるのは難しい角度かとも思われたが、実は「自主練であの角度は練習していて、練習どおりやろうということで力まずに打てた」と得意の形。これが貴重な先制点となった。
チームは前半25分、セットプレーから同点弾を喫したが、同38分に津崎はまたしても結果を出した。今度はDF松尾蒼大(3年)からの右足スルーパスに反応すると、市立船橋DF森本陽太(3年)を背中で跳ね飛ばしながら入れ替わり、1点目と同じく左に流れながら左足一閃。「1点目よりもサイドに流れたけど、ドリブルで落ち着いて角度を作った。ちょっと力んでしまって上に行ったけど入ってホッとした」。“力んだ”ことによってゴール右上隅に豪快に突き刺さり、「めっちゃ気持ち良かったっす」という爽快な一発となった。


2点目のゴール
さらに後半開始直後2分には自身のポストプレーを起点に前を向き、2トップの相方を組んだMF高原由翔(2年)とのワンツーで裏に抜け出すと、三たび左ポケットから果敢にシュート。「仲間を信じて自分がやりたい動き出しができたので、あとは流すだけだった」。今度は枠を外れそうになったが、相手DFの足に当たったボールがゴールマウスに吸い込まれ、オウンゴールを誘った。
期待の先発起用で“ほぼハットトリック”の大活躍に和田拓三監督も「彼はずっと地道に頑張ってきた選手なので、今節は彼で行ってみようと思った。普段はシュートまで行けるけど、なかなかシュートが入らないというのがあった中、今日はよく決めてくれた」と称賛。津崎自身も「今日はFWとして目に見える結果を残せて良かった。次からもどんどん狙って、がむしゃらに挑戦していきたい」と手応えの残る一戦となった。
本格的なFW挑戦は新チームになってからで、最初は「えっ?FW?みたいな感じでびっくりした」と率直に語る津崎だが、今では「他のところをやってもうまくいかないのでここでしっかりやっていきたい」と思えるほどの本職になった。もともと「2列目からの飛び出しはよくやっていた」といい、MF時代から鍛えてきたスペースへの動き出しは新たな持ち場でも活かされている。
またこの日、市立船橋の守備陣を相手に猛威をふるった裏抜けは「同じタイプなので勘太朗君のプレーを思い出しながらやっているし、負けないくらいにやろうという気持ちでいる」というエースの前田に加え、意外なレジェンドのプレーも参考にしているという。
津崎が憧れを抱くのは元イングランド代表のFWマイケル・オーウェン。2007年生まれの津崎が物心ついた頃にはキャリア晩年に差し掛かっていたレジェンド的ストライカーだが、「イーフト(『eFootball』)で知って動画を見た」といい、「自分は裏抜けを一番フォーカスしないといけない部分で、そこさえできれば点が取れる位置に行けると思っているので尊敬しながらやっている」と学びを得ているようだ。
この日は2点差を追い付かれて3-3のドローに終わっており、「自分が出ている時間に同点になったので悔しかった」と反省も口にした津崎。「去年の(プレミアリーグ)ファイナルはベンチ外で見ているだけでめっちゃ悔しかったので、今年はピッチに立てるようにという思いでやっている」という目標のためには、プレミア連覇に向けて多くの勝利を重ねていくことが求められる。
そのためにもストライカーの仕事であるゴールを量産していく構えだ。数値目標は決めず、目指すはリーグ最多の成績。「絶対に得点王になるという気持ちでやっているので、まだまだここから。ここからもっと取って、得点王になれるくらいのゴールを取っていきたいと思います」と高らかに宣言した。
(取材・文 竹内達也)
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