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桐光学園は課題が出て2-0から逆転負け。1得点など攻守に奮闘のMF松岡奏友は名古屋U-15時代の旧友たちに「良い知らせが届くような活躍を」

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後半14分、桐光学園高MF松岡奏友(3年=名古屋グランパスU-15出身)が左足シュートを決めて2-0

[5.11 プリンスリーグ関東2部第6節 前橋育英高B 4-3 桐光学園高 前橋育英高校高崎グランド]

 桐光学園高(神奈川)は前半、ボールを保持されていたものの、狙いとする守備。MF松岡奏友(3年=名古屋グランパスU-15出身)は、「前半はMF倉持(慶太)とMF米川(洋輝)と3ボランチ気味で、センターバックのDF笠羽健太とのコミュニケーション取りながら、上手く連動しながら、結構いい守備ができたと思います」と振り返る。

 声を掛け合いながらマークを受け渡し、前橋育英高B(群馬)のドリブル、ショートパスを遮断。3バックのところで跳ね返していた序盤から、徐々に松岡やMF米川洋輝(2年)、MF倉持慶太(3年)が攻め切られる前にボールを奪い返す回数を増やし、速攻に結びつけた。

 前半27分には、U-17日本高校選抜MF萩原慶(2年)がPKを獲得。キッカーのU-17日本高校選抜DF陶山響(3年)が自身のシュートのこぼれ球を左足で押し込み、先制した。1-0のまま前半を終了。後半、3バックから4バックへ変更した相手に「2対1を作られていた」(鈴木勝大監督)ことから桐光学園も4バックに移行し、対抗する。

 迎えた後半14分には、セットプレーの流れからDF武山陽介(3年)が右クロス。これを「武山が高く上げて、グランパスの時、FWをやってた時があったのでファーストタッチ止めたらチャンスあるかなと思ったんで、ファーストタッチを意識して、良いところに止めれたんで、あとは流すだけでした」という松岡が左足シュートを右隅に決め、2-0とした。

 風上で戦う桐光学園はより有利な状況に。だが、2点差としてからわずか3分後に1点を返されると、課題が露呈してしまう。全体的に声が少なく、運動量も低下してしまったチームはここから相手のサイド攻撃、セットプレー、カウンター攻撃からピンチを迎えて2-4に。試合終了間際に相手オウンゴールによって1点を返したものの、悔しい敗戦となった。

 松岡は「(國學院)久我山戦も1点取られてから立て続けに(4点)決められたんですけど、そこはチームの課題なので、練習からやっていかないといけない。改善しないといけない。やっぱり1人、2人、3人じゃなくて、全員がもっとやらないといけないぞっていう意識を持たないと変わっていかないと思うんで、キャプテンだけじゃなく、みんなでコミュニケーション取って、もっと刺激し合ってやっていきたい」と改善を誓っていた。

 今季2度目の先発だった松岡はこの日、インサイドハーフと右サイドハーフとしてプレー。献身的な守備に加え、中盤からの飛び出しでゴール前のシーンに係わるなど鈴木監督も評価するパフォーマンスだった。

 名古屋U-15から、MF小西碧波(現早稲田大)やGK渡辺勇樹(現国士舘大)らの練習の雰囲気に惹かれ、神奈川の強豪校へ進学。今季は運動量を活かして得点に係わることに加え、「桐光に来てから守備、球際、ハードワークするところは凄く成長しているとは思っているので、守備の面でも貢献できたらいい。オールラウンダーを目指すというか、全局面で目立てるような選手になりたいなと思います」と意気込んでいる。

 名古屋U-15から名古屋U-18へ進んだ旧友たちは今季、プレミアリーグWESTで首位争い中。「(U-18日本代表GKの)萩(裕陽)とか、(10番のMF八色)真人とか、(プレミアリーグWESTで10発のFW大西)利都とか無双しているんで刺激になりますし、やっぱ見返すじゃないですけど、良い知らせをあっちに届けられるように頑張るっていう風に意気込んで神奈川来たんで、良い知らせが届くような活躍をしたい」と力を込めた。

 プリンスリーグ関東2部の1試合を挟んでインターハイ予選がスタートする。チームは昨年、全国8強だが、まずは激戦区・神奈川県予選を勝ち抜かなければならない。松岡は「どこが来ても桐光らしさっていうのを出していけば勝てると思うので、チーム一丸となってやっていきたいなと思います」。どの試合でも桐光学園らしい堅守や勝負強さを発揮。リーグ戦、トーナメント戦で勝利に貢献し、活躍を旧友たちに伝える。


(取材・文 吉田太郎)


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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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