プレミアV世代のような奪いに行く守備と強度、特長の技術力も表現。大津が会心の試合内容でG大阪ユースを3-1で撃破!!
[6.22 プレミアリーグWEST第10節 大津高 3-1 G大阪ユース 大津町運動公園球技場]
大津が再開初戦でプレミア優勝世代を意識した守備と強度、自慢の技術力を表現。会心の試合内容で強敵を撃破した。高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2025 WESTは22日に第10節3日目を行い、2024年優勝の大津高(熊本)とガンバ大阪ユースとの一戦は3-1でホームの大津が勝利。暫定5位へ順位を上げている。
約1か月の中断期間明けの一戦。大津が準備していたことを見事に表現した。この日の先発はGKが野沢遼太(3年)、DFは右SB村上慶(3年/U-17日本高校選抜)、CB今井獅温(3年)、CB松野秀亮(3年)、左SB渡部友翔(2年)の4バック。中盤はダブルボランチが福島悠士(3年)と福島京次主将(3年)で右SH岩崎天利(3年)、左SH有村颯太(3年)、前線はシャドーの山本翼(2年)とFW山下虎太郎(3年)がコンビを組んだ。
一方のG大阪ユースはU-20日本代表活動後にJ1、天皇杯でトップチームのベンチ入りをしていたGK荒木琉偉(3年)が先発出場。主軸の怪我もあり、4バックは右SB村田康輔(2年)、CB藤崎大雅(2年)、CB藤本祥輝(1年/U-16日本代表)、左SB阿児尚哉(3年)、中盤の底に山本天翔主将(3年/U-18日本代表)と深江龍明(1年)、右SH中島悠吾(3年)、左SH當野泰生(3年)、そしてセカンドトップの城阪光喜(1年)と中積爲(3年/U-18日本代表)が前線に入った。


悪天候の影響で20分間開始を遅らせてスタートした前半、大津の守備が光った。プレス強度を示すPPDA(Pass Per Defensive Action)の数値が「去年は奪っている場所、攻撃開始位置もその本数もめちゃくちゃ数字高くて。それと比べるとオマエらやっぱり回されまくってるよね。それじゃあやっぱ持たなくなるよね、みたいな話をして」(山城朋大監督)この試合へ向けて改善を目指してきたという。
特に前半はプレスの掛け始めから奪い切るまでに通されるパスの本数が減少。山城監督が「奪いに行く、っていうのは大津高校の持ち味」というように、一際運動量の多かった山下をはじめ、山本翼、岩崎、有村から前から圧力を掛け、福島悠がセカンドボール回収を連発した。また、CBの今井が敵陣の高い位置でボールを奪い返すなど、技術力の高いG大阪ユース相手に守備で行き切って見せる。


G大阪ユースはともに技術力で違いを生み出すGK荒木やMF山本を活用してプレッシャーを剥がすものの、山本は「自分も含めて自分のことで精一杯の選手が多くて、今日の試合に関しては1個つける足とか、ボールの強弱やったり、暑くてそういうところで意識できてなかった部分があって、ちょっとずつのズレがそうやってボールロストに繋がってたのかなと思います」と指摘。雨上がりで気温が上昇したことも影響したか、G大阪ユースは自陣でのプレーが増える展開となった。
大津は立ち上がりから岩崎や山下、山本翼がコンビネーションやドリブルでPAへの侵入を試み、果敢な攻撃参加を繰り返す左SB渡部が有村とのワンツーからラストパス。一方のG大阪ユースは山本が中積へのホットラインを警戒される中でもそのパスを通してくる。


G大阪ユースは10分に速攻で左サイドを攻略し、可児のパスがPAの中積に入るが、大津CB松野が対応してシュートをブロックする。G大阪ユースは13分にも右SB村田がインターセプトから一気に前進し、PAの中島にパス。だが、大津CB今井がカバーしてシュートを打たせない。


G大阪ユースは16分にも當野のスルーパスで深江が抜け出すが、大津の村上が身体を張ってストップ。大津は相手の武器の一つであるカウンター攻撃も凌ぐと、20分に有村のセカンドボール回収から福島京が右足シュートを狙う。


大津は23分にも福島悠から右へ抜けた山本翼へパスが通り、岩崎がフィニッシュ。ベンチの平岡和徳テクニカルアドバイザーから「連動!」「連動!」という声が飛ぶ中、攻守で繋がりながら試合を進める。
一方のG大阪ユースは本来ボランチのCB藤本が高い守備能力を発揮したほか、GK荒木がゴール前で抜群の存在感を放つ。今季初出場のCB藤本らも踏ん張り0-0で試合を進めるが、大津はエースストライカーのファインゴールで先制する。
前半29分、大津は右サイド後方のSB村上から前線の山下への鋭いフィードが通る。山下はややタッチがズレたというが、立て直して右中間から一気にPAへ潜り込む。そのまま右足一閃。ニア上にシュートを突き刺した。




大津は直後にも福島京の無回転FKが枠を捉えるが、これはGK荒木が阻止。大津は右の岩崎のドリブルが止まらず、左の有村も村上のシュートシーンを創出するなどチャンスメイクする。高い位置での奪い返しから今年のチームの特長であるボールを動かす力を表現。CB松野が持ち上がりにチャレンジしたほか、村上が右サイドから前線へ鋭いパスを通す。そして、福島京と福島悠を中心にボールを保持する時間を増やすことで、相手の攻撃回数を減少させることにも成功した。
G大阪ユースは2点目を失ってもおかしくないシーンがあったが、福島京がワンツーから放った左足シュートをGK荒木がファインセーブ。1点差で前半を終えると、後半開始から可児とMF岡本新大(1年)を入れ替え、中島を左SBに配置した。
後半開始直後、G大阪ユースは敵陣での奪い返しから城阪が右足シュート。後半はG大阪ユースがポゼッションする時間を増やして主導権を奪い返していた。だが、大津は9分、福島京の左CKをファーの松野が折り返し、福島悠が左足でゴール。貴重な2点目を奪う。




G大阪ユースもすぐに1点を奪い返す。13分、左CKの流れから中島が左からゴール方向へ入れた右足クロスがGKの頭上を越えてそのままゴールイン。その後もボールを保持しながら試合をを進め、18分には城阪とMF嶋岡陽大(2年)を代えて左の當野を中央へ移した。


G大阪ユースは山本を軸に深江、當野ら各選手が係わりながらボールを運び、19分には混戦から岡本がスルーパスにチャレンジ。22分には山本のサイドチェンジから嶋岡がDFと入れ替わってPAへ侵入する。


だが、この日、際の攻防で強さを見せ続けていた大津CB今井がシュートブロック。G大阪ユースはGK荒木を起点としたカウンター攻撃や中積の鋭い裏抜けでゴール前のシーンを作り出していたが、大津は渡部が対人守備の強さを発揮したほか、村上のシュートブロックなど決定打を打たせない。また、ゴール前で安定していたGK野沢、松野、今井が高さで相手を上回る。


大津は24分に有村を今季初出場のFW村中稜埜(3年)と交代。この日の大津は交代出場組を含め、強度の高さも印象的だった。球際の攻防で優位に。五分に満たないような場面でも先に身体を当てたり、身体を当て続けて粘り切ったりするなど負けない工夫が見られた。
福島京は「強度と連続性っていうのは凄く言われていて、今日は上回れたのが良かったと思います。トレーニングの中でもちょっと強度が上がらない部分があって、これじゃダメだっていう部分から自分たちの意識からしっかり去年のベースに戻す、大津のベースに戻すっていう中で、そこから自分たちの今年ちょっと力を入れているポゼッションだったり、そういったところを出そうとしてきました」と説明する。
試合終盤に掛けて、大津は再びボールを保持する時間を増加。岩崎の縦突破などで相手の勢いを止めて見せる。37分には岩崎とMF開地心之介(3年)を代え、G大阪ユースも中島とMF安井司(2年)を交代。G大阪ユースは44分、安井のドリブル突破からサポートした當野がチャンスを迎えるが、大津はGK野沢を中心にゴールを守り抜く。


逆に45+1分、存在感のある動きを見せていた村上がカウンターから中央突破。相手に体ごと止められるも、サポートした山下がドリブルで前進し、右へ展開する。そして開地がマイナスのラストパス。ここに走り込んだ福島京が右足シュートを右上隅に決め、大きな大きな3点目を挙げた。




大津はこの後、福島悠、山本翼、山下をMF内村涼夏(3年)、MF山本一貴(3年)、FW芋生陵(2年)へ交代。最後方から荒木が鼓舞して戦うG大阪ユースも當野をMF早崎雅哉アレキサンダー(1年)へ代えて反撃したものの、大津が3-1で勝利した。
大津は前日の九州総体(長崎)1回戦でセカンドチームが東福岡高のAチームと対戦し、0-3で敗戦。山城監督は「悪くはないけど、3対0。でも、悪くはなくて、3対0にはならないだろう、と。今日は戦う姿勢とかやっぱりそういうところが大事になる」と引き締めていたが、大津は立ち上がりから気迫十分の戦いでほとんど隙を見せなかった。
福島京は「インターハイ前に成長できる2試合、今日と来週のゲームが控えてるっていうのがあって、今日、こういったボールを回してくるチームでしたけれど、タフに守れて、最少失点で抑えることができたので、それは凄く自信になったかなと思います」と頷き、村上は「再開の試合で勝てたので、次の試合に向けても、インターハイに向けてもいい流れができたかなっていうのはあります。(個々の力や強度は劣るが、)今年は去年より上手さはあると思うし、チームワークのところは去年より断然自分たちの方が上だと思う。そこで勝負するために、(課題の)強度で自分たちのボールを持つ時間を増やしていけたら」と語った。
次節・広島ユース戦を挟み、来月にはインターハイに挑戦。プレミアリーグ優勝の先輩たちと比較されてきた世代だが、昨年のインターハイは初戦敗退に終わっており、先輩超えのチャンスと捉えている。
村上は「まず去年の先輩を越えるためにはインターハイで優勝しなければならないんで。インターハイで勝負際のところで全部勝ち切るってところを意識してやりたい」と意気込み、福島京は「先輩を超えれるチャンスが来て、連戦でキツいと思うんですけど、それで成長できると思うんで。そこは凄くチーム全体として楽しみな夏になると思います」。この日、高めてきた大津のベースと、今年の特長である技術力を発揮。次節も強敵を上回り、インターハイ日本一への弾みをつける。


(取材・文 吉田太郎)
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大津が再開初戦でプレミア優勝世代を意識した守備と強度、自慢の技術力を表現。会心の試合内容で強敵を撃破した。高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2025 WESTは22日に第10節3日目を行い、2024年優勝の大津高(熊本)とガンバ大阪ユースとの一戦は3-1でホームの大津が勝利。暫定5位へ順位を上げている。
約1か月の中断期間明けの一戦。大津が準備していたことを見事に表現した。この日の先発はGKが野沢遼太(3年)、DFは右SB村上慶(3年/U-17日本高校選抜)、CB今井獅温(3年)、CB松野秀亮(3年)、左SB渡部友翔(2年)の4バック。中盤はダブルボランチが福島悠士(3年)と福島京次主将(3年)で右SH岩崎天利(3年)、左SH有村颯太(3年)、前線はシャドーの山本翼(2年)とFW山下虎太郎(3年)がコンビを組んだ。
一方のG大阪ユースはU-20日本代表活動後にJ1、天皇杯でトップチームのベンチ入りをしていたGK荒木琉偉(3年)が先発出場。主軸の怪我もあり、4バックは右SB村田康輔(2年)、CB藤崎大雅(2年)、CB藤本祥輝(1年/U-16日本代表)、左SB阿児尚哉(3年)、中盤の底に山本天翔主将(3年/U-18日本代表)と深江龍明(1年)、右SH中島悠吾(3年)、左SH當野泰生(3年)、そしてセカンドトップの城阪光喜(1年)と中積爲(3年/U-18日本代表)が前線に入った。


勝ち点13で並ぶ大津とG大阪ユースが対戦。試合は悪天候の影響によって20分遅れでスタートした
悪天候の影響で20分間開始を遅らせてスタートした前半、大津の守備が光った。プレス強度を示すPPDA(Pass Per Defensive Action)の数値が「去年は奪っている場所、攻撃開始位置もその本数もめちゃくちゃ数字高くて。それと比べるとオマエらやっぱり回されまくってるよね。それじゃあやっぱ持たなくなるよね、みたいな話をして」(山城朋大監督)この試合へ向けて改善を目指してきたという。
特に前半はプレスの掛け始めから奪い切るまでに通されるパスの本数が減少。山城監督が「奪いに行く、っていうのは大津高校の持ち味」というように、一際運動量の多かった山下をはじめ、山本翼、岩崎、有村から前から圧力を掛け、福島悠がセカンドボール回収を連発した。また、CBの今井が敵陣の高い位置でボールを奪い返すなど、技術力の高いG大阪ユース相手に守備で行き切って見せる。


MF福島悠士が激しいチェック。大津は強化してきた守備、強度を随所で表現した
G大阪ユースはともに技術力で違いを生み出すGK荒木やMF山本を活用してプレッシャーを剥がすものの、山本は「自分も含めて自分のことで精一杯の選手が多くて、今日の試合に関しては1個つける足とか、ボールの強弱やったり、暑くてそういうところで意識できてなかった部分があって、ちょっとずつのズレがそうやってボールロストに繋がってたのかなと思います」と指摘。雨上がりで気温が上昇したことも影響したか、G大阪ユースは自陣でのプレーが増える展開となった。
大津は立ち上がりから岩崎や山下、山本翼がコンビネーションやドリブルでPAへの侵入を試み、果敢な攻撃参加を繰り返す左SB渡部が有村とのワンツーからラストパス。一方のG大阪ユースは山本が中積へのホットラインを警戒される中でもそのパスを通してくる。


G大阪ユースのU-18日本だ表FW中積爲は大津の脅威になり続けた
G大阪ユースは10分に速攻で左サイドを攻略し、可児のパスがPAの中積に入るが、大津CB松野が対応してシュートをブロックする。G大阪ユースは13分にも右SB村田がインターセプトから一気に前進し、PAの中島にパス。だが、大津CB今井がカバーしてシュートを打たせない。


大津の189cmCB今井獅温(3番)は際の強さを示してカバーリングやシュートブロック
G大阪ユースは16分にも當野のスルーパスで深江が抜け出すが、大津の村上が身体を張ってストップ。大津は相手の武器の一つであるカウンター攻撃も凌ぐと、20分に有村のセカンドボール回収から福島京が右足シュートを狙う。


大津の右SB村上慶が身体を張った守り。攻撃面でも存在感を放ち、先制点と3点目の起点に
大津は23分にも福島悠から右へ抜けた山本翼へパスが通り、岩崎がフィニッシュ。ベンチの平岡和徳テクニカルアドバイザーから「連動!」「連動!」という声が飛ぶ中、攻守で繋がりながら試合を進める。
一方のG大阪ユースは本来ボランチのCB藤本が高い守備能力を発揮したほか、GK荒木がゴール前で抜群の存在感を放つ。今季初出場のCB藤本らも踏ん張り0-0で試合を進めるが、大津はエースストライカーのファインゴールで先制する。
前半29分、大津は右サイド後方のSB村上から前線の山下への鋭いフィードが通る。山下はややタッチがズレたというが、立て直して右中間から一気にPAへ潜り込む。そのまま右足一閃。ニア上にシュートを突き刺した。


前半29分、大津FW山下虎太郎が縦への仕掛けから右足シュート


先制点を喜ぶ
大津は直後にも福島京の無回転FKが枠を捉えるが、これはGK荒木が阻止。大津は右の岩崎のドリブルが止まらず、左の有村も村上のシュートシーンを創出するなどチャンスメイクする。高い位置での奪い返しから今年のチームの特長であるボールを動かす力を表現。CB松野が持ち上がりにチャレンジしたほか、村上が右サイドから前線へ鋭いパスを通す。そして、福島京と福島悠を中心にボールを保持する時間を増やすことで、相手の攻撃回数を減少させることにも成功した。
G大阪ユースは2点目を失ってもおかしくないシーンがあったが、福島京がワンツーから放った左足シュートをGK荒木がファインセーブ。1点差で前半を終えると、後半開始から可児とMF岡本新大(1年)を入れ替え、中島を左SBに配置した。
後半開始直後、G大阪ユースは敵陣での奪い返しから城阪が右足シュート。後半はG大阪ユースがポゼッションする時間を増やして主導権を奪い返していた。だが、大津は9分、福島京の左CKをファーの松野が折り返し、福島悠が左足でゴール。貴重な2点目を奪う。


後半9分、大津MF福島悠士が貴重な2点目のゴール


昨年は下部カテゴリーの試合にもなかなか絡めていなかったというボランチが攻守で躍動
G大阪ユースもすぐに1点を奪い返す。13分、左CKの流れから中島が左からゴール方向へ入れた右足クロスがGKの頭上を越えてそのままゴールイン。その後もボールを保持しながら試合をを進め、18分には城阪とMF嶋岡陽大(2年)を代えて左の當野を中央へ移した。


G大阪ユースは後半13分にMF中島悠吾が決めて1点差
G大阪ユースは山本を軸に深江、當野ら各選手が係わりながらボールを運び、19分には混戦から岡本がスルーパスにチャレンジ。22分には山本のサイドチェンジから嶋岡がDFと入れ替わってPAへ侵入する。


後半、G大阪ユースはボールを保持して主導権。U-18日本代表MF山本天翔主将がサイドチェンジでチャンスメイク
だが、この日、際の攻防で強さを見せ続けていた大津CB今井がシュートブロック。G大阪ユースはGK荒木を起点としたカウンター攻撃や中積の鋭い裏抜けでゴール前のシーンを作り出していたが、大津は渡部が対人守備の強さを発揮したほか、村上のシュートブロックなど決定打を打たせない。また、ゴール前で安定していたGK野沢、松野、今井が高さで相手を上回る。


G大阪ユースはU-20日本代表GK荒木琉偉が攻守に違いを生み出していたが、セットプレーやカウンターで無念の3失点
大津は24分に有村を今季初出場のFW村中稜埜(3年)と交代。この日の大津は交代出場組を含め、強度の高さも印象的だった。球際の攻防で優位に。五分に満たないような場面でも先に身体を当てたり、身体を当て続けて粘り切ったりするなど負けない工夫が見られた。
福島京は「強度と連続性っていうのは凄く言われていて、今日は上回れたのが良かったと思います。トレーニングの中でもちょっと強度が上がらない部分があって、これじゃダメだっていう部分から自分たちの意識からしっかり去年のベースに戻す、大津のベースに戻すっていう中で、そこから自分たちの今年ちょっと力を入れているポゼッションだったり、そういったところを出そうとしてきました」と説明する。
試合終盤に掛けて、大津は再びボールを保持する時間を増加。岩崎の縦突破などで相手の勢いを止めて見せる。37分には岩崎とMF開地心之介(3年)を代え、G大阪ユースも中島とMF安井司(2年)を交代。G大阪ユースは44分、安井のドリブル突破からサポートした當野がチャンスを迎えるが、大津はGK野沢を中心にゴールを守り抜く。


大津の右SH岩崎天利は試合を通して脅威に
逆に45+1分、存在感のある動きを見せていた村上がカウンターから中央突破。相手に体ごと止められるも、サポートした山下がドリブルで前進し、右へ展開する。そして開地がマイナスのラストパス。ここに走り込んだ福島京が右足シュートを右上隅に決め、大きな大きな3点目を挙げた。


後半45+1分、大津MF福島京次主将がダメ押しの3点目


名手・荒木から見事な一撃を決めた
大津はこの後、福島悠、山本翼、山下をMF内村涼夏(3年)、MF山本一貴(3年)、FW芋生陵(2年)へ交代。最後方から荒木が鼓舞して戦うG大阪ユースも當野をMF早崎雅哉アレキサンダー(1年)へ代えて反撃したものの、大津が3-1で勝利した。
大津は前日の九州総体(長崎)1回戦でセカンドチームが東福岡高のAチームと対戦し、0-3で敗戦。山城監督は「悪くはないけど、3対0。でも、悪くはなくて、3対0にはならないだろう、と。今日は戦う姿勢とかやっぱりそういうところが大事になる」と引き締めていたが、大津は立ち上がりから気迫十分の戦いでほとんど隙を見せなかった。
福島京は「インターハイ前に成長できる2試合、今日と来週のゲームが控えてるっていうのがあって、今日、こういったボールを回してくるチームでしたけれど、タフに守れて、最少失点で抑えることができたので、それは凄く自信になったかなと思います」と頷き、村上は「再開の試合で勝てたので、次の試合に向けても、インターハイに向けてもいい流れができたかなっていうのはあります。(個々の力や強度は劣るが、)今年は去年より上手さはあると思うし、チームワークのところは去年より断然自分たちの方が上だと思う。そこで勝負するために、(課題の)強度で自分たちのボールを持つ時間を増やしていけたら」と語った。
次節・広島ユース戦を挟み、来月にはインターハイに挑戦。プレミアリーグ優勝の先輩たちと比較されてきた世代だが、昨年のインターハイは初戦敗退に終わっており、先輩超えのチャンスと捉えている。
村上は「まず去年の先輩を越えるためにはインターハイで優勝しなければならないんで。インターハイで勝負際のところで全部勝ち切るってところを意識してやりたい」と意気込み、福島京は「先輩を超えれるチャンスが来て、連戦でキツいと思うんですけど、それで成長できると思うんで。そこは凄くチーム全体として楽しみな夏になると思います」。この日、高めてきた大津のベースと、今年の特長である技術力を発揮。次節も強敵を上回り、インターハイ日本一への弾みをつける。


大津は応援を含めて全員での勝利を喜ぶ
(取材・文 吉田太郎)
●高円宮杯プレミアリーグ2025特集
●全国高校総体2025特集
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