京都橘は京都U-18を封じるも後半終了間際の失点でドロー。インハイでは1回戦屈指の好カードから日本一に挑戦
後半45分の失点で引き分けに終わったものの、
[6.28 プリンスリーグ関西1部第10節 京都U-18 1-1 京都橘高 京都サンガF.C.東城陽G]
6月28日、高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ 2025 関西1部第10節で京都サンガF.C.U-18と京都橘高が対戦。京都橘が先制したが、試合終了間際に京都U-18が追いつき、1-1で引き分けた。
3年連続でプレミアリーグプレーオフ進出中の京都U-18は、ここまで2勝3分4敗と苦戦。この日の先発は、GKが本多敦(3年)でDFは右SB三原煌平(2年)、CB児玉一成(2年)、CB古田快斗(2年)、左SB関谷巧(3年)の4バック。中盤中央に尹星俊主将(3年/U-18韓国代表)と寺本雄登(3年)が入り、トップ下に昌山勇(3年)、前線は右から松本悠臣(3年)、酒井滉生(3年)、小鷹天(3年)が並ぶ形で3トップを組んだ。本多、尹、酒井の3人がトップチームに2種登録されている。
一方、1試合消化の少ない京都橘はここまで3勝1分4敗。この日の先発はGKがチームリーダーの平誠都(3年)でDFは右SB青木俊介(3年)、CB礒井拓夢(2年)、CB田中晃輔(2年)、左SB西山朝陽(3年)の4バック。高谷由翔(3年)と野中瑛泰(2年)がダブルボランチを組み、トップ下が河村頼輝(3年)、右SH秋保宏樹(3年)、左SH中野斗馬(2年)、FW永井暸太郎(2年)の11人。怪我からのコンディション向上を目指しているU-18日本代表FW伊藤湊太(3年)は、ベンチから外れた。


京都橘は礒井が「引くんじゃなくて、自分たちがチャレンジして、前で引っかけて、そこからショートカウンターみたいなところは意識していました」と振り返ったように、個々のスキルの高い京都U-18に対して前から制限を掛けてボールを奪い、速攻に持ち込もうとする。
前半18分にはボールを奪い切ると秋保から左オープンの河村へ展開。河村が中へのドリブルでDFを引き付けて右へラストパスを通すと、最後は秋保が右足でゴールネットを揺らした。


京都U-18は前を意識しながらのビルドアップ。DFラインの関谷、古田、児玉、三原が素早く左右へボールを動かすと、長短のパスを繰り出す尹や寺山を経由してワイドへ展開。鋭いドリブルを連発する小鷹や松本、酒井が個人技、コンビネーションから相手ゴールを狙う。


だが、京都橘は前への強さを見せる礒井が空中戦、地上戦で相手を跳ね返したほか、ゴール前の局面で田中が身体を投げ出して攻撃を食い止める。そして、スライドも徹底してボールを奪い返すと、河村がタメを作り、高速ドリブルを見せる秋保や中野がボールを大きく運んで押し返していく。また、京都橘は西山の左足クロスやセットプレーなども交えてゴール前へ。追加点こそ奪えなかったものの、自分たちの狙いとする戦いで前半を終えた。




ハーフタイム、京都U-18の石田英之監督は「呑み込め。絶対できるから」と選手たちを送り出す。だが、立ち上がりに自陣でのミスからピンチ。ボールを奪われ、永井に決定的なシュートを打たれた。京都橘はその後もともに身体を投げ出してボールを奪うシーンのあった野中、高谷がマイボールに変え、西山のサイドチェンジなどから秋保がドリブルでPAへ潜り込む。
京都橘は礒井が「前節の神戸弘陵が4失点っていう大敗をしてしまって、今週、コーチから言われて、守備のところからしっかりと自分たちの弱さっていうところを見直して、1対1とかの練習はしていました」と説明したように、右SB青木や高谷らが球際のバトルで負けず、ゴール前でも集中した守りを継続する。


京都U-18は13分に関谷と寺本を左SB山本怜央(2年)とMF樋口僚哉(1年)へ交代。後半、やや自陣でプレーする時間帯が増えていたが、ボランチへ下がった昌山のサイドチェンジやスルーパス、またDF背後へのボールで京都橘を押し返す。


25分には小鷹をFW滝川颯馬(1年/U-16日本代表)へ交代。鋭い攻め上がりを見せる山本や樋口のクロスがゴール前に入る。34分にはPAへの浮き球パスのこぼれから、樋口が決定的な右足シュート。だが、京都橘はゴールカバーした西山が足に当て、得点を許さない。


京都U-18は優勝した一昨年の1試合平均得点が2.83で、昨年も2点を越えていたが、今年は前節まで1.22得点。石田監督は試合を難しくしている要因として失点の仕方と「ゴールチャンスで、しっかり決め切るというところ」を課題に挙げたが、この日も取り切れない時間帯が続いた。
京都橘は35分、高谷のインターセプトからカウンターを発動し、永井が右足シュート。37分、永井をFW宮田奏(3年)と交代し、41分には秋保と中野をMF高木俊(2年)とFW桐生琉歌(1年)へ、44分には野中とMF佐々木唯虎(1年)を入れ替えた。
GK平を中心に我慢強く守り、幾度かカウンター攻撃を繰り出していたが、試合終盤に課題が表面化。米澤一成監督は「(スライド、我慢強く戦うことなど)ちゃんとディフェンスはできたんで、そこは良かったですけど、ちょっとバタついたところで逃げ切ることができなかった」と指摘する。


クリアの質を上げることができず、セカンドボールを拾われて波状攻撃を受けた。そして、前半は1本だった相手CKが後半は7本に増加。迎えた45分、京都U-18は山本の右CKをニアの滝川が頭で逆サイドのネットへ流し込み、土壇場で同点に追いついた。




それでも京都橘は45+2分、佐々木のパスから右中間の高木が切り返して左足シュート。さらに45+3分にも右サイドから仕掛けた宮田が左足シュートを枠へ飛ばした。だが、いずれも京都U-18GK本多の好守に阻まれてしまう。表示されたアディショナルタイム4分から1分間の追加タイムの有無によってやや混乱があった後、1-1で試合終了。勝ち点1を分け合う結果となった。




この試合中にインターハイの組み合わせが発表され、京都府代表の京都橘はプリンスリーグ関東1部で3位につける強豪・桐蔭学園高(神奈川2)と初戦で対戦することが決定。まずは7月12日に組まれている東山高(京都)とのプリンスリーグ関西1部次節が最優先だが、その後、夏の日本一にチャレンジする。
米澤監督は改善点の一つとしてゴール前の守備を挙げ、「落ち着きがまだない。要領よく守るっていうか、上手くできていない。あと、ウチの今年で言うと、やっぱり点をもっと取らないといけない」。特にアタッカー陣は層が厚く、選手たちが掲げる目標は「日本一」。秋保は「初戦から厳しい戦いになると思うんで、しっかり自分たちの強みを見せながら勝利に繋げていきたいです」と力を込めた。1回戦屈指の好カードから一つ一つ白星を重ね、頂点に近づく。
(取材・文 吉田太郎)
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6月28日、高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ 2025 関西1部第10節で京都サンガF.C.U-18と京都橘高が対戦。京都橘が先制したが、試合終了間際に京都U-18が追いつき、1-1で引き分けた。
3年連続でプレミアリーグプレーオフ進出中の京都U-18は、ここまで2勝3分4敗と苦戦。この日の先発は、GKが本多敦(3年)でDFは右SB三原煌平(2年)、CB児玉一成(2年)、CB古田快斗(2年)、左SB関谷巧(3年)の4バック。中盤中央に尹星俊主将(3年/U-18韓国代表)と寺本雄登(3年)が入り、トップ下に昌山勇(3年)、前線は右から松本悠臣(3年)、酒井滉生(3年)、小鷹天(3年)が並ぶ形で3トップを組んだ。本多、尹、酒井の3人がトップチームに2種登録されている。
一方、1試合消化の少ない京都橘はここまで3勝1分4敗。この日の先発はGKがチームリーダーの平誠都(3年)でDFは右SB青木俊介(3年)、CB礒井拓夢(2年)、CB田中晃輔(2年)、左SB西山朝陽(3年)の4バック。高谷由翔(3年)と野中瑛泰(2年)がダブルボランチを組み、トップ下が河村頼輝(3年)、右SH秋保宏樹(3年)、左SH中野斗馬(2年)、FW永井暸太郎(2年)の11人。怪我からのコンディション向上を目指しているU-18日本代表FW伊藤湊太(3年)は、ベンチから外れた。


京都勢同士の注目カード
京都橘は礒井が「引くんじゃなくて、自分たちがチャレンジして、前で引っかけて、そこからショートカウンターみたいなところは意識していました」と振り返ったように、個々のスキルの高い京都U-18に対して前から制限を掛けてボールを奪い、速攻に持ち込もうとする。
前半18分にはボールを奪い切ると秋保から左オープンの河村へ展開。河村が中へのドリブルでDFを引き付けて右へラストパスを通すと、最後は秋保が右足でゴールネットを揺らした。


京都橘の高速FW秋保宏樹が先制点を叩き出した
京都U-18は前を意識しながらのビルドアップ。DFラインの関谷、古田、児玉、三原が素早く左右へボールを動かすと、長短のパスを繰り出す尹や寺山を経由してワイドへ展開。鋭いドリブルを連発する小鷹や松本、酒井が個人技、コンビネーションから相手ゴールを狙う。


京都U-18のMF尹星俊(3年/U-18韓国代表)は攻守の中心
だが、京都橘は前への強さを見せる礒井が空中戦、地上戦で相手を跳ね返したほか、ゴール前の局面で田中が身体を投げ出して攻撃を食い止める。そして、スライドも徹底してボールを奪い返すと、河村がタメを作り、高速ドリブルを見せる秋保や中野がボールを大きく運んで押し返していく。また、京都橘は西山の左足クロスやセットプレーなども交えてゴール前へ。追加点こそ奪えなかったものの、自分たちの狙いとする戦いで前半を終えた。


京都橘のCB礒井拓夢は空中戦、地上戦で強さを発揮


京都橘はMF河村頼輝(右)のキープ力が利いていた
ハーフタイム、京都U-18の石田英之監督は「呑み込め。絶対できるから」と選手たちを送り出す。だが、立ち上がりに自陣でのミスからピンチ。ボールを奪われ、永井に決定的なシュートを打たれた。京都橘はその後もともに身体を投げ出してボールを奪うシーンのあった野中、高谷がマイボールに変え、西山のサイドチェンジなどから秋保がドリブルでPAへ潜り込む。
京都橘は礒井が「前節の神戸弘陵が4失点っていう大敗をしてしまって、今週、コーチから言われて、守備のところからしっかりと自分たちの弱さっていうところを見直して、1対1とかの練習はしていました」と説明したように、右SB青木や高谷らが球際のバトルで負けず、ゴール前でも集中した守りを継続する。


京都橘はMF高谷由翔らが対人守備で奮闘
京都U-18は13分に関谷と寺本を左SB山本怜央(2年)とMF樋口僚哉(1年)へ交代。後半、やや自陣でプレーする時間帯が増えていたが、ボランチへ下がった昌山のサイドチェンジやスルーパス、またDF背後へのボールで京都橘を押し返す。


京都U-18MF昌山勇はサイドチェンジ、スルーパスでチャンスメイク
25分には小鷹をFW滝川颯馬(1年/U-16日本代表)へ交代。鋭い攻め上がりを見せる山本や樋口のクロスがゴール前に入る。34分にはPAへの浮き球パスのこぼれから、樋口が決定的な右足シュート。だが、京都橘はゴールカバーした西山が足に当て、得点を許さない。


京都U-18は優勝した一昨年の1試合平均得点が2.83で、昨年も2点を越えていたが、今年は前節まで1.22得点。石田監督は試合を難しくしている要因として失点の仕方と「ゴールチャンスで、しっかり決め切るというところ」を課題に挙げたが、この日も取り切れない時間帯が続いた。
京都橘は35分、高谷のインターセプトからカウンターを発動し、永井が右足シュート。37分、永井をFW宮田奏(3年)と交代し、41分には秋保と中野をMF高木俊(2年)とFW桐生琉歌(1年)へ、44分には野中とMF佐々木唯虎(1年)を入れ替えた。
GK平を中心に我慢強く守り、幾度かカウンター攻撃を繰り出していたが、試合終盤に課題が表面化。米澤一成監督は「(スライド、我慢強く戦うことなど)ちゃんとディフェンスはできたんで、そこは良かったですけど、ちょっとバタついたところで逃げ切ることができなかった」と指摘する。


我慢の時間帯で京都橘を支えたGK平誠都
クリアの質を上げることができず、セカンドボールを拾われて波状攻撃を受けた。そして、前半は1本だった相手CKが後半は7本に増加。迎えた45分、京都U-18は山本の右CKをニアの滝川が頭で逆サイドのネットへ流し込み、土壇場で同点に追いついた。


後半45分、京都U-18が同点に追いつく


それでも京都橘は45+2分、佐々木のパスから右中間の高木が切り返して左足シュート。さらに45+3分にも右サイドから仕掛けた宮田が左足シュートを枠へ飛ばした。だが、いずれも京都U-18GK本多の好守に阻まれてしまう。表示されたアディショナルタイム4分から1分間の追加タイムの有無によってやや混乱があった後、1-1で試合終了。勝ち点1を分け合う結果となった。


京都橘はMF高木俊が決定的な左足シュートを放つが、京都U-18GK本多敦がファインセーブ


1-1で試合終了。勝ち点1を分け合った
この試合中にインターハイの組み合わせが発表され、京都府代表の京都橘はプリンスリーグ関東1部で3位につける強豪・桐蔭学園高(神奈川2)と初戦で対戦することが決定。まずは7月12日に組まれている東山高(京都)とのプリンスリーグ関西1部次節が最優先だが、その後、夏の日本一にチャレンジする。
米澤監督は改善点の一つとしてゴール前の守備を挙げ、「落ち着きがまだない。要領よく守るっていうか、上手くできていない。あと、ウチの今年で言うと、やっぱり点をもっと取らないといけない」。特にアタッカー陣は層が厚く、選手たちが掲げる目標は「日本一」。秋保は「初戦から厳しい戦いになると思うんで、しっかり自分たちの強みを見せながら勝利に繋げていきたいです」と力を込めた。1回戦屈指の好カードから一つ一つ白星を重ね、頂点に近づく。
(取材・文 吉田太郎)
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