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阪南大高はプリンス関西1部優勝争い、インハイ大阪予選制覇も厳しい自己評価。攻守のキーマンDF河村駿主将「色々なメンバーが出ても、勝ち切れるようなチームじゃないといけない」

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阪南大高の攻守のキーマン、DF河村駿主将(3年=千里丘FC出身)

[6.29 プリンスリーグ関西1部第10節 近江高 2-1 阪南大高 近江高校第二グランド]

 阪南大高(大阪)はけが人が出ている影響もあり、この日はDF坂井雅哉(1年)とMF原田尚幸(1年)が先発出場。ベンチにも4人の1年生がいた。濱田豪監督は「怪我人が上におってですけど。使わざるをえん状況やったんで」というが、坂井が球際の強度や精度を発揮し、原田もドリブル、コンビネーションからゴールに迫るなど指揮官も評価するパフォーマンス。選手権16強から選手層、基準の向上に取り組むチームは下からの突き上げも見られる。

 濱田監督は全国上位の選手層の厚いチームと比べ、1年間の競争力が選手権で「その差は絶対に出ている」と指摘する。阪南大高は昨年度、夏冬の全国大会に出場し、インターハイでは優勝候補の大津高(熊本)を2-1で撃破。選手権でもベスト16入りしたが、これまで以上に大舞台で戦えるような選手を増やそうとしている。

1年生DF坂井雅哉は左CB、右WBを務めてフル出場

 今年はプリンスリーグ関西1部第10節までC大阪U-18や京都U-18を破るなど6勝4敗。濱田監督はシーズンで6勝を想定していたというが、すでにクリアして優勝争いを演じている。またインターハイ大阪府予選で優勝し、2年連続となる夏の全国大会出場も決めた。指揮官も「上出来ですよ」という結果。同時にチーム力、選手層についてはまだまだとし、「引っ張る、核となる選手がまだいない」という。

 DF河村駿主将(3年)も現状について、満足をしていない。昨年のインターハイで2試合に先発した河村、10番MF瀬尾優斗(3年)、MF岡田翔太郎(3年)ら全国経験者を数多く残すが、「ここに来て、去年試合に出た人とそうじゃない人でそこまで差がないっていうのもダメな部分というか、もっと伸ばしていかないといけないし、下からの突き上げに関してももっとないといけない。色々なメンバーが出ても、勝ち切れるようなチームじゃないといけない」と指摘する。

冷静な動きが光る10番MF瀬尾優斗

 河村は今年、5バックの中央に位置して守りを引き締め、攻撃時はDFラインから前に出てゲームメイク。この日も多くボールに係わりながら長短のパスを配給した一方、相手のドリブル、コンビネーションによる攻撃をPAで食い止めていた。

 戦術上、大事な役割を担っているが、「自分が上手くいかないとチームが停滞してしまうっていうところもあると思うし、そこに関してはもっとやらないといけない」。得意とするキック、競り合いについても昨年のCB上田蒼太(現・阪南大)やCB弥栄琉(現・関西大)に「まだまだ及ばない」。だからこそ、チームにも、自身にもより高い基準を求める。

 この日、阪南大高はFW増野オスカル太陽(3年)のアシストから岡田が先制ゴール。だが、攻守で主導権を握っていた立ち上がりから、徐々に相手にリズムを与えてしまい、逆転されてしまう。終盤に押し込んで攻め続けたものの、2点目を奪うことができなかった。

 河村は「立ち上がりに関しては、自分たちが先手取ってできている部分はあるんですけど、相手が変化を加えてきた時にも、自分たちが先手を取って、フォーメーションのズレをもっと作っていけないかなっていう風に思います」。公式戦が続いたことでこれから取り組めるという部分も。ここからの1か月間で少しでもレベルアップしてインターハイに臨む。

 河村はこれまでの公式戦について、「負けそうなゲームっていうのはあったし、勝ってもおかしくないし、負けてもおかしくないっていうゲームをたまたまモノにしていただけで、もっと差をつけていかないといけない」と分析。慢心することなく、インターハイ初戦(対長崎総合科学大附高)に向かい、「前を見て、一戦一戦自分たちの力を出して」勝ち上がる。

競争力を高めながら、インハイ、選手権を目指す

(取材・文 吉田太郎)


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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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