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[関東 ROOKIE LEAGUE]参戦1年目の成立学園が入れ替え戦で桐生一を1-0撃破。リーグ戦含めて8勝2分でBリーグ昇格!

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[関東 ROOKIE LEAGUE]参戦1年目の成立学園高が来季のBリーグ昇格を勝ち取った

[9.7 関東 ROOKIE LEAGUE B・Cリーグ入れ替え戦 桐生一高 0-1 成立学園高 時之栖裾野Dグランド]

 7日、「2025 関東 ROOKIE LEAGUE」Bリーグ・Cリーグの入れ替え戦が行われ、Cリーグ2位の成立学園高(東京)が初のBリーグ昇格を決めた。Bリーグ9位の桐生一高(群馬)と対戦した成立学園は、後半3分にFW本田琉惺が決勝点。1-0で勝ち、初参戦の「関東 ROOKIE LEAGUE」でBリーグ昇格を勝ち取った。

 成立学園は一昨年にspolab rookie 2部で3位に入り、1部昇格。 昨年は1部で優勝し、関東ルーキーリーグ・spolabルーキーリーグ入替戦で水戸商高(茨城)に勝って初の「関東 ROOKIE LEAGUE」参戦を決めていた。

 今年は参戦1年目の「関東 ROOKIE LEAGUE」Cリーグで第8節まで7勝1分で2位。9月6日には同勝ち点で得失点1差の首位・国士舘高(東京)と対戦し、2-2で引き分けていた。優勝チームは、Bリーグ昇格とともにU-16全国大会の「MIZUNO CHAMPIONSHIP」プレーオフ進出の権利が与えられたが、成立学園は2位でリーグ戦終了。選手たちは落胆していたという。

 それでも、昇格のチャンスは残っている。翌日に行われた強豪・桐生一との90分間で、選手たちは奮闘。競り合い、コーチングを武器とするボランチのMF井澤叶翔は、「全員で昨日のミーティングでも『明日、絶対勝とう』みたいな、昨日のことはもうすぐ切り替えて、『明日のプレーに全部出そう』という意気込みでやりました」と振り返る。

MF井澤叶翔は「相手に自由させないように、前で奪えるように」を意識

 前日の国士舘戦は相手のロングボールやセットプレーの処理が乱れた部分があった。それだけに、「今日はしっかり、いつも以上に全員で声掛けてセットプレー意識したり、最初の方は特に流れに乗らせないようにしっかりセカンドボール、球際、そういうところを強く行って、相手に自由させないように、前で奪えるように、そういうことを意識しました」(井澤)

 後半の決勝点は左サイドからの縦、中へのドリブルを得意とするMF水野颯翔の仕掛けから生まれた。水野がカットインから放ったシュートのこぼれを本田がゴールに押し込んで先制点。FW林隆之祐とともに気持ちを全面に出して戦う本田がスコアを動かした。

FW本田琉惺は値千金の決勝点をマーク

 引き分けでは昇格できないレギュレーション。だが、トップチームで活動する水野と井澤、CB西村陽菜太をはじめ、司令塔のMF関口幸四郎、MF辻海里ら各選手が一進一退の展開の中で力を発揮し、1-0で勝ち切った。

最終ラインを支えたDF西村陽菜太

 水野は「やっぱり最後まで全員で声掛けてできたかなっていうのと、相手より絶対自分たちの方が(得失点差で優勝を逃すという)悔しい思いをしてたと思うんで、そういうところでは絶対上回ったかなと思います」と胸を張る。

 籾山友佑コーチは、リーグ戦での悔しいドローから切り替えて戦った選手たちを高く評価。「昨日ほんと悔しがってみんな泣いてたんですけど、何とか気持ち切り替えて、来年度の1年生に1つでも高いリーグで良い経験させてあげようってことで、はじめのアップのところからみんなで繋がって頑張ってくれました。難しい試合でしたけれど、ほんとしんどい時間もベンチメンバーも含めてみんなで繋がっていました」と目を細める。

 普段は各カテゴリーに分かれて活動している選手たち。「なかなか噛み合わないところもあったかもしんないけど、もうみんな強い意志を持ってやってくれた」(籾山コーチ)。ここからまた切磋琢磨。水野は「(トップチームで)自分たちが目指しているのが、リーグ戦と選手権とインターハイの3冠。しっかり全国に出るっていうのと、リーグ戦はプリンス(リーグ)に参入してしっかり勝ち切るっていうところが目標です」と力を込めた。

 水野、井澤は課題を改善し、ともに個人で成長して「チームを引っ張っていけるように」と宣言。1年生チームで結果を残したことに満足せず、また高い目標を持って日常を過ごす。

チームを背中で引っ張るMF水野颯翔

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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