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[関東 ROOKIE LEAGUE]Bリーグ優勝の駒澤大高がプレーオフ1回戦突破!流経大柏とのU-16全国大会出場決定戦へ進出

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駒澤大高が「2025 関東 ROOKIE LEAGUE」Bリーグで初優勝。プレーオフ1回戦を突破し、「MIZUNOCHAMPIONSHIP」出場へあと1勝とした

[9.7 関東 ROOKIE LEAGUEプレーオフ1回戦 駒澤大高 2-0 国士舘高 時之栖裾野E1グランド]

 7日、U-16全国大会「MIZUNOCHAMPIONSHIP」(12月)への出場権をかけたプレーオフ1回戦が行われ、「2025 関東 ROOKIE LEAGUE」Bリーグ優勝の駒澤大高(東京)と同Cリーグ優勝の国士舘高(東京)が対戦。駒大高が2-0で勝ち、Aリーグ3位・流通経済大柏高(千葉)とのプレーオフ2回戦へ進出した。2回戦の勝者が関東第3代表として「MIZUNOCHAMPIONSHIP」への出場権を獲得する。

 駒大高はBリーグを6勝2分1敗で終え、目標の初優勝とAリーグ初昇格を果たした。主将のCB松田昊大は、「合宿でもめちゃくちゃ走ったりとか、走れる選手が多くて、全員が最後まで走り切ることができる。あとは攻撃の速さだったり、ちゃんと完結できるとか、フィジカルは結構やっているので、身体を最後入れ切れて球際で上回るとか、ちょっと相手との差が出ていたかなっていうのは感じています」と説明する。

 それらの強みを持って、全国大会切符獲得に挑戦。東京勢対決となった国士舘戦はBリーグMVPのFW武田厚志が前線で迫力十分の動きを見せる。MF荻沼星那らとともに前線で強さを発揮。キレ味鋭いドリブルでチャンスメイクしたMF石渡文悠とMF亀井央祐の両翼の攻撃力も活かして相手ゴールに迫る。

MF石渡文悠は鋭いドリブルで相手を押し下げた

 緊張もあったというチームは守備でルーズになる部分もあったが、GK鈴木太志の鋭い飛び出しなどでゴールを守り、0-0を維持。すると前半32分、武田が右サイドから仕掛けてCKを獲得する。この右CKで亀井が柔らかいボールを蹴り込むと、中央でマークを外した武田がヘディングシュートを決めた。

前半32分、駒大高はFW武田厚志が先制ヘッド

 駒大高は中盤で幅広い動きを見せるMF大圖拓海とMF岩本圭太がアタッカー陣をサポート。後半は国士舘のサイド攻撃を受けるシーンが増えていたが、半年間で1対1や寄せのタイミングが向上したという松田がインターセプトの回数を増やす。また、CB浅倉貫太、左の夏目悠杜、右の前田小次郎の両SBも対人の強さや的確なカバーリングを見せて得点を許さない。

右SB前田小次郎が相手の攻撃を跳ね返す

 そして、石渡のドリブルで相手を押し返し、後半13分には亀井がGK頭上を狙ったロングシュート。GKが触り、クロスバーの跳ね返りを武田が押し込もうとする。また、MF木佐光とMF岩崎煌河を中盤に同時投入して活性化した駒大高は、19分に追加点を奪う。

 右から攻撃参加したSB前田がクロス。これを武田がDF頭上から叩き込むようなヘッドで決めて2-0とした。対する国士舘は、CB坂野来斗を前線に上げ、CリーグMVPのMF舟見優一が個で行き切る力を見せるなど反撃する。

後半19分、FW武田厚志がこの試合2点目のゴール

 駒大高はシュートまで持ち込まれる回数が増えていたが、ブレずに自分たちの強みを発揮。松田は「後半の方になるにつれて、チャレンジアンドカバーとかも徹底できて、跳ね返すところとか、セットプレーとか、クロスから点も取れて、いい流れで終わることができたので良いかなと思っています」。MF若月啓やFW橋田創太、右SB安居淳希の交代組も含めた選手たちが、最後まで走り抜いて2-0で勝利。初のU-16全国大会出場に王手をかけた。

 この日は亀田雄人監督もチームをサポート。「(今年の1年生は)何でもできる子たちが結構いるかなとは思います。同じレベルでやれる子たちが多いことも強みだと思います。(普段の係わりは少ないが、)Aチームで大事にしていることはあるので、それをコーチたちがキチンと伝えてくれているので、いわゆる駒澤のスピリット的な部分はちゃんとチームで縦串を刺してやれるようにっていうことでやっています。彼らの個性を潰さないで、上手くやってくれている印象があります」と語った。

 この日は2-0で勝利したが、選手たちはより厳しい戦いが待っていることを理解。松田は「(今日は)ゼロで抑えられてた部分もあったんですけど、抜け出されたシーンとか、ちょっとルーズで隙与えてしまった部分もあるんで。上に行けば行くほどそういうところで刺されると思うんで、気を引き締めて、自分中心にやっていきたいです。(個人としては)周りに助けてもらっていることが多いので、もっと1人で止めれたりとか、個人としてレベルを伸ばしていきたいと思います」と誓った。

 2回戦は引き分けでも敗退となるレギュレーション。だが、チームは普段通りに勝つことに集中する。松田は「駒澤は全員で戦って勝つっていうのが、チームコンセプトとしてある」と説明し、「あと1勝で全国ってとこまで来たんで、ここでもっと練習して、強くなって、全国に行きたいかなって思っています。自分たちのサッカーをやって勝つっていうのがまず大切なんで、別に相手どうこうじゃなくて、審判とか外的要因じゃなくて、自分たちのできることを全て尽くして、その結果勝って、全国に行ければいいかなって思います」。強敵に全員で挑戦し、勝って「MIZUNOCHAMPIONSHIP」への出場権を獲得する。

2-0で勝利。CB松田昊大主将(左)は「自分たちのできることを全て尽くして、その結果勝って、全国に行ければいい」

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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