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[MOM5234]仙台ユースMF池田悠一(3年)_指揮官も称賛、プレミア初昇格を目指すチームが誇る「核」

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ベガルタ仙台ユースMF池田悠一(3年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.4 プリンスリーグ東北第16節 仙台ユース 3-0 専大北上 マイナビベガルタ仙台泉パークタウンサッカー場]

 難しい試合を物にするためには、試合のバランス感覚を間違えない選手が必要だ。プリンスリーグ東北の第16節、ベガルタ仙台ユースは専大北上の堅守に手を焼いていた。自陣に守備ブロックを形成する相手に対し、ブロックの外側でボールを持たされる前半となった。専大北上は、スピードのある選手でカウンターを仕掛けてくる。焦れてミスをすれば、相手の思うツボだ。攻め切って点を取りたいが、バランスは崩せない。攻めあぐねた印象は残ったが、ハーフタイムで攻撃の位置取りに流動性を持たせると、一気に打開。3得点で勝利をもぎ取った。

 加藤望監督は「我慢しながら、ゼロで抑えながら、少しずつアジャストできたのは、すごく良かった。往々にして、攻めたいからと言って攻めて、カウンターから失点する。そういうのは、やめようとずっと言っている。前節もそうでしたけど、試合の運び、流れを自分たちで作るということを、我慢しながら、微調整しながらやれているところは、力を付けてきたかなと思う」と攻守のバランス調整を最大の勝因に挙げた。

 このバランス調整の肝となっていたのが、ピッチの中央に陣取った背番号8、MF池田悠一(3年)だった。前半は、チームを落ち着かせ、丁寧にサイドを変えるゲームメイク。相手のカウンターに備え、特に相手の強みとなっていた右サイドをケアする役目も担った。中央のスペースを埋めながら、相手のカウンターの起点となるサイドにボールが出たら、素早く寄せ、スピードダウンさせる。地味だが重要な仕事を見せた池田は「あの速い選手は、マンツーマンでは絶対に難しい。運ばれたらピンチになりやすいので、まず自分が前で(チェックに)行くことは意識していました」と話した。

 相手の守備バランスが崩れた後半は、リスク管理を継続しつつ、左・右・中央と多くの選択肢を持って攻撃のタクトを振るった。そして、最後は、高い位置でボールを追って奪取。ダメ押しの3点目につなげた。攻撃面の特長は、元々武器としていたものだが、守備力はユースに入ってから培ったもの。1年生の頃は、攻撃面に自信を持っていたが、守備が評価されず、試合に出られなかった。2年生になると、課題克服に着手。磨いてきた武器で結果を残し「攻撃でボールを持つ場面もそうですけど、やっぱり、守備で前にガツンと行くのも自分の特長。最後、そこから良い得点につながった。自分の強みとして伸ばしていきたい」と笑顔を見せた。加藤監督も「攻守でボールに絡めるし、最後も前に出ていける。彼は、チームのコア、核。攻撃でもテンポを作れるし、今日も良かったと思う」と称賛した。

 トップチームの練習に参加することもある中、手ごたえを得たのも、後から磨いた守備。池田は「相手の見ていないところから、そうっと出ていったら取れました」と笑った。一方で、プロレベルの強度でボールを奪われない攻撃面は、再強化が必要だと認識している。参考にしているのは、スペイン代表MFペドリ(バルセロナ)。「ボールを取られないし、前線にも絡める。守備は目立たないかもしれないけど、セカンドボールの反応は速い。ああいうボランチになりたい」と進化のイメージを描いた。

 チームは、プリンス東北で2位につけており、プレミアリーグ昇格をかけたプレーオフ進出に前進中。今度こそ初のプレミア昇格をつかみ取るという目標がある。池田は「夏に結果(日本クラブユース選手権で準優勝)が出た分、冬もやらないと。たまたまだったと言われる。自分たちの実力を示すために、プレミア参入を勝ち取らないといけない。クラブユースで、まだまだ上がいると実感したし、タフにやっていかないといけない」と冬の再躍進を誓った。目標達成のために、難しい試合で失点をせず、流れをつかんで得点する。そのために欠かせないチームの核として、期待がかかる存在だ。

(取材・文 平野貴也)

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ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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