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結果が出ない中でも個人の特長を出すこと、やるべきこと、団結力を表現。柏U-18が流経大柏との柏ダービーを制し、プレミア残留確定!

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柏レイソルU-18がプレミアリーグ残留を決めた

[11.29 プレミアリーグEAST第20節 流通経済大柏高 0-2 柏U-18 流通経済大柏高G]

 柏U-18が来季以降に繋ぐプレミア残留! 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2025 EASTは29日、第20節1日目を行い、流通経済大柏高(千葉)対柏レイソルU-18(千葉)の柏ダービーは、2-0で柏U-18が勝利した。柏U-18は2試合を残して10位以内を確定。プレミアリーグ残留を決めた。

 ホームの5位・流経大柏は前期のアウェー戦で柏U-18に3-0で勝利。今回はGK藤田泰土(3年)、DF廣瀬煌(3年)、増田大空(3年/U-17日本代表/磐田内定)、大徳剛矢(2年)、MF島谷義進(3年/水戸内定)、昇純希(3年)、山元琉士(3年)、安藤晃希(3年/U-17日本高校選抜/水戸内定)、古川蒼真(2年)、FW石井友啓(3年)、大藤颯太(3年/東京V内定)の11人が先発した。

ホームの流経大柏はこの11月に選手権出場権を獲得。Bチームもプリンスリーグ関東1部昇格に王手をかけている状況

 一方の柏U-18は、前節まで9位で降格圏の11位・浦和ユースとの勝ち点差は6でこの試合を迎えた。柏ダービーでの雪辱に加え、残留へ向けて重要な一戦。GK金子遙真(2年)、DF上原伶央(3年)、丸山寿貴斗(2年)、MF徳田波音(3年)、廣岡瑛太(3年)、長南開史(1年/U-17日本代表)、沼端隼人(3年)、上野暉晏(2年/ U-16日本代表)、FW越川翔矢(3年)、澤井烈士(3年)、巻渕彪悟(2年)の11人でスタートした。

柏U-18は前期の雪辱、残留へ向けた重要な一戦

 立ち上がり、「試合前に、もうほんとに出る前に急遽プランを変更して。15分間、長いボールを入れようと」(藤田優人監督)という柏U-18が、ロングボール主体の攻撃で押し込む。普段とは異なる戦い方だったが、勝って残留を決め、次の世代へ繋げるために選手たちも全力でプラン変更に対応。高い位置でセットプレーを獲得し、ロングスローやCKから越川や沼端、廣岡がチャンスを迎える。

 また、左の澤井と越川が力強いドリブルを連発し、フィニッシュ。ゴール前で最後まで身体を寄せてくる流経大柏の前に決め切ることはできなかったが、主導権を握って試合を進めることに成功した。

柏U-18のFW越川翔矢は前線で怖さのある動き

 対する流経大柏は前半20分頃に中盤ダイヤモンド型の4-4-2システムへ変更するが、20分以降も柏U-18のペースが続いた。柏U-18は沼端のパスでDF背後を狙ったほか、31分には右の長南がドリブルから強烈なミドルシュート。だが、流経大柏は廣瀬、大德の両CB中心に凌ぎ続けると33分、PAへ抜け出した大藤が左ポスト直撃の右足シュートを放ち、流れを変える。

柏U-18のMF長南開史はU-17W杯から帰国初戦。果敢に仕掛け、シュートを放った

 ここから流経大柏が押し返し、前線へポジションチェンジした安藤が左サイドでDF2人をかわしてシュートへ持ち込む。流経大柏は素早い奪い返しから島谷や古川がボールに係わる回数を増加。そして、古川のスルーパスに安藤が走り込むが、相手DF上原に対応され、大藤の落としから山元の放った右足シュートも枠を捉えることができない。

流経大柏MF安藤晃希は鋭いドリブルで相手の守りを攻略。内定先の水戸はこの日、J1昇格を決めた

 41分には決定機。安藤が左サイドからクロスを上げ切り、大藤のポストから島谷が右足コントロールショットを放つ。だが、これもわずかに枠を外れてしまう。その流経大柏は後半開始から石井と右SB乙川宙(3年)を交代。開始直後に「前日に(榎本)監督が縦に怖い選手という話をしていて、自分、今日ほんとに縦突破してクロス上げ切ろうっていう意識がありました」という俊足DF乙川の縦突破から上げたクロスを大藤が落とし、安藤が決定的な形で飛び込んだ。

流経大柏は交代出場のDF乙川宙が後半ファーストプレーから縦に仕掛けてクロス

 柏U-18は前半終盤以降、やや我慢の展開になっていたものの、0-0を維持。そして、勢いづいていた相手の背後を取って先制点を挙げる。後半7分、上原の縦パスで越川が右中間へ抜け出す。そして、ダイレクトでマイナスのラストパス。これに徳田が走り込み、コントロールから右足シュートを左隅へ流し込んだ。

後半7分、柏U-18MF徳田波音が右足で先制ゴール

喜びを爆発させる選手たち

 その万能性でチームを支えるMF徳田のゴールで1-0。また、柏U-18はU-17ワールドカップ出場のDF長南がいずれもJクラブ内定選手の島谷、増田相手にボールキープし、FKを獲得するシーンも。加えて、丸山や上野が相手エースFWの大藤相手に食い下がるなど、下級生も奮闘する。

 柏U-18は前節(対横浜FCユース)、2得点の直後にいずれも失点するなど2-4で敗戦。藤田監督はこの日、「取った後の失点っていうところも繰り返さなかった」と評価する。流経大柏は16分に昇をMF上田哲郎(3年)と交代すると、17分には右サイドを古川が抜け出し、上田が右足シュート。だが、柏U-18は丸山がブロックし、直後に増田が右サイドから入れた左足CKはニアポストを叩いた。

 流経大柏は攻撃をコントロールする島谷らが中央からボールを繋いで攻め切ろうとしたほか、乙川や安藤のスピードを活かした仕掛けなど多彩な攻撃。だが、柏U-18は上原や沼端、廣岡らが相手の攻撃を跳ね返し、GK金子も集中してゴールを守り続ける。

柏U-18は押し込まれる時間帯もMF沼端隼人らが相手の攻撃を跳ね返した

柏U-18を統率したDF上原伶央主将

 柏U-18は24分、越川に代えてDF三村叶夢(3年)をピッチへ送り出す。流経大柏も31分、山元とU-17日本代表DFメンディー・サイモン友(2年)を交代。柏U-18は33分に廣岡に代え、大学受験後に合流のU-17日本代表MF川本大善(3年)を投入した。

 流経大柏の榎本雅大監督はこの試合で攻撃のバリエーションが増やせたことを前向きに捉えていたが、決め切ることができず、逆に2点目を奪われてしまう。後半36分、柏U-18は左サイドで長南と上野がボール奪取。巻渕が徳田に預けてDF背後へ抜け出す。徳田のスルーパスは流経大柏DFが対応するも、巻渕が外側から回り込む形で身体を投げ出して右足シュート。執念の一撃を決め、2-0とした。

後半36分、柏U-18はFW巻渕彪悟が貴重な追加点

執念のゴールで2-0

 上原や川本とともによく声を発していた柏U-18DF三村は今年の3年生について、「去年よりかは個の部分であまり見せれてないのかなと思うけど、こういう最後の場面で団結するところはやっぱり自分たちの強みかなと思います」という。藤田監督も出番の限られた選手を含めた3年生の姿勢を高く評価。なかなか個人、チームとしての結果が出ない中でも3年生中心にそれぞれの特長、やるべきこと、そして団結力を表現し続けてきた。

 流経大柏は45分に安藤とFWオゲデベ有規(3年)を交代し、柏U-18も45+1分にDF酒井一輝(3年)とFW梶田健斗(3年)、MF五十嵐陵(1年)を同時投入。流経大柏は45+3分、左の増田が縦への仕掛けからクロスを上げる。ファーサイドの廣瀬がトラップから右足を振り抜くが、クロスバー直撃。柏U-18は決定機を作られたところなど反省材料があったものの、2-0で勝ち切った。残留争いのライバルである浦和ユースが市立船橋高(千葉)と1-1で引き分け。残り2試合で勝ち点差を8とし、プレミアリーグ残留を決めた。

流経大柏は後半終了間際にDF廣瀬煌がポスト直撃の右足シュート

ともにU-17W杯を戦った柏U-18MF川本大善(左)と流経大柏DFDFメンディー・サイモン友がマッチアップ

 柏U-18の藤田監督は現実的な戦いを選択したことについて、「選手にはちょっと辛い思いをさせてしまいましたけど、ずっと続いていくモノなので、次の学年にプレミア(リーグ)のステージも用意しなきゃいけないですし。でも、(苦しい戦いの中で)色々な成長も見えたんで、これはこれでいいのかなと」と率直な感想を口にした。

 この日はベンチ外の選手たちも会場に駆けつけて応援。試合後には一緒に歓喜の瞬間を味わった。徳田は「(前節の)横浜FCでほんとは残留を決めたかったんですけど、そこが上手くいかなくて、チームとしても状況が悪い中でしたけど、流経戦っていうのはやっぱ柏ダービーで気持ちが自然と入っていて、残留っていうのは、自分はあんまり意識してなかったんですけど、勝つっていうのだけを考えていて、そこで勝てたっていうのが大きい。(配信の)インタビューの時に初めて残留(が確定)したっていうのを聞いて、それが凄く嬉しかったです」と喜んだ。

 残り2試合へ向けては「レイソルで過ごせる時間が短いっていうので、ほんとに悲しいところではあるんですけど、あと2試合絶対に勝って、後輩に上手く繋いで、来年は日本一取ってくれると信じて卒団したいと思います」。最終戦まで姿勢を変えることなく成長を目指し続けて、3年生は柏U-18から羽ばたく。

柏U-18は来季もプレミアリーグで成長する機会を獲得した

(取材・文 吉田太郎)


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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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