東京VユースMF今井健人が同点ゴール。卓越したサッカーIQ、ボックストゥボックスの動きを武器にトップチーム、U-20W杯へ
前半45+2分、
[11.30 プレミアリーグEAST第20節 昌平高 2-2 東京Vユース 昌平高G]
U-18世代屈指のボランチが同点ゴールを決めた。1-2の前半45+2分、東京ヴェルディユースはU-18日本代表MF今井健人(3年=東京ヴェルディジュニアユース出身)が今季5得点目となる同点弾。DF原田爽潤(1年)の左クロスにFW古賀大雅(2年)が飛び込むと、ゴールエリアでサポートしていた今井の下へボールが届く。背番号4はこれを難なく右足でゴールへ蹴り込み、1-1とした。
「ボランチでもあそこに入っていくってことが大事だと思いますし、ボックストゥボックスは自分の理想でもあるんで。そこをもっと目指してやりたい」。怪我の影響で前節は欠場したが、復帰戦で自分の理想とするプレー。得点シーン以外でも特に攻撃面では余裕を持ってゲームメイクし、DF背後へのパスを2本3本と通していた。
小笠原資暁監督はその今井について、「サッカー感が、ほんとに高い選手。いつ、何をするべきかっていうのが、合っていることが非常に多い選手なので」と説明する。ベンチの期待することと今井の判断が高確率でリンク。この日の前半、チームの守備がハマらない中であえてそのコントロールを今井に託す時間帯もあったほどだ。今井は昌平の2シャドーの動きを封じるために2トップのラインを下げて対応し、最終的にはベンチの指示でフォーメーションを変えて相手の特長を消した。
後半は狙い通りの戦い。ただし、今井は自身の守備面の課題に加え、「後半の試合が自分たちの目指している『半面ゲーム』でもあると思うし、それを前半からやれたら多分勝ったと思いますし、そこが自分たちの今の順位(6位)にいる原因かなと思います」と指摘する。プレミアリーグEASTは残り2試合。今井は個人、チームの課題改善と、目の前の相手に絶対に勝つことを目指すと同時に、U-18日本代表のイングランド遠征(11月)で学んだことを少しでも東京Vユースに還元してシーズンを終える意気込みだ。
「(イングランド遠征で)試合の結果的には勝つことができなくて、やっぱり海外の選手の決め切る力だったり、ゴール前で守る力っていう、その最後の際の差を凄い感じたので、その基準を自分がこのチームに還元しなければいけない立場だっていうのもありますし、来年に向けてもっと自分が成長するために残り2試合頑張りたいなと思います」と力を込めた。
2年後のU-20ワールドカップは大きな目標の一つ。「ワールドカップっていうところは自分の目標でもあるんで、やっぱり自分の存在価値っていうのも試合で出すことがメンバー選出に繋がる近道だと思うんで、そこを頑張りたいなと思います」と誓う。そのためには、まず所属チームで出場を続け、アピールをしなければならない。
その今井はトップチーム昇格が有力視されるプレーヤー。トップチームでも自分のサッカーIQの部分や攻撃の部分で勝負できる手応えを持っているだけに、MF森田晃樹ら先輩たちを見本にしながら「盗めるところを盗んで、一緒にボランチ組めるように頑張りたい」と意気込む。将来は世界での飛躍を見据えるボランチが貪欲に成長を続け、トップチームやU-20ワールドカップでの活躍によって、その夢に近づく。






(取材・文 吉田太郎)
●高円宮杯プレミアリーグ2025特集
▶高校サッカーの最新情報はポッドキャストでも配信中
U-18世代屈指のボランチが同点ゴールを決めた。1-2の前半45+2分、東京ヴェルディユースはU-18日本代表MF今井健人(3年=東京ヴェルディジュニアユース出身)が今季5得点目となる同点弾。DF原田爽潤(1年)の左クロスにFW古賀大雅(2年)が飛び込むと、ゴールエリアでサポートしていた今井の下へボールが届く。背番号4はこれを難なく右足でゴールへ蹴り込み、1-1とした。
「ボランチでもあそこに入っていくってことが大事だと思いますし、ボックストゥボックスは自分の理想でもあるんで。そこをもっと目指してやりたい」。怪我の影響で前節は欠場したが、復帰戦で自分の理想とするプレー。得点シーン以外でも特に攻撃面では余裕を持ってゲームメイクし、DF背後へのパスを2本3本と通していた。
小笠原資暁監督はその今井について、「サッカー感が、ほんとに高い選手。いつ、何をするべきかっていうのが、合っていることが非常に多い選手なので」と説明する。ベンチの期待することと今井の判断が高確率でリンク。この日の前半、チームの守備がハマらない中であえてそのコントロールを今井に託す時間帯もあったほどだ。今井は昌平の2シャドーの動きを封じるために2トップのラインを下げて対応し、最終的にはベンチの指示でフォーメーションを変えて相手の特長を消した。
後半は狙い通りの戦い。ただし、今井は自身の守備面の課題に加え、「後半の試合が自分たちの目指している『半面ゲーム』でもあると思うし、それを前半からやれたら多分勝ったと思いますし、そこが自分たちの今の順位(6位)にいる原因かなと思います」と指摘する。プレミアリーグEASTは残り2試合。今井は個人、チームの課題改善と、目の前の相手に絶対に勝つことを目指すと同時に、U-18日本代表のイングランド遠征(11月)で学んだことを少しでも東京Vユースに還元してシーズンを終える意気込みだ。
「(イングランド遠征で)試合の結果的には勝つことができなくて、やっぱり海外の選手の決め切る力だったり、ゴール前で守る力っていう、その最後の際の差を凄い感じたので、その基準を自分がこのチームに還元しなければいけない立場だっていうのもありますし、来年に向けてもっと自分が成長するために残り2試合頑張りたいなと思います」と力を込めた。
2年後のU-20ワールドカップは大きな目標の一つ。「ワールドカップっていうところは自分の目標でもあるんで、やっぱり自分の存在価値っていうのも試合で出すことがメンバー選出に繋がる近道だと思うんで、そこを頑張りたいなと思います」と誓う。そのためには、まず所属チームで出場を続け、アピールをしなければならない。
その今井はトップチーム昇格が有力視されるプレーヤー。トップチームでも自分のサッカーIQの部分や攻撃の部分で勝負できる手応えを持っているだけに、MF森田晃樹ら先輩たちを見本にしながら「盗めるところを盗んで、一緒にボランチ組めるように頑張りたい」と意気込む。将来は世界での飛躍を見据えるボランチが貪欲に成長を続け、トップチームやU-20ワールドカップでの活躍によって、その夢に近づく。


アシストのDF原田爽潤(左)らと喜ぶ




(取材・文 吉田太郎)
●高円宮杯プレミアリーグ2025特集
▶高校サッカーの最新情報はポッドキャストでも配信中


