[MOM5341]履正社GK達雷斗(1年)_中学時代に苦い記憶も…16人目にもつれ込む死闘PK戦で初セーブ初勝利「自分を変えられてすごく良かった」
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.14 MIZUNO CHAMPIONSHIP U-16準決勝 徳島市立高 1-1(PK14-15) 履正社高 時之栖うさぎ島G]
中学時代に味わった悔しさも、前半に喫した失点の反省も、さまざまな思いを込めて力強く跳んだ。履正社高GK達雷斗(1年=大阪市ジュネッスFC出身)はMIZUNO CHAMPIONSHIP U-16のPK戦、味方が失敗した直後の4人目キックをストップ。サドンデスに持ち込む大仕事で勝利につなげ、個人としても「ずっと苦手だった」というPKで大きな成果を手にした。
全国大会のPK戦には苦い記憶があった。
達は1年半前の23年8月14日、大阪市ジュネッスFCの正GKとして出場した全国クラブユース選手権(U-15)大会ラウンド32で名古屋グランパスU-15にPK戦で敗戦。ベンチにはPK要員としてGK関恵心(現・興國高)が控えていたが、後半アディショナルタイムの失点で2-2に追いつかれていたため交代が間に合わず、自身がゴールマウスを託された結果、5本全てを決められていた。
当時の心境は、PK戦への自信のなさから「自分の立ち位置的にPK要員に出てもらったほうが安心できた」というもの。ただ、高校でのポジション争いを制するためにはPK戦への適応は不可欠。奇しくもトップチームは今冬の選手権大阪府予選決勝でのPK戦に敗れており、「決勝であの結果になって悔しい背中を見ていたからこそ、自分はもっと頑張ろうと思って練習を頑張ってきた」という。
その成果が出たのは先攻の味方4人目のキックが阻まれた直後だった。「チームメートが外してしまってだいぶ緊張していたけど、僕の得意な方向に自分を信じて飛び込んだ」。完璧なタイミングでボールにアプローチし、両手でスーパーセーブ。あと2本決められれば終わりというなか、イーブンの状況に持ち込んだ。
その後は両チームともに成功が続き、最後は相手16人目のキッカーが枠を外したことで勝利が決定。シュートを決められ続けたという点ではGKにとって難しい状況が続いていたとも言えるが、達にとってはこれがPK戦での初勝利とあり、試合後の表情は晴れやかだった。
「中学のクラブユースではうまくいかずに1本も止められなかったけど、今は仲間の強い気持ちも受け取って、自分を信じて1本止めることができて、自分を変えられてすごく良かった」(達)
この日は前半32分の失点シーンでも最終ラインのコミュニケーションや、シュートに触りながらもかき出せなかった点に悔いを残しており、「みんながしっかり同点に追い付いてくれて止めるしかないという思いがあった」と達成感につなげていた守護神。14日の決勝ではよりチームを救う存在になるべく、「このルーキーリーグを通じて味方に助けられた部分がたくさんあったので、次は助ける側として決勝に絶対に勝ちたい」と意気込んだ。
(取材・文 竹内達也)
[12.14 MIZUNO CHAMPIONSHIP U-16準決勝 徳島市立高 1-1(PK14-15) 履正社高 時之栖うさぎ島G]
中学時代に味わった悔しさも、前半に喫した失点の反省も、さまざまな思いを込めて力強く跳んだ。履正社高GK達雷斗(1年=大阪市ジュネッスFC出身)はMIZUNO CHAMPIONSHIP U-16のPK戦、味方が失敗した直後の4人目キックをストップ。サドンデスに持ち込む大仕事で勝利につなげ、個人としても「ずっと苦手だった」というPKで大きな成果を手にした。
全国大会のPK戦には苦い記憶があった。
達は1年半前の23年8月14日、大阪市ジュネッスFCの正GKとして出場した全国クラブユース選手権(U-15)大会ラウンド32で名古屋グランパスU-15にPK戦で敗戦。ベンチにはPK要員としてGK関恵心(現・興國高)が控えていたが、後半アディショナルタイムの失点で2-2に追いつかれていたため交代が間に合わず、自身がゴールマウスを託された結果、5本全てを決められていた。
当時の心境は、PK戦への自信のなさから「自分の立ち位置的にPK要員に出てもらったほうが安心できた」というもの。ただ、高校でのポジション争いを制するためにはPK戦への適応は不可欠。奇しくもトップチームは今冬の選手権大阪府予選決勝でのPK戦に敗れており、「決勝であの結果になって悔しい背中を見ていたからこそ、自分はもっと頑張ろうと思って練習を頑張ってきた」という。
その成果が出たのは先攻の味方4人目のキックが阻まれた直後だった。「チームメートが外してしまってだいぶ緊張していたけど、僕の得意な方向に自分を信じて飛び込んだ」。完璧なタイミングでボールにアプローチし、両手でスーパーセーブ。あと2本決められれば終わりというなか、イーブンの状況に持ち込んだ。
その後は両チームともに成功が続き、最後は相手16人目のキッカーが枠を外したことで勝利が決定。シュートを決められ続けたという点ではGKにとって難しい状況が続いていたとも言えるが、達にとってはこれがPK戦での初勝利とあり、試合後の表情は晴れやかだった。
「中学のクラブユースではうまくいかずに1本も止められなかったけど、今は仲間の強い気持ちも受け取って、自分を信じて1本止めることができて、自分を変えられてすごく良かった」(達)
この日は前半32分の失点シーンでも最終ラインのコミュニケーションや、シュートに触りながらもかき出せなかった点に悔いを残しており、「みんながしっかり同点に追い付いてくれて止めるしかないという思いがあった」と達成感につなげていた守護神。14日の決勝ではよりチームを救う存在になるべく、「このルーキーリーグを通じて味方に助けられた部分がたくさんあったので、次は助ける側として決勝に絶対に勝ちたい」と意気込んだ。
(取材・文 竹内達也)



