3戦連発、流経大柏戦での“衝撃的な”先制点。選手権でインパクト残した2年生FW山下紫凰(大分鶴崎)は先を見過ぎずU-17高校選抜候補合宿でも「一歩一歩」
FW
[1.25 練習試合 U-17高校選抜候補 2-0 東海大]
全国舞台で「全試合決める」の目標を実現して3戦連発、中でも流通経済大柏高(千葉)戦では“衝撃的な”先制ゴール。全国的に無名の2年生ストライカーが、選手権で強烈なインパクトを残した。FW山下紫凰(大分鶴崎高/2年=大分トリニータU-15出身)は今回、大分県のチームからは初となるU-17日本高校選抜候補に選出。同世代のタレントの中でも自分の武器を発揮している。
この日、山下は25分×4本で実施された練習試合の2本目に出場。立ち上がりから積極的に足を振り、カウンター攻撃から中央突破を試みる。「自分は結構カウンターとかでスピード持ってドリブルするっていうのは1つ武器にしているんで、そこを1回出せて良かったなっていうのはあるんですけど、ちょっとタッチがズレてパスしかなくなったんで、そこでちぎれたらもっと良かったです」。さらに2つの決定的なシュートを放った。
17分、MF山本翼(大津高/2年)がインターセプトからスルーパス。これで山下が左中間を抜け出すが、左足シュートはGKに阻まれた。21分にも右SB萩原慶(桐光学園高/2年)の右クロスをダイビングヘッド。難しい体勢からのヘッドを枠に飛ばしたが、これもGKのファインセーブに阻まれて無得点に終わった。
山下はU-17日本高校選抜候補合宿2日目を終え、「周りがみんな上手いんで、なんか自分が要求したところにパスが出てくる。ほんとにやってて楽しいですし、そこで2本、自分の中では決めないといけなかったなっていうのはあって。だけど、そのチャンスを作れたっていうのは、自分の中で良い評価はあります」。自分も驚くようなパスが通ってくる環境。山下は選手権3試合でシュート15本を放っているように、シュートを打ち切れることも強みだが、残り2日間の合宿では精度向上も目指していく。
大分U-15時代はドリブルを武器とする左サイドハーフ。「色々足りない部分があって、多分インパクト残せなかった」ことで昇格できず、大分鶴崎へ進学した。そこでFWへ転向。「フォワードにポジション変えて、自分の強みを100%で出せるっていうのは、ポジション転向して良かったなっていうのがあります」。2025年度の選手権大分県予選では先発した4試合全てで得点し、計8ゴール。そして、全国大会でも山形明正高(山形)との1回戦、奈良育英高(奈良)との2回戦、そして流経大柏の3回戦でもゴールを破った。
中でも流経大柏戦では大会屈指のストッパーであり、日本高校選抜候補のCB廣瀬煌(3年)との競り合いを制して“衝撃的な”先制点。「あれはほんとにたまたま色々なことが重なったんかなっていうのはあります。結構、他の試合見てて、廣瀬選手が強かったんで、あそこで負けないで決めれたのは良かった」。縦パスから抜群の推進力で廣瀬の前に出て、対角の左足シュートを決め切った。
ボールを持ってもスピードが落ちないタイプ。「小学校の時(ドリームキッズFC)はずっと特殊なチームで、ドリブルチームで、CBからもうずっとドリブルしてるようなチームだったんで、(自分の感覚としても)ボール持ったら違うっていうのはあります」。本人は抜群の馬力、推進力の要因について意識していないというが、それが活躍をもたらしていることは間違いない。
「紫凰」という名前の由来は、「きょうだいが全員、色と、なんか凰がつくっていうのは決めてたらしくて。紫はきょうだいの上の2人が『紫』みたいに言ってたらしくて、そのまま決まったみたいです。気に入ってますね」。2026年はその名前をさらに広める可能性がある。
まずは目の前のトレーニングやゲームに集中。「高卒でプロっていうのはあんまりこだわってはなくて、そういうのは考えてないんですけど。先考えてもしょうがないんで、一歩一歩、目の前にある目標を1つずつこなしていくことは意識しています」。今回のU-17高校選抜候補合宿でも一歩一歩。裏抜けからの推進力のあるドリブルとシュートというストロングポイントを発揮することと、結果を出すことにチャレンジする。




(取材・文 吉田太郎)
全国舞台で「全試合決める」の目標を実現して3戦連発、中でも流通経済大柏高(千葉)戦では“衝撃的な”先制ゴール。全国的に無名の2年生ストライカーが、選手権で強烈なインパクトを残した。FW山下紫凰(大分鶴崎高/2年=大分トリニータU-15出身)は今回、大分県のチームからは初となるU-17日本高校選抜候補に選出。同世代のタレントの中でも自分の武器を発揮している。
この日、山下は25分×4本で実施された練習試合の2本目に出場。立ち上がりから積極的に足を振り、カウンター攻撃から中央突破を試みる。「自分は結構カウンターとかでスピード持ってドリブルするっていうのは1つ武器にしているんで、そこを1回出せて良かったなっていうのはあるんですけど、ちょっとタッチがズレてパスしかなくなったんで、そこでちぎれたらもっと良かったです」。さらに2つの決定的なシュートを放った。
17分、MF山本翼(大津高/2年)がインターセプトからスルーパス。これで山下が左中間を抜け出すが、左足シュートはGKに阻まれた。21分にも右SB萩原慶(桐光学園高/2年)の右クロスをダイビングヘッド。難しい体勢からのヘッドを枠に飛ばしたが、これもGKのファインセーブに阻まれて無得点に終わった。
山下はU-17日本高校選抜候補合宿2日目を終え、「周りがみんな上手いんで、なんか自分が要求したところにパスが出てくる。ほんとにやってて楽しいですし、そこで2本、自分の中では決めないといけなかったなっていうのはあって。だけど、そのチャンスを作れたっていうのは、自分の中で良い評価はあります」。自分も驚くようなパスが通ってくる環境。山下は選手権3試合でシュート15本を放っているように、シュートを打ち切れることも強みだが、残り2日間の合宿では精度向上も目指していく。
大分U-15時代はドリブルを武器とする左サイドハーフ。「色々足りない部分があって、多分インパクト残せなかった」ことで昇格できず、大分鶴崎へ進学した。そこでFWへ転向。「フォワードにポジション変えて、自分の強みを100%で出せるっていうのは、ポジション転向して良かったなっていうのがあります」。2025年度の選手権大分県予選では先発した4試合全てで得点し、計8ゴール。そして、全国大会でも山形明正高(山形)との1回戦、奈良育英高(奈良)との2回戦、そして流経大柏の3回戦でもゴールを破った。
中でも流経大柏戦では大会屈指のストッパーであり、日本高校選抜候補のCB廣瀬煌(3年)との競り合いを制して“衝撃的な”先制点。「あれはほんとにたまたま色々なことが重なったんかなっていうのはあります。結構、他の試合見てて、廣瀬選手が強かったんで、あそこで負けないで決めれたのは良かった」。縦パスから抜群の推進力で廣瀬の前に出て、対角の左足シュートを決め切った。
ボールを持ってもスピードが落ちないタイプ。「小学校の時(ドリームキッズFC)はずっと特殊なチームで、ドリブルチームで、CBからもうずっとドリブルしてるようなチームだったんで、(自分の感覚としても)ボール持ったら違うっていうのはあります」。本人は抜群の馬力、推進力の要因について意識していないというが、それが活躍をもたらしていることは間違いない。
「紫凰」という名前の由来は、「きょうだいが全員、色と、なんか凰がつくっていうのは決めてたらしくて。紫はきょうだいの上の2人が『紫』みたいに言ってたらしくて、そのまま決まったみたいです。気に入ってますね」。2026年はその名前をさらに広める可能性がある。
まずは目の前のトレーニングやゲームに集中。「高卒でプロっていうのはあんまりこだわってはなくて、そういうのは考えてないんですけど。先考えてもしょうがないんで、一歩一歩、目の前にある目標を1つずつこなしていくことは意識しています」。今回のU-17高校選抜候補合宿でも一歩一歩。裏抜けからの推進力のあるドリブルとシュートというストロングポイントを発揮することと、結果を出すことにチャレンジする。




(取材・文 吉田太郎)


