福島のスポーツ少年団、中体連出身のGK金沢楓(矢板中央)が日本高校選抜の正守護神候補に。環境に言い訳せず、努力で道を切り拓く
[1.26 練習試合 日本高校選抜候補 1-4 日本体育大]
地方のスポーツ少年団、中体連出身のGKが、日本高校選抜の有力な先発候補に名乗りを上げている。矢板中央高(栃木)GK金沢楓(矢板中央高/3年=石川町立石川中出身)は190cm、84kgの大型守護神。選手権は初戦敗退に終わったが、日本高校選抜候補でアピールを続けている。
金沢は前日の東海大戦に続き、2試合連続で練習試合(25分×4本)の1本目に出場。190cmの高さを活かした守りに加え、至近距離からのシュートをセーブするなど奮闘した。「(GKコーチの)大久保さんから『もっとアピールして』『もっと出した方がいい』って言われていた」というストロングポイントのキックも披露。及第点の25分間だったが、満足はしていなかった。
ハイボールのキャッチからパントキックで相手を裏返す力は魅力だが、キックの質をより上げることが必要と自己分析。また、この試合の失点について悔しがる。味方がシュートコースを限定してくれていたが、跳躍してしまい、手の下側をボールが通ってしまった。
「やっぱゼロにこだわってやっていかないと、もう1段階上にはいけないなって感じているので。あれも別に止めれないシュートでもなかったので、そこもしっかりとこの後反省して、明日(合宿最終日)のプレーに繋げていけたらいいなと思います」
金沢は矢板中央の木村大地GKコーチが、「謙虚でマジメ。トレーニングであれだけひたむきに向かってくれる。本当に一年間感謝している」というプレーヤー。3年時には、インターハイ予選敗退など苦戦する中、主将として部員200名超のチームを引っ張って選手権予選3連覇へ導いた。
福島県の石川町立石川中時代は部員数ギリギリのチームで「全然無名です」。それでも、「親元を離れてプレーしたかった」と名門・矢板中央へ進み、日本高校選抜のGKコーチも努めていた木村GKコーチの指導の下、細部から磨かれてきた。恩師も絶賛する取り組みの姿勢も成長を後押し。1年前にU-17日本高校選抜候補に選出され、卒業後は強豪・明治大への進学を決めている。
矢板中央出身のGK藤井陽登が明治大を経て、今年から鹿島アントラーズへ加入。矢板中央1年時から大舞台で活躍した藤井に比べると経験値など劣る面も多いが、藤井同様に人間性に秀で、藤井以上のサイズ感、ポテンシャルのある金沢も今後が楽しみなGKだ。
昨年の青森県ユースフェスティバル出場時、青森県出身の藤井が来訪。「キックは得意だと見て思っているから、もっとボールを受ける前に顔上げて、どこが空いてるかっていうのを視野に入れといたら、もっと早いテンポで蹴れるよっていう風には言われました」(金沢)。同じ道を歩み、飛躍を遂げた先輩からの助言を意識。また、「成長したい、勝ちたいという欲が出てきた」(木村GKコーチ)ことも進化を加速させている。
これから日本高校選抜の守護神の座を勝ち取り、タレントたちの中でもより自信を持って声がけやプレーをすることができるようになるか。他の高校選抜候補の選手たちは異なる道を歩んできた金沢には、証明したいことがあるという。
「ここにいる(高校選抜候補の)人たちとか、矢板(中央)の子たちもみんな小学校も中学校もクラブチームの子たちばかりで、自分はスポーツ少年団と中学の部活でした。そういう子たちでも環境がどうあれ、言い訳を言い訳せずに自分が努力すれば、こういうところまでいけるよっていうのを証明したい」。日本高校選抜のレギュラーから大学を経て、プロ、海外へ。サッカーの成長だけでなく、そのために語学力向上にも取り組んでいく考えだ。
「この4年間でしっかりとまだまだ磨いていって、自分の苦手な存在感というか、そういうところもしっかり磨いて、世代別の代表にも入って4年後、しっかりプロとなって恩返しできたらなっていう風には思っています」。今後もひたむきに努力を重ね、自分と同じ環境の選手たちに勇気を与える。




(取材・文 吉田太郎)
地方のスポーツ少年団、中体連出身のGKが、日本高校選抜の有力な先発候補に名乗りを上げている。矢板中央高(栃木)GK金沢楓(矢板中央高/3年=石川町立石川中出身)は190cm、84kgの大型守護神。選手権は初戦敗退に終わったが、日本高校選抜候補でアピールを続けている。
金沢は前日の東海大戦に続き、2試合連続で練習試合(25分×4本)の1本目に出場。190cmの高さを活かした守りに加え、至近距離からのシュートをセーブするなど奮闘した。「(GKコーチの)大久保さんから『もっとアピールして』『もっと出した方がいい』って言われていた」というストロングポイントのキックも披露。及第点の25分間だったが、満足はしていなかった。
ハイボールのキャッチからパントキックで相手を裏返す力は魅力だが、キックの質をより上げることが必要と自己分析。また、この試合の失点について悔しがる。味方がシュートコースを限定してくれていたが、跳躍してしまい、手の下側をボールが通ってしまった。
「やっぱゼロにこだわってやっていかないと、もう1段階上にはいけないなって感じているので。あれも別に止めれないシュートでもなかったので、そこもしっかりとこの後反省して、明日(合宿最終日)のプレーに繋げていけたらいいなと思います」
金沢は矢板中央の木村大地GKコーチが、「謙虚でマジメ。トレーニングであれだけひたむきに向かってくれる。本当に一年間感謝している」というプレーヤー。3年時には、インターハイ予選敗退など苦戦する中、主将として部員200名超のチームを引っ張って選手権予選3連覇へ導いた。
福島県の石川町立石川中時代は部員数ギリギリのチームで「全然無名です」。それでも、「親元を離れてプレーしたかった」と名門・矢板中央へ進み、日本高校選抜のGKコーチも努めていた木村GKコーチの指導の下、細部から磨かれてきた。恩師も絶賛する取り組みの姿勢も成長を後押し。1年前にU-17日本高校選抜候補に選出され、卒業後は強豪・明治大への進学を決めている。
矢板中央出身のGK藤井陽登が明治大を経て、今年から鹿島アントラーズへ加入。矢板中央1年時から大舞台で活躍した藤井に比べると経験値など劣る面も多いが、藤井同様に人間性に秀で、藤井以上のサイズ感、ポテンシャルのある金沢も今後が楽しみなGKだ。
昨年の青森県ユースフェスティバル出場時、青森県出身の藤井が来訪。「キックは得意だと見て思っているから、もっとボールを受ける前に顔上げて、どこが空いてるかっていうのを視野に入れといたら、もっと早いテンポで蹴れるよっていう風には言われました」(金沢)。同じ道を歩み、飛躍を遂げた先輩からの助言を意識。また、「成長したい、勝ちたいという欲が出てきた」(木村GKコーチ)ことも進化を加速させている。
これから日本高校選抜の守護神の座を勝ち取り、タレントたちの中でもより自信を持って声がけやプレーをすることができるようになるか。他の高校選抜候補の選手たちは異なる道を歩んできた金沢には、証明したいことがあるという。
「ここにいる(高校選抜候補の)人たちとか、矢板(中央)の子たちもみんな小学校も中学校もクラブチームの子たちばかりで、自分はスポーツ少年団と中学の部活でした。そういう子たちでも環境がどうあれ、言い訳を言い訳せずに自分が努力すれば、こういうところまでいけるよっていうのを証明したい」。日本高校選抜のレギュラーから大学を経て、プロ、海外へ。サッカーの成長だけでなく、そのために語学力向上にも取り組んでいく考えだ。
「この4年間でしっかりとまだまだ磨いていって、自分の苦手な存在感というか、そういうところもしっかり磨いて、世代別の代表にも入って4年後、しっかりプロとなって恩返しできたらなっていう風には思っています」。今後もひたむきに努力を重ね、自分と同じ環境の選手たちに勇気を与える。




(取材・文 吉田太郎)



