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[ヤングサッカーフェス]合言葉は「東京発、世界へ」。個の成長と国スポ連覇狙うU-16東京都選抜が3-0で快勝

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後半6分、U-16東京都選抜FW沼田晃人(東京Vジュニアユース)が右足で先制ゴール

[3.1 静岡県ヤングサッカーフェスティバルU-16男子の部 U-16静岡県選抜 0-3 U-16東京都選抜 草薙陸]

 国スポ決勝の再戦は東京が制す。「第41回静岡県ヤングサッカーフェスティバル」U-16男子の部でU-16静岡県選抜とU-16東京都選抜が対戦。東京が3-0で快勝した。

 東京は昨年の国スポ少年男子の部優勝チーム。この日の先発はGK岩知道栄介(三菱養和SC養和ジュニアユース)、右SB渡邉拓眞(川崎F U-15生田)、CB渡部直宏(東京Vジュニアユース)、CB野田永輝飛(川崎F U-15等々力)、左SB庄司瑛人(東急SレイエスFC U-15)、ゼイナー大耀(東京Vジュニアユース)と中野大虎(川崎F U-15生田)のダブルボランチ、右SH伊藤航主将(FC東京U-15むさし)、左SH荒井瑞樹(川崎F 生田U-15)、そして前線で澤邉奏平(東京Vジュニアユース)と松下晴城(FC東京U-15深川)がコンビを組んだ。

U-16東京都選抜の先発メンバー

 一方、静岡は昨年の国スポ少年男子の部準優勝。GK平澤凛祐(清水ジュニアユース三島)、右SB木原結大(静岡学園中)、CB西野壮太(静岡学園高)、CB松島凛人(磐田U-18)、左SB岩崎樹(藤枝東高)、石川塔梧主将(浜松開誠館高)と杉ノ原芽生(静岡学園高)のダブルボランチ、右SH亀川潤(静岡学園中)、左SH軒原陸(静岡学園高)、そして望月栄汰(清水ジュニアユース)と松本優誠(掛川JFC)の2トップで東京とのリベンジマッチをスタートした。

U-16静岡県選抜の先発メンバー

 東京の岩永雄太監督(武蔵高)は選手たちに対し、「チャレンジして、やっぱり東京のプライドを持って、ほんとに全てのゲームで結果と内容で圧倒できるように、もうそこは目指してやっていこうよっていう話はさせてもらいました」という。国スポ決勝と同カードとなった静岡戦も内容、結果で圧倒することを目指して戦い、後半の3発によって快勝を収めた。

 立ち上がり、静岡は右スローインで杉ノ原がポケットを突いてクロス。これを望月が1タッチで合わせる。対する東京は、左足の好フィードを連発していた野田の対角のキックから澤邉がフィニッシュ。だが、前半は静岡が押し気味に試合を進める。前からボールを奪いに行き、ともに運ぶ力を持つ杉ノ原、石川のダブルボランチやテクニカルな軒原が攻め切ろうとする。

静岡のMF石川塔梧(浜松開誠館高)は昨年の準優勝メンバー

東京のCB野田永輝飛(川崎F U-15等々力)は左足フィードなどで存在感

 前半19分には望月の左クロスから松本がヘッド。さらに前半31分には、杉ノ原がターンでDF2人を振り切ると、さらに1人と入れ替わって大きく前進する。そのまま右足一閃。だが、東京GK岩知道がセーブし、ボールはクロスバーを叩いた。

静岡MF杉ノ原芽生(静岡学園高)がドリブル突破から右足を振り抜くも、GK岩知道が触れてクロスバーをヒット

 東京も右の伊藤が推進力のある動きからスルーパスを狙うなど攻め返す。だが、伊藤は「消極的なプレーっていうのがみんな多くて。自分たちのサッカーができてなくて、自分自身の良さもそんな前半出せずに終わってしまったイメージがあります」とコメント。球際の強度や切り替えの速さ、攻守にアグレッシブに行くことを求められて試合に臨んだが、なかなか主導権を握ることができなかった。

 その東京は後半開始から岩知道、渡邉、荒井、松下をGK町田雄祐(三菱養和SC調布ジュニアユース)、CBオドエメナム太羅(三菱養和調布ジュニアユース)、MF佐藤晃之介(FC東京U-15むさし)、FW沼田晃人(東京Vジュニアユース)へ交代。対する静岡も軒原と松本をMF遠藤優空(清水ジュニアユース)とMF梅野湖大(清水ジュニアユース三島)へ入れ替えた。

 すると後半6分、東京が先制する。敵陣での奪い返しから、FWへポジションを移していた伊藤が右中間でタメを作る。そして、後半から右SBを務める渡部がゴールライン際からクロス。これはDFに当たってクロスバーを叩いたが、跳ね返りを沼田が右足でゴールへ押し込んだ。

後半6分、東京FW沼田晃人(東京Vジュニアユース)が先制ゴール

後半から出場のFWがスコアを動かした

ベンチのチームメイトたちとハイタッチ

 先制された静岡は15分に西野と望月を左SB山田栞汰(静岡学園中)とMF川口絆吹(静岡学園高)へ交代。東京も17分に庄司、澤邉、中野をCB石井悠陽(日大豊山高)、MF望月楓矢(川崎F U-15生田)、MF土肥瑠星(川崎F U-15生田)と交代した。

 東京はCBオドエメナムやMFゼイナーが相手の攻撃を止め切り、交代出場の土肥が力強いドリブルで存在感。また、右SB渡部の攻め上がりや伊藤のスピードに乗ったドリブルからのシュートなどで追加点を狙う。

東京MFゼイナー大耀(東京Vジュニアユース)が中盤でボールを奪う

 静岡もGK平澤のファインセーブで1点差を維持し、梅野のドリブルシュートなどで反撃。23分には平澤と岩崎、亀川をGK檜山倖輝(沼津U-15)、MF五十嵐晟那(FC桜が丘ジュニアユース)、FW西川颯亮(磐田U-15)へ交代して活性化を図る。だが、東京は26分、左の伊藤がストライドの大きなドリブルでDFを引き付け、右外でフリーの沼田へラストパスを通す。これを沼田が右足で決め、2-0とした。

後半26分、東京MF伊藤航(FC東京U-15むさし)がラストパス

東京FW沼田晃人(東京Vジュニアユース)が右足で2点目のゴール

静岡を突き放した

 さらに交代組が躍動する東京は直後の27分、ゼイナーの展開から右の土肥が縦に仕掛けてマイナスのラストパス。これを佐藤が1タッチで決め、3点差に突き放した。一方の静岡は梅野のドリブルシュートのこぼれを川口が押し込むも、オフサイドの判定。それでも杉ノ原の奪い返しなどから攻撃に転じ、諦めずに1点を狙う。

後半27分にはFW土肥瑠星(川崎F U-15生田)が右サイドからマイナスのラストパス

これをMF佐藤晃之介(FC東京U-15むさし)が決めて3-0

 だが、東京のGK町田やDF渡部らに封じられ、無得点。昨年に続いて岡本淳一監督(浜松開誠館中)が指揮を執る静岡は、指揮官も指摘したようにゴール前の攻守が相手との差となった。

 東京は首都の代表チームで国スポ連覇の期待を受けるチーム。岩永監督は「『君たちはどうしても『東京』っていう目で見られるよ』っていう話はしていて、でもその中でやっぱり『負けてちゃいけない』。チームとしてもそうですけど、やっぱりまずはここで、個人でっていうところでぜひ上回ってやっていってくれないと、この先、日本を代表して世界に出ていくっていうのは到底無理だと思うので、そこはぜひやってもらいたいなと期待しています」と語った。

 合言葉は「東京発、世界へ」。昨年の優勝後にMF舘美駿(修徳高)とGK高橋恒輝(大成高)がU-16日本代表に初招集されるなど、前回の国スポメンバー16人中10人が年代別日本代表を経験している。この日のメンバーも代表経験者が複数。「今日ここに連れて来られなかった選手も、やっぱり東京にはいい選手がまだまだいる」(岩永監督)という中、東京の活動で切磋琢磨して個の力を磨き、一人でも多くの選手が世界へ飛び出していく。

 チームの目標は国スポ連覇。伊藤は「去年の先輩たちが(結果を)残してくれたんで。去年優勝したから、注目されるのは当然ですし、プレッシャーはかかると思うんですけど、自分のプレーを出して、優勝を狙っていきたい」。まずは激戦区の関東ブロック予選突破を果たし、連覇への挑戦権を獲得する。

東京が静岡を3-0で撃破

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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