ドイツ戦に先発し、歴史的な勝ち点3奪取に貢献した日本代表FW前田大然(セルティック)がコスタリカ戦から一夜明けた28日、ドーハの練習拠点で取材に応じ、「もう切り替えた。スペイン戦に勝てば問題ない。自分たちの力で突破できることはすごくポジティブ。今やったら、日本の力やったら、突破できると思う」と自信を示した。

　27日のコスタリカ戦を終えて宿舎に戻った後は、午後10時(日本時間28日午前4時)からのドイツ対スペイン戦を数人の選手と一緒に観戦した。

「スペインを応援するような形で見ていたけど、ドイツ相手でもしっかりつないでいて、さすがだなと思った」とリスペクトしつつ、攻略の糸口を発見したことも明かす。

「結構GKはプレスをかけられるとおどおどしていたような感じだったので、そこはチャンスかなと思う。前線からどんどん追いかけ回せばチャンスは来ると思う」。

　そう語ったように狙い目はGKだ。ドイツ戦では前線からプレスをかけてもGKマヌエル・ノイアーにかわされ続ける危険性を考慮し、チーム全体としてブロックを敷く戦い方を選択。9月のアメリカ戦で見せた前田の良さを出せる場面があまりなかった。

　チーム戦術を最優先するのはもちろんだが、「僕個人的には、やっぱりGKにプレスに行くと獲れそうな感じ」と強気だ。スペイン戦は勝てば無条件でグループリーグ突破が決まる。勝利にはゴールが必須。FWとして最大の見せ場である。「まず、気持ちで上回らないと勝てない。勝つにはゴールが必要」と言葉に力を込めた。

(取材・文　矢内由美子)

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