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29年クラブW杯はアジア枠も大幅拡大か…AFCランク配分なら神戸・川崎Fが現在“射程圏内”も、百年構想Lが分岐点に

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 2029年に行われる第2回クラブワールドカップでは、出場クラブ数が「32」から「48」に拡大されるという案が検討されている。イギリス『ガーディアン』によると、これまで反対姿勢を見せていた欧州サッカー連盟(UEFA)が賛成に転じているといい、大会規模拡大への機運がこれから一気に進むことになりそうだ。

 ガーディアンによると、欧州からの出場枠は「12」から「16」に拡大される見込みだという。これは同じく「32」から「48」に参加国数が増えた北中米W杯での欧州枠と同じ数。したがってアジアからの出場枠も代表チームのW杯と同様、現状の「4」から「8」に広がることが期待できる。

 クラブW杯の出場権は2024-25シーズンからの4年間にわたる大陸大会の結果で争い、アジアは大陸最上位大会のAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)を優勝することで出場権を得られるというレギュレーション。また出場枠が大陸大会の優勝チーム数より多いか、優勝チームが重複して出場枠が埋まらなかった場合は、AFC内のクラブランキングによって出場権が配分される。

 これまでのようにアジアの出場枠が「4」の場合、優勝チームが重複しない限りは4シーズン分のACLE王者によって出場枠が埋まるため、クラブW杯出場の最低条件は「ACLE優勝」だった。ところが出場枠が8つに広がった場合、AFCランキングによる出場権獲得の可能性が大きく広がることになる。

 クラブW杯出場権争いに関わる直近2シーズンのAFCクラブランキングは、現時点で以下のようになっている。ポイント数はACLEの勝利数、引き分け数、次ステージへの進出数をもとに算出される。(90分勝利=3ポイント、引き分け・延長戦=1ポイント、次ステージ進出=追加3ポイント)

▼2026年2月20日時点でのAFCクラブランキング
1.アルアハリ・サウジ(サウジアラビア) 52+23 75
2.アルヒラル(サウジアラビア) 40+28 68
3.ブリーラム・ユナイテッド(タイ) 25+20 45
4.ヴィッセル神戸(日本) 22+22 44
5.アルサッド(カタール) 26+14 40
7.ジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア) 21+17 38
6.川崎フロンターレ(日本) 37+0 37
8.アルナスル(サウジアラビア) 36+0 36
9.横浜F・マリノス 33+0 33
10.光州FC 26+0 26

 アジアから現時点でクラブW杯出場を決めているのは前回王者のアルアハリのみ。8位以内をクラブW杯出場圏内だと仮定すると、2大会連続のACLE出場で安定したポイント加算を続けているヴィッセル神戸と、前回ACLE準優勝の川崎フロンターレはクラブW杯出場圏を射程圏内に入れている。(※前回大会は大陸王者を除く出場クラブ数が「各国最大2」に限られていたが、変更が見込まれるため現時点では考慮しない)

 とはいえ、現時点のランキングに反映されているのは24-25シーズンのACLEと、現在行われている25-26シーズンのACLEのリーグフェーズのみ。ここから今年4月にかけて25-26シーズンのノックアウトフェーズが行われ、26-27シーズンと27-28シーズンのACLEもクラブW杯のポイント加算対象となるため、約35%程度を消化した程度の段階だと言える。

 熾烈なJ1リーグを通じてACLE出場権争いを繰り広げる日本勢にとっては、4年間を通してのポイント獲得が大きなハードルとなる。順位を争う他国の上位勢はサウジアラビアのアルヒラル、タイのブリーラム・ユナイテッド、カタールのアルサッド、マレーシアのジョホール・ダルル・タクジムなど連続出場クラブが多数だからだ。

 現在日本勢最上位の神戸は今季のACLEでもベスト16入りを果たしているため、ACLE優勝によるクラブW杯出場権ストレートインのチャンスを残しており、優勝を逃した場合もさらなるポイント加算が見込める状況にある。だが、昨季のJ1リーグで来季ACLE出場権を獲得することはできなかったため、来季は0ポイントの危機に瀕している。

 次点の川崎Fも前回大会準優勝で大幅なポイント加算を勝ち取っているが、今季のACLE出場権を有しておらず、加算対象2シーズン目は0ポイントが決定済。来季のACLE出場権も有していないため、足踏みが続いている状況にある。両チームが現状の順位を守るためには、来季ACLE出場権の残り一枠を争うJ1百年構想リーグが大きな分岐点になりそうだ。

 今季のACLEには神戸の他、FC町田ゼルビアサンフレッチェ広島も参戦しており、ベスト16以降の戦い次第でクラブW杯出場のチャンスがある。もっとも広島は昨季のACL2に参戦しており、町田も来季のACL2出場権を持つが、クラブW杯出場権に関してはACL2はポイント加算の対象外。今季はACLE制覇によるクラブW杯出場を狙いつつも、J1百年構想リーグによって来季ACLEの出場権を得られるかどうかが大きな鍵になる。

 そうしたハードルの高さはすでに26-27シーズンのACLE出場権を内定させている鹿島アントラーズ柏レイソルも同様だ。いずれも24-25シーズン、25-26シーズンは0ポイントにとどまっているため、AFCランキングによるクラブW杯出場権獲得にあたっては大幅なポイント加算が必要な状況。最大の近道はやはり「ACLE優勝」だと言えそうだ。

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ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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