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複数の強豪クラブ注目も鹿島入り決めた明治大MF林晴己「自分は日本で一番と思っている」

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MF林晴己(4年=高川学園高/鹿島内定)

[5.10 天皇杯予選決勝 明治大 1-2 法政大 味フィ西]

 1点差で天皇杯出場権を逃した明治大だが、後半開始から出場したMF林晴己(4年=高川学園高/鹿島内定)がさすがの存在感を発揮。鹿島アントラーズへの加入内定発表後の初戦で1ゴールを奪った。

 林は両脚の脛に不調を抱えている影響でベンチスタート。チームが前半に2失点する中でハーフタイム明けから出場することとなり、「明治として、4年生として、上手いというよりがむしゃらにやると気持ちを入れて」ピッチに入った。すると開始2分、ペナルティエリア内でセカンドボールにいち早く反応すると相手からタックルを受け、PKを獲得。「リーグ戦でも決めてますし、練習もしているので自信はありました」。自らPKをゴールに沈め、反撃の狼煙を上げた。

 その後も得意とする左サイドからの仕掛けなどで攻撃を牽引。GKからのロングボールを鮮やかなトラップでチャンスに繋げたほか、終盤にはボレーシュートを放ったが枠には飛ばせなかった。そのままチームに2点目は生まれず、1-2の敗戦で天皇杯予選決勝での敗退が決まった。「今シーズン始まってから決定力は明治で課題になっていてそれが出た」と林。「もっと細部にこだわらないとこの先勝てない」と苦い表情を浮かべた。

 林は高川学園高時代に10番を背負って全国高校サッカー選手権に出場し、セットプレー時に選手同士で手を繋いで旋回する「トルメンタ」でも注目を集めた。明治大では1年生のシーズン後半からトップチームに絡み始め、昨季は推進力のあるドリブルを武器に主軸としてリーグ無敗優勝に貢献。技術に加えてプレー強度も高めていくと2023年にU-20全日本大学選抜に選出され、今年3月には全日本大学選抜入りもした。

 そうした中でこの試合の前日、鹿島への2026年加入内定が発表されていた。林によると浦和レッズや横浜F・マリノスといったクラブからも話はあったようだが、「鹿島という歴史ある、自分は日本で一番と思っているんですけどそういうクラブからオファーをいただいて、サッカーも自分の良さが出せるなと思ったし、鹿島のために戦いたいなと思ったのが一番」と決断した。

 春先には初めて鹿島の練習に参加。「あまりガッツリやらしてもらうことはなかった」としつつ、勝負にこだわるチームの雰囲気を感じ取ることができたという。鬼木達監督からは「思い切り自分の良さを出す」ように言われ、「どれだけプロの世界で自分の良さを出せるか。自分が良さを出さなくなったら終わりだと思う」と物怖じせずに取り組み続けていく姿勢だ。

 来季から始まる熾烈なポジション争いに向けて、林は「攻撃の選手は結果で示さないといけない」と大学ラストシーズンでの得点量産を目指す。「(現広島の中村)草太さんが今2年連続で得点王とアシスト王を獲っているので、(個人タイトルは)明治から出ないといけないと思っていますし、そこは狙っています」。今季はリーグ6試合で3得点を決めており、天皇杯予選でも4戦3発と強い決意が数字に表れ始めている。

 林は鹿島の内定選手として「見られ方は変わってくると思うので、ふさわしいプレーは必ず必要になってくる」と自覚しつつ、これまで通り全力を出していく姿勢は変わらない。「去年より自分がやらないといけないという思いは全然あります」と責任を持ちながら、最後の1年を駆け抜けていく。

(取材・文 加藤直岐)

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加藤直岐
Text by 加藤直岐

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