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[選手権]神村学園主将DF中野陽斗が語る…夏冬2冠への思い、内定先いわきFCへの感謝、チリU-20W杯帯同の刺激

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DF中野陽斗(3年)

 17日、第104回全国高校サッカー選手権の組み合わせ抽選会が行われ、夏のインターハイ優勝校である神村学園高(鹿児島)は2回戦で東海学園高(愛知)と対戦することが決まった。キャプテンのDF中野陽斗(3年/いわき内定)は「自分もチームも、どこと当たろうがやることは変わらないと思っていた。緊張感はあまりなくて、どの相手でも神村学園らしいサッカーで楽しんでいこうと思っている」と意気込みを口にした。

 他ブロックには高円宮杯プレミアリーグ所属チームが入っているなか、Bブロックには神村学園のみがプレミアリーグ所属。中野は「選手権ならではの難しさだったりもある」と組み合わせの妙を語りつつ、「自分たちが自分たちなりにサッカーをすれば上には行ける」とベクトルを自らに向ける。

 いわきFC内定の中野、アビスパ福岡内定のMF福島和毅(3年)、FC町田ゼルビア内定のFW徳村楓大(3年)とJ内定3選手を擁する神村学園は、今大会の優勝候補だ。中野はチームの強みにハードワークを挙げる。「チームのために戦うこと、誰かのために戦うことが結果につながっている。攻撃だけにならずに、守備も今年はできるチーム。そこを見てほしい」と胸を張った。

 目指すは夏のインターハイ制覇からの冬の選手権制覇の“2冠”だが、一発勝負の怖さは中野も知る。「やっぱり一戦一戦大事に戦うことを忘れずに、感謝の気持ちを持って楽しんで戦いたい」と意欲を燃やしていた。

 J内定選手としてのプレッシャーを感じながら、自身の役割を理解する。「覚悟と責任を持って戦うと同時に、自分が目立たない試合が一番いい試合だと思っている。陰の立役者になりながら試合をしていきたい」。いわきFCの関係者やサポーターからの声援は「とても力になっている」と感謝。来年からの内定先を意識しつつ、「重圧になりすぎず自分らしく戦うところを、いわきFCの皆さんに観てもらうことが大事。楽しんで勝ちたい」と力を込めた。

 中野は9月下旬から10月上旬までは南米チリにいた。U-20ワールドカップのトレーニングパートナーとして開幕戦まで帯同。スタンドで勝利を見届け、帰国の途についた。その経験は大きな刺激になったと振り返る。

「個人的にはいろんな刺激を受けた。自分より上手い選手、速い選手がたくさんいた。いい勉強になりつつ、勉強になるだけではなくて、モノにするためにもチームに帰って練習できた。とてもいい経験になった」

 昨年度は予選で敗退したこともあり、中野にとって初の選手権。それでも「今までと変わらずに神村らしいサッカーと自分らしさを全国大会でも表現したい」。多くの経験を積んだ一年間の集大成を見せ、夏冬連覇を成し遂げるつもりだ。

(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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