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「恐怖心」から半年ノーゴール…東洋大MF高橋輝が完全復調示す2戦3発!「今はシュートもほぼ入る」

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[12.15 インカレ決勝ラウンド第2節 東洋大3-1九州産業大 草薙総合運動場陸上競技場]

 今大会初戦となった13日の東海学園大戦でも後半28分に同点弾を記録していたMF高橋輝(3年=大宮U18)は、2戦目の九州産業大戦でも後半9分に勝ち越し弾、同17分にダメ押し弾を決めて東洋大に勝ち点3を呼び込んだ。

 この日の2ゴールはいずれもDF荒井涼(4年=日大藤沢高)のアシストによるもの。「右サイドでいい崩しをしてくれて、ミートして合わせることができてよかった。2点目も荒井選手がドリブルで3人くらい抜いて出してくれて、得意な角度だったので、瞬時にイメージ通りに蹴ることができました」とお膳立てしてくれた先輩への感謝を語った。

 得点力が戻っている。過去2年は関東大学リーグでも9得点、7得点を決めてきた高橋だが、今季は得点力が影をひそめた。特に6月にアミノバイタルカップ関東の3回戦で得点して以降は、半年以上得点から遠ざかった。「実際にシュートを打つのが怖くて、外したらどうしようという気持ちが強かった」。高橋も当時の苦悩を明かす。

 10月7日に行った桐蔭横浜大戦では、接触プレーで股関節を負傷。ただ約1か月離脱することになったが、この怪我が初心を取り戻すいいきっかけになる期間になったという。「復帰してからの練習ですごく調子よくなっていて、シュートもほぼ入る感じになっていた」。2戦3発の結果が復調を何よりも物語っている。

 大学1年生の冬に浦和レッズのキャンプに参加した実績を持つ逸材には、その後も東京ヴェルディなどの練習に参加。すでに複数のJクラブからオファーが届いている。しかし進路判断については慎重で、「早く決めたい思いはなくて、もともと4年生で決めようと思っていた」という。「ありがたいことにオファーも頂けている。練習参加の打診もありがたいことに来ているので、そこまで焦らずに、結果を残したい思いが強いです」。

 インカレ連覇、総理大臣杯と続く大学タイトル3連覇へ、17日の戦いは大きな正念場になる。グループ2位の東洋大だが、17日の最終節は首位の明治大との対戦で、試合前に行う東海学園大対九州産業大の結果次第では、勝利が突破条件になる。

 ただ今季の関東大学リーグの対戦では、1勝1分と悪いイメージもない様子。また高橋は「個人的に小澤晴樹がCBにいて、前澤拓城もきょう(15日)は点を決めて、自分の刺激になっていた。もともと(大宮U18で)一緒にやっていた仲間とこの舞台でできることを楽しみながら、しっかりとやりたい」と旧友との全国の舞台でのマッチアップに胸を躍らせていた。

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児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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