[MOM1142]日本体育大FW篠田大輝(4年)_驚異のインカレ4戦連発! 絶好調で筑波との“兄弟対決”へ「最後くらいは勝って俺が兄ちゃんだぞと」
FW
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.21 インカレ準々決勝 日本体育大 5-1 東海学園大 栃木グ]
背番号9のゴールラッシュが止まらない。日本体育大は前半14分、セットプレーの二次攻撃から左サイドを攻め込み、MF田中遥稀(3年)がクロスを送ると、ファーサイドでFW篠田大輝(4年=昌平高/鳥取内定)が反応。ボレーで折り返したボールがGKに当たってゴールマウスに吸い込まれ、篠田は今大会開幕4戦連発で5ゴール目となった。
篠田によると、もともとは「折り返す予定」で繰り出したキックで、ボレーシュートの選択ではなかったという。もっとも、それでも決まるのはノっている証。「点を取ろうという気持ちはあったので、気持ちの良いゴールではなかったけど、自分の気持ちが乗ったゴールだったかなと思います」と前向きに受け止めた。
そんな篠田は関東大学リーグでも最後の5試合で5ゴールを記録しており、最終学年の最終盤に差し掛かって無類の勝負強さを見せている。今月16日には来季からガイナーレ鳥取に加入することも発表され、大学ラストイヤーで有終の美を飾ることへの強い決意、そして自身のキャリアへの大きな覚悟がこの好成績につながっているようだ。
「ずっと進路を決めたい気持ちもあって、切羽詰まったところで結果が出たというのもあるし、そこで進路が決まったことで気持ちが軽くなったのもある。自分の将来のため、チームのためというのがはっきり見えた。自分がそういう世界で生きていくためには結果が必要だというところで練習でも試合でも常にゴールを意識してサッカーをしているし、そういう取り組みや気持ちが得点に表れていると思う」(篠田)
今大会のグループリーグでチームが決めた全4得点を一人で叩き出し、ベスト8進出に導いてきたが、決してエゴに走っているわけではない。「得点王を狙っているというわけでもないし、とにかく勝ちたい気持ちと、チームのために結果を出すことを意識している」。この日もゴールにつながった折り返しの選択だけでなく、前半4分の先制シーンでも長い距離を持ち運んでからのスルーパスで決定機をお膳立てしており、フィニッシュ以外の貢献度も絶大だった。
そんな絶好調で迎える24日の準決勝は筑波大との対戦。篠田にとって、高校時代にはピッチ上で共演していた弟のMF篠田翼(3年=昌平高)を擁する縁深い相手となる。それもこの日、同時刻他会場で行われていた準々決勝・大阪体育大戦では弟の翼も決勝点を記録。揃ってチームを勝利に導く活躍を経て、“兄弟対決”を迎える形となった。
そこではもちろん、兄の威厳を見せるつもりだ。「関東リーグではダブル(2戦2敗)でやられた。家に帰った時に弟の話を聞いたりもして、いろいろと刺激は受けているけど、最後は負けていられない。最後くらいは勝って俺が兄ちゃんだぞというのを見せたい」。決戦は3日後。「こういう時こそ活躍するのがチームの9番。点を取る役割があると思うので今まで以上に気合が入る」と闘志をたぎらせた。
(取材・文 竹内達也)
●第74回全日本大学選手権(インカレ)特集
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[12.21 インカレ準々決勝 日本体育大 5-1 東海学園大 栃木グ]
背番号9のゴールラッシュが止まらない。日本体育大は前半14分、セットプレーの二次攻撃から左サイドを攻め込み、MF田中遥稀(3年)がクロスを送ると、ファーサイドでFW篠田大輝(4年=昌平高/鳥取内定)が反応。ボレーで折り返したボールがGKに当たってゴールマウスに吸い込まれ、篠田は今大会開幕4戦連発で5ゴール目となった。
篠田によると、もともとは「折り返す予定」で繰り出したキックで、ボレーシュートの選択ではなかったという。もっとも、それでも決まるのはノっている証。「点を取ろうという気持ちはあったので、気持ちの良いゴールではなかったけど、自分の気持ちが乗ったゴールだったかなと思います」と前向きに受け止めた。
そんな篠田は関東大学リーグでも最後の5試合で5ゴールを記録しており、最終学年の最終盤に差し掛かって無類の勝負強さを見せている。今月16日には来季からガイナーレ鳥取に加入することも発表され、大学ラストイヤーで有終の美を飾ることへの強い決意、そして自身のキャリアへの大きな覚悟がこの好成績につながっているようだ。
「ずっと進路を決めたい気持ちもあって、切羽詰まったところで結果が出たというのもあるし、そこで進路が決まったことで気持ちが軽くなったのもある。自分の将来のため、チームのためというのがはっきり見えた。自分がそういう世界で生きていくためには結果が必要だというところで練習でも試合でも常にゴールを意識してサッカーをしているし、そういう取り組みや気持ちが得点に表れていると思う」(篠田)
今大会のグループリーグでチームが決めた全4得点を一人で叩き出し、ベスト8進出に導いてきたが、決してエゴに走っているわけではない。「得点王を狙っているというわけでもないし、とにかく勝ちたい気持ちと、チームのために結果を出すことを意識している」。この日もゴールにつながった折り返しの選択だけでなく、前半4分の先制シーンでも長い距離を持ち運んでからのスルーパスで決定機をお膳立てしており、フィニッシュ以外の貢献度も絶大だった。
そんな絶好調で迎える24日の準決勝は筑波大との対戦。篠田にとって、高校時代にはピッチ上で共演していた弟のMF篠田翼(3年=昌平高)を擁する縁深い相手となる。それもこの日、同時刻他会場で行われていた準々決勝・大阪体育大戦では弟の翼も決勝点を記録。揃ってチームを勝利に導く活躍を経て、“兄弟対決”を迎える形となった。
そこではもちろん、兄の威厳を見せるつもりだ。「関東リーグではダブル(2戦2敗)でやられた。家に帰った時に弟の話を聞いたりもして、いろいろと刺激は受けているけど、最後は負けていられない。最後くらいは勝って俺が兄ちゃんだぞというのを見せたい」。決戦は3日後。「こういう時こそ活躍するのがチームの9番。点を取る役割があると思うので今まで以上に気合が入る」と闘志をたぎらせた。
(取材・文 竹内達也)
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