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フェイエ新監督に刺激受けるFW上田綺世、W杯王手の大一番も「どうということはない」

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FW上田綺世(フェイエノールト)

 オランダでの2度の負傷離脱を経て、日本のエースが帰ってきた。第2次森保ジャパン最多の14ゴールを記録しているFW上田綺世(フェイエノールト)は昨年11月の活動期間中に離脱していたため、昨年10月以来5か月ぶりの日本代表合流。2度目の負傷は2月中旬という時期だったこともあり、一時は招集が危ぶまれていたが、3月上旬の戦線復帰を経て、W杯出場権獲得に王手がかかる大一番に間に合わせた。

 昨年10月から1月にかけてもハムストリングの負傷で長期離脱していた上田は2月12日、UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)ラウンド16プレーオフ第1戦・ミラン戦で再負傷。一時は今月の最終予選の合流は厳しいものとみられたが、今月5日の欧州CLラウンド16第1戦・インテル戦で戦線復帰を果たすと、16日のエール・ディビジ前節トゥエンテ戦では2ゴールも記録するなど、負傷の悪影響を感じさせないどころかコンディションの良さを示すかのようなパフォーマンスを発揮していた。

 上田によると、この回復ぶりの背景には所属先フェイエノールトのメディカルスタッフの尽力があったという。

「まずはケガを治すことと、ケガをした原因と再発防止のところを向こうのメディカルチームとディスカッションしながらリハビリを進めていた。治し方もハム(ハムストリング)のトレーニングの仕方とか、いろんなアプローチをしていい準備をしてきた。今もクラブと連動して再発しないようにしていて、向こうではプレー時間も意識しながら調整してきたので、それもあって今はかなりいい状態にある」

 気持ちが落ちがちな再負傷という境遇にも「メンタル的に落ち込むタイプではない」ときっぱり言い放った上田。「復帰の目処やスケジュールも含め、やらないといけないことが毎日あるので、それをやっていくしかない。ネガティブになることはなかった」と前向きに日々の取り組みを続け、代表復帰にこぎつけたようだ。

 そんな上田だが、チームを離脱していた間にはかつてプレミアリーグやオランダ代表でFWとして活躍したロビン・ファン・ペルシー監督が新たに就任するという出来事もあった。現地ではトゥエンテ戦の2ゴールについて、指揮官が「ストライカーが持つべきものをすべて持っている」と称えたという報道も出ており、さっそく世界的ストライカーの信頼を掴んでいるようだ。

 上田はファン・ペルシー監督との関係性について「まだ日が浅くて分からないのでこれから」と口にしつつも、少なからず刺激は受けている様子。「教われるというよりは刺激を受けられる部分がたくさんある。立場は監督だし、いろんな要求や戦術もあるけど、吸収できることはいっぱいある。選手として成長できるポイントがあると思う」と前向きな思いを語った。

 そうした変化の中で迎える日本代表活動。20日のバーレーン戦は勝てばW杯出場が決まる大一番となる。

 もっとも、報道陣にW杯出場決定戦への思いを問われた上田は「W杯優勝を目指してやっているので、(決まった瞬間に)立ち会えるという感覚はないかもしれない。常に毎試合同じくいい身体の状態を作って、同じ状態で入っていくのがいい準備だと思っているので、特別なものは特にない」と断言。普段と変わらない心境で目の前の一戦に挑んでいくつもりだ。

「代表は代表だし、クラブはクラブで、その時その時で気持ちを入れ替えてやっているけど、次の試合でW杯が決まるからどうということはない。毎回いい準備をして臨むだけ」。向き合うのはストライカーとしての仕事だけ。「どんな状況でも毎試合点を取るのがいいFWだと僕は思っているので、常にゴールを目指したい」と力を込めた。
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(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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