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インドネシアは前回対戦後に監督交代、エース&中盤の要も“大型帰化補強”…森保監督「世界基準で戦えるチーム」

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森保一監督

 日本代表森保一監督が9日、北中米W杯アジア最終予選インドネシア戦(パナスタ)の前日会見に出席し、対戦相手のインドネシアについて「W杯に向けて毎回の活動でレベルアップしていると思う」と警戒を語った。

 日本は昨年11月、敵地ジャカルタでインドネシアと対戦。開始早々の前半10分にロングボールの対応ミスから大ピンチを迎えたが、これをGK鈴木彩艶のスーパーセーブで回避すると、そこから大量4ゴールが決まり、4-0で勝利していた。

 それでもインドネシアはその後、チーム体制を変更。シン・テヨン前監督に代わり、元オランダ代表レジェンドFWのパトリック・クライファート氏が新監督に就任した。すると今年3月の初陣オーストラリア戦こそ1-5で大敗したが、続くバーレーン戦を1-0で勝利。今月の中国戦も1-0で制し、アジアプレーオフ出場権を獲得しており、勢いに乗った状態で日本戦に挑む。

 また前回対戦以降、帰化選手の大型補強にも成功。3月に加わった新エースのFWオレ・ロメニーは185cmの長身とスピードを活かしてデビュー戦から3試合連続ゴールを挙げているほか、中盤の要を担うボランチのMFジェイ・ペルぺシーも直近2試合フル出場し、バーレーンと中国相手の連勝に大きく貢献していた。

 そんなインドネシアについて森保監督は会見で「国策で帰化選手も増やし、チームの強化をされているし、間違いなくレベルアップしていて、アジアで勢いのあるチームだと思っている」と高く評価。「またアジアのチームではあるが、ヨーロッパでプレーしている選手も多く、世界に向けて世界基準で戦えるチームだと思っている」と警戒を口にした。

 さらに森保監督はインドネシア代表チームが前節・中国戦後にプラボウォ・スビアント大統領の昼食会に招かれ、日本戦に向けた激励を受けたことに触れ、「インドネシアチームの全選手、スタッフが高いモチベーションと覚悟で臨んでくると思う」と強調。「勢いのあるチームで、力のあるチームだと思うので、明日の試合は非常に厳しい試合になると思っている。我々もそこで勝って、自分たちが成長を感じられるようにしたい」と意気込んだ。

 インドネシア国内では日本戦への関心も高く、現地メディアが多く来日。記者会見では森保監督に対し、クライファート監督への評価や、警戒すべき選手を問う質問が飛んだ。

 森保監督はクライファート監督について「シン・テヨン前監督がやってこられていた形をベースに3バックで踏襲し、選手個々の能力を引き上げ、ベースから新たなオプションとして確実にチーム作りをしている印象を受けている」と分析。また警戒すべき選手については「インドネシアは守備が非常に硬いので、中心である(ジェイ・)イツェス選手を中心とした強固な守備を打ち破れるようにゴールに向かってアグレッシブにプレーしてほしい」と返答した。

 その上で「また得点力もあり、一人ではなく複数選手がゴールを奪えるだけの能力を持っているので、一人一人が自分の責任の中で負けないこと、勝っていくこと、そしてチームとしても組織で全体を止められるように準備して、明日の試合に勝てるようにベストを尽くせればと思う」と必勝を誓った。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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