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失点に絡んだ責任背負った”左CB”長友佑都「証明なんか全くできていない」

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悔しい表情を浮かべるDF長友佑都(FC東京)

[9.9 国際親善試合 日本 0-2 アメリカ コロンバス]

 5度目のW杯出場を目指す日本代表DF長友佑都(FC東京)は7月のEAFF E-1選手権・中国戦に続いて3バックの左ストッパーで“サプライズ先発”した。キャプテンマークを巻いてアメリカのサイドアタックに立ち向かい、強靱な対人守備を披露したほか、攻撃時には右の対角線上まで上がったMF望月ヘンリー海輝へのクロスを配球するなど、さすがのプレーを見せていた。

 ところが対応し切れなかったワンプレーが失点につながった。前半30分、アメリカは日本の右サイドの望月との1対1を制したMFマックス・アーフステンが中央へクロス。そこに合わせて逆サイドからポジションを取ったFWアレックス・ゼンデジャスにボレーシュートを決められた。対応した長友はゼンデジャスの前にしっかり入ったが、クロスが頭上を越えた。本職ではないCBでの起用に限界があった。

 しかし、長友はこう言った。「最悪コースを限定するくらいできたと思う。あのコースに来たらキーパーとしては止められない。そういった意味では自分の責任です」。それ以外の部分で持ち味を発揮したことなどは、18年間も日本代表に選ばれてきた38歳のベテランにとって意味を持たないものだった。

「対人でやられるとか、空中戦も含めてやられる感覚はなかったが、それでもあの一本で失点してしまったというところ。そこでチームが厳しくなってしまった。相手は乗ってくるし勢いが増してくる。あの1失点の重みは大きい」。責任を自分に向けた。

「W杯優勝を目標に置いている以上、11人だけでは優勝できない。そういった意味ではメンバーとか新しくやったとか、そういったものは言い訳にしかならない。戦術がどうこうじゃない。まず、個で打ち勝っていかないと優勝できない」。厳しい言葉が次から次へと出てくる。

 アメリカ戦の前日には「代表レベルの選手だと証明する」と意気込みを示していたが、「証明なんか全くできていないですよ。自分の中では良い意味で痛い目に遭った。危機感を持って、(日本に)帰ってからまた厳しく激しく、Jリーグでやります。今、モチベーションがマジで上がっています」。そう言って目をギラギラさせていた。

(取材・文 矢内由美子)

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矢内由美子
Text by 矢内由美子

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