準々決勝の死闘を乗り越えて準決勝・韓国戦へ…脳裏をよぎる1年前の悔しさも小倉幸成(法政大)は「油断は一切ない」
MF
次戦の大一番に向け、気を引き締めている。“ロス五輪世代”U-21日本代表は20日にAFC U20アジアカップ準決勝でU-23韓国代表と対戦。MF小倉幸成(法政大2年)は「やることは変わらない。勝つために、チームのために走ることが自分は大事だと思っているので」と目の前の戦いに集中している。
コンディションを整えながら、大会を進めている。アンカーポジションで替えの利かない存在として君臨。グループリーグは初戦・シリア戦(○5-0)でフル出場すると、第2節・UAE戦(○3-0)は終了間際の投入で試合をクローズした。グループ突破が決まったなかで臨んだ第3節は前半45分のみの出場。そして準々決勝・ヨルダン戦(○1-1/PK4-2)は120分を戦い抜いた。
準決勝まで中3日という日程で、準々決勝翌日は今大会初の完全オフ。「ずっと寝てました」と振り返る小倉の疲労は順調に回復しているという。「一日オフができたことで、すごく回復できた。あと2日だけど、すごくいい準備ができると思う」と力を込めた。
準々決勝・ヨルダン戦は死闘となった。ヨルダンは3-4-3の布陣を敷き、強力な前線3人で前半30分にカウンターから先制点を奪った。2ボランチは日本の攻撃の要であるMF佐藤龍之介とMF大関友翔を封印。それでも日本は焦れずに拮抗状態に持ち込む。相手の守備ラインの裏側に隙を見つけると、後半投入のFW古谷柊介が後半5分に同点ゴール。120分で決着はつかず、PK戦巧者の日本が4-2で勝利を掴んだ。
「本当に固かったなというのは自分たちもやっていて思った。後半に1点を返せたけど、1点取った後にもう一個ギアを上げて2点、3点取っていけるようなチームにしたい。でも、自分たちのチーム力が試された試合だったと思う。チームとして一体感を持ってやっていければ絶対に勝てると思った」
小倉は古谷の同点ゴールの起点を作った。中盤までボールを運んで前線に鋭い縦パスを通し、ボールを収めたDF梅木怜がドリブルから古谷にアシストした。「組み立ての部分で関わりながらあそこまで行けたことはすごくいいこと。パス一つひとつにこだわって日ごろからやっているからこそ、ああやって丁寧にやって結果に結びついた」(小倉)。ハードワークが魅力の守備面だけでなく、攻撃でも貢献してみせた。
1年前のU20アジア杯では、今大会と似たような劇的な展開で勝ち進んだ。U-20ワールドカップ出場が懸かった準々決勝・イラン戦で先制されるも、小倉のゴールで同点。120分後のPK戦を制して勝利を得た。歓喜を爆発させたチームだったが、次戦の準決勝・オーストラリア戦では完敗。喜びに浸った次戦こそ、チームとしての真価が問われることになる。そのことを、小倉も噛みしめている。
「自分たちは(1年前の)悔しさを知っている。油断は一切ない。自分たちがやることをやるだけなので、あとは勝つために、チームのために走って戦うだけ」。2試合の先に待つアジアの頂点まで、気を緩めるつもりはない。
(取材・文 石川祐介)
●AFC U23アジアカップ2026特集
コンディションを整えながら、大会を進めている。アンカーポジションで替えの利かない存在として君臨。グループリーグは初戦・シリア戦(○5-0)でフル出場すると、第2節・UAE戦(○3-0)は終了間際の投入で試合をクローズした。グループ突破が決まったなかで臨んだ第3節は前半45分のみの出場。そして準々決勝・ヨルダン戦(○1-1/PK4-2)は120分を戦い抜いた。
準決勝まで中3日という日程で、準々決勝翌日は今大会初の完全オフ。「ずっと寝てました」と振り返る小倉の疲労は順調に回復しているという。「一日オフができたことで、すごく回復できた。あと2日だけど、すごくいい準備ができると思う」と力を込めた。
準々決勝・ヨルダン戦は死闘となった。ヨルダンは3-4-3の布陣を敷き、強力な前線3人で前半30分にカウンターから先制点を奪った。2ボランチは日本の攻撃の要であるMF佐藤龍之介とMF大関友翔を封印。それでも日本は焦れずに拮抗状態に持ち込む。相手の守備ラインの裏側に隙を見つけると、後半投入のFW古谷柊介が後半5分に同点ゴール。120分で決着はつかず、PK戦巧者の日本が4-2で勝利を掴んだ。
「本当に固かったなというのは自分たちもやっていて思った。後半に1点を返せたけど、1点取った後にもう一個ギアを上げて2点、3点取っていけるようなチームにしたい。でも、自分たちのチーム力が試された試合だったと思う。チームとして一体感を持ってやっていければ絶対に勝てると思った」
小倉は古谷の同点ゴールの起点を作った。中盤までボールを運んで前線に鋭い縦パスを通し、ボールを収めたDF梅木怜がドリブルから古谷にアシストした。「組み立ての部分で関わりながらあそこまで行けたことはすごくいいこと。パス一つひとつにこだわって日ごろからやっているからこそ、ああやって丁寧にやって結果に結びついた」(小倉)。ハードワークが魅力の守備面だけでなく、攻撃でも貢献してみせた。
1年前のU20アジア杯では、今大会と似たような劇的な展開で勝ち進んだ。U-20ワールドカップ出場が懸かった準々決勝・イラン戦で先制されるも、小倉のゴールで同点。120分後のPK戦を制して勝利を得た。歓喜を爆発させたチームだったが、次戦の準決勝・オーストラリア戦では完敗。喜びに浸った次戦こそ、チームとしての真価が問われることになる。そのことを、小倉も噛みしめている。
「自分たちは(1年前の)悔しさを知っている。油断は一切ない。自分たちがやることをやるだけなので、あとは勝つために、チームのために走って戦うだけ」。2試合の先に待つアジアの頂点まで、気を緩めるつもりはない。
(取材・文 石川祐介)
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