日本代表で大ブレイクする毎熊晟矢と同じ長崎から関西J1へ…神戸新加入MF鍬先祐弥「次は自分もという気持ちが強い」
[2.7 親善試合 神戸 0-0(PK4-3)インテル・マイアミ 国立]
昨シーズン、J加盟27年目で悲願のJ1初優勝を飾ったヴィッセル神戸だが、オフには積極的な戦力補強を行った。インテル・マイアミと戦った親善試合にも新戦力のGKオビ・パウエル・オビンナ(←横浜FM)やDF岩波拓也(←浦和)が先発。途中出場したGK新井章太(←千葉)はPK戦で大活躍をみせた。
MF鍬先祐弥もこの日の“神戸デビュー”を楽しみにしていた一人だった。しかし同じ新戦力のMF井手口陽介(←福岡)やFW宮代大聖(←川崎F)が次々とピッチに立った中で、鍬先に出場機会が回ってくることはなかった。「出たかったですね」。FWリオネル・メッシとマッチアップする同僚の姿を目にしたことも、悔しさを倍増させた。
ただ「これが今の実力」とボランチのポジション争いが激戦区であることを再確認した。「(J1優勝クラブに来たことを)実感はしているけど、ここに来たのが満足じゃない。もっとこのチームで存在感を出して、圧倒的な選手になれるように練習から精進していきたい」と気を引き締めた。
順調なステップアップとなった。東福岡高、早稲田大とアマチュアサッカー界の名門を渡り歩いた鍬先は、21シーズンから地元クラブのV・ファーレン長崎でプロキャリアをスタート。ルーキーイヤーからレギュラーポジションを掴み、昨年までの3年間でJ2リーグ戦104試合に出場した。そこに届いたJ1優勝クラブからのオファー。決断に迷いはなかったという。
重なるのは、アジアカップに出場して日本代表として大ブレイク中のDF毎熊晟矢(C大阪)のキャリアだ。1学年先輩の毎熊とは同じ長崎県出身で、高校も同じ東福岡高に進学。大学は別々になったが、プロキャリアは同じ長崎でスタートさせた。
毎熊がアマチュア時代は主にFWとしてプレーしていたことで、「SBのイメージは全くない」と笑うが、それでも長崎で一緒にプレーした1年、そしてC大阪に移籍して試合に出始めてからの活躍をみると、今の姿は何ら不思議ではないと感じている。奇しくも同じ長崎から関西のJ1クラブへのキャリアアップとなった。「自分も負けていられない思いが強い。本当に上だけを見て駆け上がっていきたい」と意識を十分にしている。
「本当に晟矢君からは刺激を貰っている。長崎でも一緒にプレーして、高校でもずっと近くで見ていたので、嬉しい気持ちもありますけど、次は自分もという気持ちが強い。まずは追いついて、追い越していけるように日々の練習からやっていきたいと思います」
山口蛍や井手口陽介、扇原貴宏ら同ポジションの日本代表経験者と日々の練習をともにすることで、ハイレベルな環境に身を置いたことを実感している。「選手個人個人のレベルが高いですし、チームとしての強度が違う。一つずつ階段を上がっている感じはしますが、先ほども言いましたが、ここに来たことがゴールじゃない。そこは常に意識しながら、どんどん這い上がっていきたいです」。多くの経験値を吸収することで、長崎のダイナモが神戸のダイナモへと進化を遂げる。
(取材・文 児玉幸洋)
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●2024シーズンJリーグ特集
昨シーズン、J加盟27年目で悲願のJ1初優勝を飾ったヴィッセル神戸だが、オフには積極的な戦力補強を行った。インテル・マイアミと戦った親善試合にも新戦力のGKオビ・パウエル・オビンナ(←横浜FM)やDF岩波拓也(←浦和)が先発。途中出場したGK新井章太(←千葉)はPK戦で大活躍をみせた。
MF鍬先祐弥もこの日の“神戸デビュー”を楽しみにしていた一人だった。しかし同じ新戦力のMF井手口陽介(←福岡)やFW宮代大聖(←川崎F)が次々とピッチに立った中で、鍬先に出場機会が回ってくることはなかった。「出たかったですね」。FWリオネル・メッシとマッチアップする同僚の姿を目にしたことも、悔しさを倍増させた。
ただ「これが今の実力」とボランチのポジション争いが激戦区であることを再確認した。「(J1優勝クラブに来たことを)実感はしているけど、ここに来たのが満足じゃない。もっとこのチームで存在感を出して、圧倒的な選手になれるように練習から精進していきたい」と気を引き締めた。
順調なステップアップとなった。東福岡高、早稲田大とアマチュアサッカー界の名門を渡り歩いた鍬先は、21シーズンから地元クラブのV・ファーレン長崎でプロキャリアをスタート。ルーキーイヤーからレギュラーポジションを掴み、昨年までの3年間でJ2リーグ戦104試合に出場した。そこに届いたJ1優勝クラブからのオファー。決断に迷いはなかったという。
重なるのは、アジアカップに出場して日本代表として大ブレイク中のDF毎熊晟矢(C大阪)のキャリアだ。1学年先輩の毎熊とは同じ長崎県出身で、高校も同じ東福岡高に進学。大学は別々になったが、プロキャリアは同じ長崎でスタートさせた。
毎熊がアマチュア時代は主にFWとしてプレーしていたことで、「SBのイメージは全くない」と笑うが、それでも長崎で一緒にプレーした1年、そしてC大阪に移籍して試合に出始めてからの活躍をみると、今の姿は何ら不思議ではないと感じている。奇しくも同じ長崎から関西のJ1クラブへのキャリアアップとなった。「自分も負けていられない思いが強い。本当に上だけを見て駆け上がっていきたい」と意識を十分にしている。
「本当に晟矢君からは刺激を貰っている。長崎でも一緒にプレーして、高校でもずっと近くで見ていたので、嬉しい気持ちもありますけど、次は自分もという気持ちが強い。まずは追いついて、追い越していけるように日々の練習からやっていきたいと思います」
山口蛍や井手口陽介、扇原貴宏ら同ポジションの日本代表経験者と日々の練習をともにすることで、ハイレベルな環境に身を置いたことを実感している。「選手個人個人のレベルが高いですし、チームとしての強度が違う。一つずつ階段を上がっている感じはしますが、先ほども言いましたが、ここに来たことがゴールじゃない。そこは常に意識しながら、どんどん這い上がっていきたいです」。多くの経験値を吸収することで、長崎のダイナモが神戸のダイナモへと進化を遂げる。
(取材・文 児玉幸洋)
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