A代表3人先発の町田が劇的2-2ドロー!! 監督交代の浦和に苦戦も90+8分ラストプレーでFWエリキ同点弾
[8.31 J1第29節 町田 2-2 浦和 国立]
J1リーグは31日、第29節を各地で行い、J1首位のFC町田ゼルビアが浦和レッズと2-2で引き分けた。前半37分にセットプレーからMF関根貴大のゴールで先制されるも、後半4分に韓国代表FWオ・セフンが意地の同点ゴール。同42分にFWチアゴ・サンタナに勝ち越しゴールを献上するも、後半アディショナルタイム8分のラストプレーでFWエリキが劇的同点弾を叩き込んだ。
町田のホームゲーム史上最多の48,887人が集まった国立競技場での一戦。ホームの町田は出場停止のMF仙頭啓矢に代わってMF下田北斗が先発した他、両サイドハーフもMFナ・サンホとMF荒木駿太が入った。またクラブ史上最多の3人がW杯最終予選に臨む日本代表に選出されており、GK谷晃生、DF中山雄太、DF望月ヘンリー海輝ともに先発した。
一方の浦和は前節の川崎F戦が前半終了時点で中止となった後、ペア・マティアス・ヘグモ前監督を更迭。新たに2023年を率いたマチェイ・スコルジャ監督の就任が決まっている中、同監督は現在来日手続き中のため、コーチを務めていた池田伸康氏が暫定的に指揮を執った。出場停止明けのGK西川周作が先発復帰した他、前体制下で出番の少なかったMF小泉佳穂が4月12日の第8節・柏戦(●0-1)以来の先発となった。[スタメン&布陣]
序盤は町田が優勢を保ち、FW藤尾翔太とFWオ・セフンの2トップを活かして浦和ゴールに迫っていく。そして前半20分、中山からのロングフィードを望月が高い位置で受けると、鋭いターンから縦に仕掛け、グラウンダーのクロスを配球。これをニアの荒木がスルーし、ゴール前で藤尾が合わせたが、惜しくも右に外れた。
一方の浦和も前半22分にビッグチャンス。相手のバックパスにハイプレスをかけた小泉が下田からボールを奪い、このボールをFWブライアン・リンセンが拾うと、ゴール前に持ち運ぶ。DF中山雄太との対峙で放ったシュートは惜しくも左に外れたが、1点もののチャンスを作り出した。
町田は前半30分、望月のオーバーラップで獲得した右CKから再び決定機。下田のキックに対し、192cmの長身を持つ望月がヘディングで合わせたが、GK西川周作のスーパーセーブに阻まれた。また同32分、左サイドを攻め上がったDF杉岡大暉のクロスに今度は荒木が頭で合わせるも、ゴールマウスの上に外れた。
そうして迎えた前半37分、浦和が試合を動かした。DF大畑歩夢の持ち上がりでMF白崎凌兵のファウルを誘い、左サイドでFKを獲得すると、MF大久保智明が左足でファーサイドにキック。町田守備陣から離れてフリーになっていた関根が右足ダイレクトで押し込んだ。関根はチームメートとゴールを喜んだ後、ベンチにも向かい、池田暫定監督との抱擁をかわした。
後半開始時、町田は望月に代わってDF鈴木準弥を投入。システムを3-5-2に変えると同4分、さっそく町田が試合を動かした。ロングフィードでDFマリウス・ホイブラーテンの処理ミスを誘い、これを荒木が拾って左に送ると、MFナ・サンホが縦に突破。鋭いクロスをゴール前に送り、190cmの体躯を持つオ・セフンが強烈なヘディングシュートを突き刺した。
その後も町田が一方的に攻め立て、左ウイングバック担当ながらも攻撃的なポジショニングを取るナ・サンホが何度も惜しいクロスを配球。後半16分には鈴木の左CKをマイナス方向に出し、フリーになっていたナ・サンホがボレーで狙ったが、わずかに枠を外れた。
劣勢が続く浦和は前半19分、小泉と関根に代わって今夏加入のMF長沼洋一とFW二田理央を投入。町田も同20分、オ・セフンを下げてFWミッチェル・デュークを入れた。次のチャンスも町田。同21分、左サイドでロングフィードを受けたナ・サンホが中にはたき、下田がクロスを上げたが、藤尾のヘッドは枠を捉えられなかった。
町田は飲水タイム明けの後半27分、ナ・サンホと藤尾を下げてMF藤本一輝とFW桑山侃士を投入。東海大在学中の桑山はこれがJ1リーグ3試合目の出場となった。浦和も同32分、MF松尾佑介とFWチアゴ・サンタナを投入すると、町田は同36分に負傷した荒木に代わってFWエリキを起用。互いに攻撃のカードを切った。
そうして迎えた後半42分、浦和が土壇場で勝ち越した。左サイドでのスローインの流れから大畑が高い位置を取り、クロスボールを送ると、ゴール前で合わせたのはT・サンタナ。強烈なヘディングシュートを突き刺した。
ところが浦和は後半アディショナルタイム、カウンターから抜け出した松尾がゴールを決めるも、ボールとは関係ないところで二田が相手を引っ張っており、ファウルでゴールは取り消し。するとその後、町田が再び猛攻を仕掛け、ラストプレーで藤本の突破からエリキが同点ゴールを決め、そのままタイムアップを迎えた。
浦和にとっては突き放せなかったことが悔やまれる痛恨のドロー。一方、町田も2試合連続のドローにとどまり、他会場で2位のサンフレッチェ広島が勝利すれば首位陥落となる。
(取材・文 竹内達也)
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●2024シーズンJリーグ特集
J1リーグは31日、第29節を各地で行い、J1首位のFC町田ゼルビアが浦和レッズと2-2で引き分けた。前半37分にセットプレーからMF関根貴大のゴールで先制されるも、後半4分に韓国代表FWオ・セフンが意地の同点ゴール。同42分にFWチアゴ・サンタナに勝ち越しゴールを献上するも、後半アディショナルタイム8分のラストプレーでFWエリキが劇的同点弾を叩き込んだ。
町田のホームゲーム史上最多の48,887人が集まった国立競技場での一戦。ホームの町田は出場停止のMF仙頭啓矢に代わってMF下田北斗が先発した他、両サイドハーフもMFナ・サンホとMF荒木駿太が入った。またクラブ史上最多の3人がW杯最終予選に臨む日本代表に選出されており、GK谷晃生、DF中山雄太、DF望月ヘンリー海輝ともに先発した。
一方の浦和は前節の川崎F戦が前半終了時点で中止となった後、ペア・マティアス・ヘグモ前監督を更迭。新たに2023年を率いたマチェイ・スコルジャ監督の就任が決まっている中、同監督は現在来日手続き中のため、コーチを務めていた池田伸康氏が暫定的に指揮を執った。出場停止明けのGK西川周作が先発復帰した他、前体制下で出番の少なかったMF小泉佳穂が4月12日の第8節・柏戦(●0-1)以来の先発となった。[スタメン&布陣]
序盤は町田が優勢を保ち、FW藤尾翔太とFWオ・セフンの2トップを活かして浦和ゴールに迫っていく。そして前半20分、中山からのロングフィードを望月が高い位置で受けると、鋭いターンから縦に仕掛け、グラウンダーのクロスを配球。これをニアの荒木がスルーし、ゴール前で藤尾が合わせたが、惜しくも右に外れた。
一方の浦和も前半22分にビッグチャンス。相手のバックパスにハイプレスをかけた小泉が下田からボールを奪い、このボールをFWブライアン・リンセンが拾うと、ゴール前に持ち運ぶ。DF中山雄太との対峙で放ったシュートは惜しくも左に外れたが、1点もののチャンスを作り出した。
町田は前半30分、望月のオーバーラップで獲得した右CKから再び決定機。下田のキックに対し、192cmの長身を持つ望月がヘディングで合わせたが、GK西川周作のスーパーセーブに阻まれた。また同32分、左サイドを攻め上がったDF杉岡大暉のクロスに今度は荒木が頭で合わせるも、ゴールマウスの上に外れた。
そうして迎えた前半37分、浦和が試合を動かした。DF大畑歩夢の持ち上がりでMF白崎凌兵のファウルを誘い、左サイドでFKを獲得すると、MF大久保智明が左足でファーサイドにキック。町田守備陣から離れてフリーになっていた関根が右足ダイレクトで押し込んだ。関根はチームメートとゴールを喜んだ後、ベンチにも向かい、池田暫定監督との抱擁をかわした。
後半開始時、町田は望月に代わってDF鈴木準弥を投入。システムを3-5-2に変えると同4分、さっそく町田が試合を動かした。ロングフィードでDFマリウス・ホイブラーテンの処理ミスを誘い、これを荒木が拾って左に送ると、MFナ・サンホが縦に突破。鋭いクロスをゴール前に送り、190cmの体躯を持つオ・セフンが強烈なヘディングシュートを突き刺した。
その後も町田が一方的に攻め立て、左ウイングバック担当ながらも攻撃的なポジショニングを取るナ・サンホが何度も惜しいクロスを配球。後半16分には鈴木の左CKをマイナス方向に出し、フリーになっていたナ・サンホがボレーで狙ったが、わずかに枠を外れた。
劣勢が続く浦和は前半19分、小泉と関根に代わって今夏加入のMF長沼洋一とFW二田理央を投入。町田も同20分、オ・セフンを下げてFWミッチェル・デュークを入れた。次のチャンスも町田。同21分、左サイドでロングフィードを受けたナ・サンホが中にはたき、下田がクロスを上げたが、藤尾のヘッドは枠を捉えられなかった。
町田は飲水タイム明けの後半27分、ナ・サンホと藤尾を下げてMF藤本一輝とFW桑山侃士を投入。東海大在学中の桑山はこれがJ1リーグ3試合目の出場となった。浦和も同32分、MF松尾佑介とFWチアゴ・サンタナを投入すると、町田は同36分に負傷した荒木に代わってFWエリキを起用。互いに攻撃のカードを切った。
そうして迎えた後半42分、浦和が土壇場で勝ち越した。左サイドでのスローインの流れから大畑が高い位置を取り、クロスボールを送ると、ゴール前で合わせたのはT・サンタナ。強烈なヘディングシュートを突き刺した。
ところが浦和は後半アディショナルタイム、カウンターから抜け出した松尾がゴールを決めるも、ボールとは関係ないところで二田が相手を引っ張っており、ファウルでゴールは取り消し。するとその後、町田が再び猛攻を仕掛け、ラストプレーで藤本の突破からエリキが同点ゴールを決め、そのままタイムアップを迎えた。
浦和にとっては突き放せなかったことが悔やまれる痛恨のドロー。一方、町田も2試合連続のドローにとどまり、他会場で2位のサンフレッチェ広島が勝利すれば首位陥落となる。
(取材・文 竹内達也)
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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります
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