「絶対に忘れてはいけない」U20アジア杯で体感した“日本を食らう気迫”…石井久継が湘南で目指す切磋琢磨「スタメン争いをできるように」

FW
[3.8 J1第5節 FC東京 0-0 湘南 味スタ]
再び日の丸の戦いに戻るためにも、まずはクラブで成長を続けていく。湘南ベルマーレのU-20日本代表FW石井久継は2月のU20アジアカップから帰還後、2試合連続で途中出場。アジアの戦いを経た変化を語った。
石井は0-0で迎えた後半25分から途中出場した。2シャドーの左で、タスクはゴールに絡むこと。「智さん(山口智監督)からできるだけ前に前にプレーするように言われた」(石井)。失ったときのカウンターに気をつけながら、FC東京の圧力に屈して後ろ向きにならないように意識。「できるだけ前を意識してプレーできた」と総括した。
後半36分にはFW福田翔生からパスを受けると、左サイドからカットイン。右足のインスイングキックでゴール前にボールを入れた。「今までだったらふわんとしたボールを入れるイメージだった」。ゴールに直結するようなシュート性のボールを狙ったが、惜しくも相手選手にクリアされた。湘南はFC東京の守備を破れずドロー。「決定力不足だった」と石井は悔しさを噛みしめた。
2月はU-20日本代表としてU20アジア杯に参戦。準々決勝・イラン戦をPK戦の末に制し、9月のU-20ワールドカップ出場権を掴んだ。だが準決勝・オーストラリア戦で敗れ、アジア王者にはなることができず。チームは2月末で一時解散し、石井は湘南に帰還後すぐに今月1日の前節・横浜F・マリノス戦に出場。途中出場で今季初ゴールを決めた。
アジアの舞台からJリーグに戻り、着実に変化を感じている。「去年は相手に対してリスペクトしすぎていると感じていた。実際自分より上手いし速いし強いことはわかっていたけど、それがリスペクトしすぎることがなくなった」。U20アジア杯の戦いは大きな刺激となった。石井は全5試合に出場し、そのうち4試合は先発出場。特に大きな衝撃を受けたのは、世界切符が懸かった準々決勝・イラン戦(○1-1/PK4-3)だったという。
「5試合戦ったなかで一番イラン戦で感じるものが多かった。彼らの一戦に懸ける思いをすごく肌で感じることができた。これが世界基準かと。食ってやろうと日本を倒すくらいの勢いで来て、それをすごく感じた。この気持ちで練習からやらないといけないと思ったし、球際やプレスは今まで一番すごいと感じた。それと比べたら、心の余裕も出てきたので、本当にいい経験になった」
U-20日本代表チームを離れるとき、選手たちは船越優蔵監督から言葉をもらったという。「本当に一日一日が大切で、帰ってからも弱音を吐くなと。常にファイティングポーズを取って常に準備をし続けろと。大学やトップチーム、海外でしっかりスタメンを取れという言葉もいただいて、あの瞬間のことや、それこそイラン戦のことは、絶対に忘れてはいけないと思っている」。舞台をJリーグに戻しても、石井のモチベーションは変わらない。
自身の不在時に湘南は開幕3連勝。その後も5試合無敗を続けている。好調のチームで、石井はスタメン争いの中での成長を誓う。
「今はベンチか途中出場という立ち位置だと自分でもわかっているけど、(平岡)大陽くんや(小野瀬)康介くんと、同じポジションで出ている人がいて、そこに僕がスタメン争いできるようになれば、お互い刺激し合ってもっと成長できる」。激動の1か月を経て、その顔つきは明らかに鋭く変化。2月頭に口にしていた「勝負の年」の序盤を終えて、さらに加速度的に飛躍するつもりだ。
(取材・文 石川祐介)
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●2025シーズンJリーグ特集
再び日の丸の戦いに戻るためにも、まずはクラブで成長を続けていく。湘南ベルマーレのU-20日本代表FW石井久継は2月のU20アジアカップから帰還後、2試合連続で途中出場。アジアの戦いを経た変化を語った。
石井は0-0で迎えた後半25分から途中出場した。2シャドーの左で、タスクはゴールに絡むこと。「智さん(山口智監督)からできるだけ前に前にプレーするように言われた」(石井)。失ったときのカウンターに気をつけながら、FC東京の圧力に屈して後ろ向きにならないように意識。「できるだけ前を意識してプレーできた」と総括した。
後半36分にはFW福田翔生からパスを受けると、左サイドからカットイン。右足のインスイングキックでゴール前にボールを入れた。「今までだったらふわんとしたボールを入れるイメージだった」。ゴールに直結するようなシュート性のボールを狙ったが、惜しくも相手選手にクリアされた。湘南はFC東京の守備を破れずドロー。「決定力不足だった」と石井は悔しさを噛みしめた。
2月はU-20日本代表としてU20アジア杯に参戦。準々決勝・イラン戦をPK戦の末に制し、9月のU-20ワールドカップ出場権を掴んだ。だが準決勝・オーストラリア戦で敗れ、アジア王者にはなることができず。チームは2月末で一時解散し、石井は湘南に帰還後すぐに今月1日の前節・横浜F・マリノス戦に出場。途中出場で今季初ゴールを決めた。
アジアの舞台からJリーグに戻り、着実に変化を感じている。「去年は相手に対してリスペクトしすぎていると感じていた。実際自分より上手いし速いし強いことはわかっていたけど、それがリスペクトしすぎることがなくなった」。U20アジア杯の戦いは大きな刺激となった。石井は全5試合に出場し、そのうち4試合は先発出場。特に大きな衝撃を受けたのは、世界切符が懸かった準々決勝・イラン戦(○1-1/PK4-3)だったという。
「5試合戦ったなかで一番イラン戦で感じるものが多かった。彼らの一戦に懸ける思いをすごく肌で感じることができた。これが世界基準かと。食ってやろうと日本を倒すくらいの勢いで来て、それをすごく感じた。この気持ちで練習からやらないといけないと思ったし、球際やプレスは今まで一番すごいと感じた。それと比べたら、心の余裕も出てきたので、本当にいい経験になった」
U-20日本代表チームを離れるとき、選手たちは船越優蔵監督から言葉をもらったという。「本当に一日一日が大切で、帰ってからも弱音を吐くなと。常にファイティングポーズを取って常に準備をし続けろと。大学やトップチーム、海外でしっかりスタメンを取れという言葉もいただいて、あの瞬間のことや、それこそイラン戦のことは、絶対に忘れてはいけないと思っている」。舞台をJリーグに戻しても、石井のモチベーションは変わらない。
自身の不在時に湘南は開幕3連勝。その後も5試合無敗を続けている。好調のチームで、石井はスタメン争いの中での成長を誓う。
「今はベンチか途中出場という立ち位置だと自分でもわかっているけど、(平岡)大陽くんや(小野瀬)康介くんと、同じポジションで出ている人がいて、そこに僕がスタメン争いできるようになれば、お互い刺激し合ってもっと成長できる」。激動の1か月を経て、その顔つきは明らかに鋭く変化。2月頭に口にしていた「勝負の年」の序盤を終えて、さらに加速度的に飛躍するつもりだ。
(取材・文 石川祐介)
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