[3.15 J1第6節 東京V2-1名古屋 味スタ]

　指揮官の信頼を感じている。「本当に有難いこと。早い段階でスタメンで出ることができたのが一つの自信になっている」。開幕戦こそベンチスタートだった新井だが、2節目以降は先発出場。この日も最初はシャドー、後半からはサイドに出てプレーするなど複数の役割をこなして、東京ヴェルディの3試合ぶりとなる勝利に貢献した。

　大卒ルーキーとは言え、“3年目”のシーズンでもある。新井は大学3年生の6月に入団内定を発表。特別指定選手として2年間を過ごし、公式戦14試合に出場した。そして今季は開幕から全試合に出場。「移動?だいぶ慣れました」。笑顔に充実度が伺える。

　しかし得点数の欄を更新できないことに不満がある。「そこだけですね」とポツリと話した新井。「この間は桑山(侃士=町田)が決めてましたよね」。同じ大卒組の結果は逐一チェックしている。

　そして最も気にするのが、前橋育英高で同級生だった中村草太(広島)。公式戦8試合で6ゴールと、ゴールデンルーキーの名に恥じない結果を残している。「あいつの刺激が一番デカい」と意識を十分にした新井は、「でも1点取れればそこから行ける感覚がある。まずは練習からゴールを目指してやっていきたい」と力を込めていた。

(取材・文　児玉幸洋)

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